晴、29度、82%
「ウィンドウチャイム」というと何だろう?と思いますが「風鈴」です。軒先きでで風を受けて鳴る「風鈴」の音は涼感を連れて来ます。ガラスの優しい、軽やかな音。鋳物の高く澄み渡る音。夏には心地よく耳に届きます。
最近この「風鈴」の音を耳にしなくなりました。何故かしら?「風鈴」は涼しくなると仕舞います。季節に応じて身の回りのものを出し入れするのが当たり前だったひと昔前とは生活様式が変わったからでしょう。寒くて暑くても「空調」一つで気温の調整です。服だってクローゼットに一年分仕舞います。生活の簡便化ですね。
我が家の「風鈴」は一年中窓辺にぶら下がっています。5本の鋳物の長さの違った筒が下がっているタイプです。「ウィンドウチャイム」若しくは「ヒーリングチャイム」と呼ばれます。中の木の玉が当たるところによって音が違います。筒の響き具合でいい音を奏でてくれます。「ヒーリング」癒しと名付けられたのは、音の響きで確かに心を落ち着かせてくれるからでしょう。私が20数年前求めたお店は「アロマ」などを扱う精神安定を願う人が集まる香港の古い店でした。イギリス人のセラピストがいて指導もしてくれました。当時は「アロマ」を売る店が少なく、「アロマ」を求めに足を運びました。ある日店中にたくさんの「ヒーリングチャイム」がぶら下がっていました。一つ一つ音を鳴らしてひとつ求めました。あの頃は私も実は少し心が病んでいました。
風の入らない窓辺に置いておくのは勿体無いと昨日デッキに下げ替えました。久しぶりに音を聞きました。忘れていたわけではありませんが、ここ数年心が丈夫になっていたからだと思います。「風が吹いてくれないかな。」と「ウィンドウチャイム」を見上げます。
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