晴、14度、87%
30年日本を離れていました。帰国して生活を始めると驚くことの連続でした。人のものの考えた方に始り、物の流通、気候までもが大きく変化していました。帰国して7年、馴染んできました。
気候変化と研究成果で、野菜や果物の北限、南限が広くなったようです。日々口にするお米、昔は北海道では稲作は出来ないとまで言われていたように記憶しています。帰国後すぐに北海道のお米をいただいた時は驚きました。稲作ができるようになったばかりかお米が美味しかったからです。その北海道のお米が九州の福岡のスーパーに並ぶようになりました。新米が入ってくるのは地元九州のものが一番早く、次いで東北の新米、そして北海道の新米です。
今ではブランド米、生産地とともにそれぞれのお米に名前がついています。北海道のお米は一種類並んでいるだけですが、「ゆめぴりか」と書かれています。どういう意味かな?アイヌ語かな?
今年一番の新米は我家では岩手のお米でした。次は地元福岡のお米、次いで「ゆめぴりか」。北海道、本州、九州の食べ比べです。どれを食べても美味しいと感じます。香港に渡った当初、日本米つまりジャポニカはオーストラリアのお米かアメリカのものでした。その旨みの少ないお米を大事に食べていました。その経験で日本が産地のお米はどれを食べても美味しいと思います。ありがたいことです。
強いて言うなら、米粒の大きさの違い、甘みの違い、研ぎ汁の濃さ、炊いている時の香りが違います。岩手のお米は無洗米でした。無洗米にもかかわらず、研ぎ汁は真っ白でした。さっぱりと食べれるのは福岡のお米です。そして北海道のお米は昔のご飯の香りがします。沸々と湯気が上がり始める頃から、懐かしいご飯の香りが台所に漂います。
粒が立っている、お米が光っているなどと言うのは炊く人の腕、私は普通に土鍋で炊きます。どこのお米も水はやや少なめ、土鍋ですと20分もあれば炊き上がります。その後蒸らすこと30分。
水、土、お米に手をかける人が違います。暑さが続いたこの夏、早場米は全国どこもいい出来ではなかったそうです。様々な要因がおいしさを作るのでしょう。小さい頃母の実家の高知に行った時のことです。「二期作」お米が年に2度とれる土地でした。福岡の田圃が青い頃すでに次の苗植えが始まっていました。驚いたのはもちろんでした。そういえば四国のお米は福岡に入ってきません。探して食べてみよう!
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