曇り、19度、90%
10月の半ばのことでした。毎朝走りに行くボーエンロードで、大きなドングリひとつを拾いました。ボーエンロードには、ドングリの木が3本あります。私が知っている、香港のたった3本のドングリの木です。日本より温かな香港では、ドングリが落ち始めるのが例年12月に入ってからです。
ボーエンロードを走り始めて15年、季節ごとにある楽しみのひとつがこのドングリ。アカシアの香りの季節も、蝉時雨の季節もあります。ドングリがたくさん落ち始めると、踏まずに走るのは無理です。しかも大きなドングリの実です。
10月に、今年初めての早いドングリを拾ったことを、このブログに書いたところ、11月に入ってコメントがきました。香港にお住まいの、3歳のお子さんを持つお母さんからでした。お子さんがドングリを拾いたいと言うので、詳しい場所を教えてくださいとのことです。すぐに、コメントの返事を書きました。場所も解り辛いのですが、朝の道の掃除がはじまる8時前には、行かなくてはなりません。近くにお住まいならともかく、遠くの方ならそこまで行くのが大変です。
12月に入って、ドングリが気になります。たくさん落ちてくれて、3歳のお子さんが喜んでくれたらいいな、とそれが気がかりでした。でも、ちっともドングリが落ちていません。コメントをくださった方、お名前も、連絡先も解りません。無駄足を運ばせるのが申し訳ありません。
昨日の朝、大陸からの北風、季節風が強く吹いていました。この風が吹くと、香港も寒くなります。時折、ビューッと、強い風です。家を出る時から、少し期待していました。案の定、道にはドングリが落ちています。 ところが、まだ充分に育っていないドングリです。ただ、風にあおられて落ちたのでしょう。白っぽい粉がふいて、実も堅く本来なら木に付いている若いドングリです。
この分なら来月ですね、本格的に落ちるのは。連絡のしようがありませんが、コメントをくださったお母さん、このブログを見てくれるといいなと願ってます。落ち始めたら、また書きますね。