晴、15度、71%
「干し柿」が軒先やベランダに下がっている様子を見るのが大好きです。音符のように下がっています。一つ一つ皮を剥き、紐をかけて下げられた「渋柿」は寒さが当たるとオレンジ色を増しぽってりと甘く柔らかな「干し柿」になります。「干し柿」が下がっている景色には温かさがあります。もちろん「干し柿」を食べるのも大好きです。
今年も「渋柿」をいただきました。一昨年同様、「真奈さん、植木屋さんが取ってくれた渋柿、使われます?」と予めメールが入ります。「厚かましく頂戴します。」 植木屋さんが紐をかけるT字状に枝を切ってくださっているので私はひたすら皮を剥き、紐をかけるだけです。 荷物が届いて2時間半、デッキに座ってセッセとナイフを動かしました。 香りは少ないのにココが足元で柿を見上げています。「まだ食べれないよ。」
お店にも「渋柿」が出始めています。何故か買おうとは思いません。何故だろう?袋詰めの「渋柿」を手に取っているのは大抵私より高齢の方です。甘いものが少ない時代を過ごした人たちは自然からの甘さを待つことを知っています。友人の家の庭にある「柿の木」、帰国して2度目の「渋柿」も彼女からの頂き物です。お庭にあった「柿の木」を私は覚えていません。今度お邪魔したら、「柿の木」にお礼を言うつもりです。
午後便で着いた「渋柿」、夕方前にはデッキに下りました。私の座っているこの場所からも並んでいる様子が見えます。 この景色が大好きです。友人からカラスにご注意と教えられました。軒が深いので入ってこないとは思いますが、賢いカラスです。口に入るまでまだ日数があります。その日数を数え待つのが美味しさの秘訣です。
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