チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

抗原検査 3年ぶりに老人施設内に入りました。

2022年11月02日 | 義母とのこと

晴、14度、78%

 初めて、抗原検査を受けました。鼻腔内粘膜をとって15分で結果が出ます。義母の施設内に3年ぶりに入れてもらうためです。 義母の日々の健康管理を新しい訪問介護の医師に頼むため、医師との初面談、初診療に立ち会いました。

 訪問看護の医師の数が増えています。まだ福岡で数えるほどしか訪問看護医師がいなかった頃、母には毎日来てくださる医師がありました。つまりこの家に訪問してくださっていました。入所するまで、多大なご迷惑をその医師におかけしました。感謝しかありません。義母の医師はまだお若く恰幅のいい方、老人専門らしく穏やかな口調です。ふた方選択肢がありましたが、家に訪問と違い看護師もいる施設への訪問看護なのでつべこべ思わず、お願いすることにしました。

 義母に会ったのは先月の10日過ぎ、3週間たっただけなのにますます口数少なく、表情が乏しくなりました。医師との面談中も言葉はありません。あらかじめ今までの病院での病歴を新しい医師には渡してありました。内臓疾患はないようです。

 面談後、急いで香港の主人にテレビ電話を入れました。会議中にも関わらず、電話を取ってくれた主人を見て義母が一瞬、孫つまり東京にいる息子と勘違いしました。ほんの一瞬でしたが私の目を見て「誰?」と尋ねたように感じました。 電話の向こうで涙ぐむ主人を見ても無表情です。ひと言ふた言、か細い声で話しただけでした。

 先月の外部の病院への通院時、施設への帰り道非常に疲れた義母を見て訪問介護医を頼むことにしました。でも本当にそれが良かったのか?昨日の義母の様子から心を痛めています。外社会との接触機会を奪った形になりました。もちろん簡単に老人施設から外出許可はおりません。それでも外に連れ出してあげるほうがいいに決まっています。そんな思いがぐるぐる回って何もしないのに疲れた一日でした。

 義父母に私は嫁として大事にしてもらいました。今、義母にその恩を返したいと思っても何が本当に嬉しいのかすらわかりません。好きな鰻も食べれなくなりました。和菓子も一口食べれば満足です。帰り際小さなお羊羹を数個、手渡しながら痩せた手指を見て寂しく思いました。

 抗原検査結果はもちろん陰性でした。


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