チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

陶器の菓子型

2024年04月11日 | 身の回りのもの

曇、14度、66%

 可愛い絵付けの陶器の「クグロフ型」を見たのはフランスの料理の本の中でした。1990年代の初めです。陶器ですから火の当たりが優しいだろうなと想像します。このアルザス地方の菓子型を手に入れたのはそれから20年も経ってからのことでした。 金属の「クグロフ型」より溝のカーブが優しく、キリッとした焼き上がりではなく、丸みを帯びたクグロフが焼き上がります。

 アルザスには他にも「イースター」向けの焼き型があることを知ったのは5年ほど前です。羊やうさぎの形のケーキが焼けます。不思議な形の菓子型です。 この型は「アニョーパスカル」と呼ばれるものです。陶器が真半分に割れて焼く時は太い針金で貼り合わせて使います。アルザス地方のイースターのケーキはパサパサ、ポソポソ、お世辞にも美味しいケーキだとは言えません。菓子型ですから何を焼いてもいいでしょうと言うわけで、「アーモンドとにんじんのケーキ」を焼きました。

  この型は型から外すのが難しく、温度調整が悪かったので後ろ足の部分が焦げてポロリと壊れました。 うさぎの目と耳の部分です。

 和菓子も中国菓子もいろんな焼き型や抜き型があります。その土地の人たちが代々使って来た菓子型には現代のシリコン型では出せない温もりを感じます。

 クリスマスは「クグロフ」、イースターは「アニョーパスカル」。優しいお菓子お菓子が焼けそうです。


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