曇、15度、69%
この15日に3年ぶりに京都では「葵祭」が催されると聞いています。賀茂神社のお祭りです。賀茂神社の神紋の「双葉葵」をお預かりして育てて2年が経ちました。小さな株が今では鉢いっぱいに成長しました。1年後もしくは2年後には「返納」する約束です。ところが今になっても連絡がありません。別れるのは辛いので、このまままた一年お預かりして育てようと考えています。
「双葉葵」の葉っぱが好きです。 丸い優しい形その葉脈の美しさ、どこか園芸店に売っていないかな?とふと友人に漏らしたことがきっかけで「賀茂神社」の「双葉葵」の里親のことを知りました。冬の間は地上には何もなくなりますが、春になると急成長して葉を吹き、その葉陰に薄桃色の花を一つつけます。この花を見た時は驚きでした。花というより小さな塊。育ててみないとこんな花が咲くとは知らなかったと思います。
花も木も植物たちに出会うのは本の中が多い私です。「双葉葵」との最初の出会いは?忘れていますが、本の中の言葉を検索すれば画像を見ることができます。「双葉葵」を手に入れることが叶わなかった香港時代にすでに、「双葉葵」の文様の大鉢を持っていました。 よく見ると本物の「双葉葵」にそっくりです。この鉢は江戸時代の尾形乾山の焼き物の「写し」です。「本歌」は こちら。江戸時代にこんな洒落た「葵」の葉っぱのデザインをした乾山にいつも凄いと感じます。「双葉葵」の絵付けの器を買ったほど大好きな「双葉葵」です。
初冬まで青々と葉を茂らせます。「賀茂神社」の方とのお約束は2年でしたが、また来春も奇妙な薄桃色の花を見ることができそうです。2年目の今年、葉を持ち上げると土に小さな芽生えを見つけました。あの花が種を飛ばしたのだと思います。
主人が香港に戻る前、「僕、あの葉っぱ好きだよ。」と一言。葉っぱだけでこんなに惹きつけられる植物も少ないのではないでしょうか。
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