チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

アムステルダムからの土産 2

2012年12月11日 | 旅行

晴れ、17度、83%

 よく考えたら、我が家は二人です。でも、そろそろ、人もお招きしたりのシーズンです。香港、このクリスマスシーズンからお正月、そして来年は、2月にある旧正月まで、よく食べること。よく食べてよく飲んで、寒さを凌ごという訳です。それにしても、我が家の狭い物置はもう一杯。

  見出し写真のヘリングの瓶詰めにはじまって、缶詰のヘリングはサラダに添えても、オードブルとしても使えます。瓶詰めのへリングは、甘かったり酸っぱすぎたりと、未だにこれというのに巡り会いません。ヘリングなんて言ってもニシンですからね。ニシンも国が違うと、いろんな食べ方をするものです。このニシン、オランダではさばきたてを、生でも食べるそうです。魚の生食は日本ばかりではありません。

  チーズ用のクラッカー。

  ヨーロッパに来ると嬉しいのが、お菓子屋さんにマジパン細工が飾ってあることです。ちょっととぼけた顔の動物たちや、ぽってりとした花。もちろん食べれます。あのツンとするアーモンドの香り。この焼き菓子は、パイ地でマジパンを包んで焼いたもの。暖め直して食べるといいようです。

  オランダでは12月5日にある、セントニコラスの記念日を過ぎてから、本格的なクリスマス準備に入るそうです。クリスマス用のお菓子かどうかがよくわからないのですが、このアーモンドがのっかったケーキ、ケーキは、ジンジャーブレッドのようで、中にはゆるめのマジパンがたっぷり。手のひらの大きさぐらいですが、持ち重みがします。

  ボーテルクークという、クッキーともケーキとも付かない、懐かしい味のケーキ。すごくカロリーが高いと知って、小さくして食べています。

 リークやルバーブのスープ、 

 まだ、あげてないのですが、 モモさんにカミカミ。

 そして、今回の一番変わり種。 このまん丸いもの。実は、鳥のえさです。 このまま木にぶら下げておくそうですが、我が家の鳥たち見向きもしません。そこで、ネットから出してつぶして、かごに入れました。鳩は、知らん顔。いろんな種やら入っています。2日かけて、食べてくれました。香港の鳥には向かないお味のようです。

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アムステルダム国立美術館

2012年12月10日 | 旅行

晴れ、18度、79%

 大航海時代の幕開けを飾った海運国オランダ、英国ほど永い繁栄を見なかったものの、それなりに当時にしては珍しいものが集まったのではないでしょうか。そうしたものと、17世紀の絵画とを納めたオランダ一大きい美術館がアムステルダム国立美術館です。

 この美術館と、ゴッホ美術館はすぐ近くにあり、このふたつを訪れたいために、わざわざホテルをこの近くにとりました。それなのに、ふたつの美術館とも改装中。こういうこともあります。

 アムステルダム国立美術館は、改装中、一番奥の棟に、入れ替わりで展示物の一部を展覧しています。もし、全館観覧できる状態だったら、半日以上割かなくてはならないほど大きな建物です。朝9時にはオープンします。日曜日ですので、混雑を避けて早めに美術館入りしました。 入り口にある所在地の掲示板です。本館だけでなく、周りの道路も工事中。前の晩からの雨で、ぬかるんでいるところをやって来ました。

  チケットです。すんなり買えましたが、人ごみが予想される時は、ネットで予め買うことが出来るようです。

 レンブラントのお膝元ですから、レンブラントの「夜警」が一番お勧めの絵のようです。確かに、サイズといい構図といい、幾つかのレンブラントの自画像と並んで見応えのある作品でした。以前何かで、ここにはレンブラントのエッチングや素描も収蔵されていると書かれたものを読んだことがありました。あいにく、今回の展示には、エッチングはありませんでした。それでも、素描の数々が随所に展示してありました。

 今や世界中で人気のフェルメールです。チケットにもある、「牛乳を注ぐ女」を初め4点がこの美術館に所蔵品のようです。今回は、この「牛乳を注ぐ女」と「恋文」の2点が展示されていました。あと2点、「手紙を読む女」、「小路」はそれぞれ、他所の国の美術館に貸し出し中だと明示されているほどです。まばらな人なのに、この2点の前には日本人観光客が、団体で説明を受けていました。

 私が、この「牛乳を注ぐ女」を見るのは3回目です。恥ずかしい話、絵を見るのは好きなんですが、絵の解説などを詳しく読んだりしない私です。それでも、この「牛乳を注ぐ女」の左上からの光の入り方、足元に描かれたデルフト焼きのタイルは、描き直されたものだと何かで読んだことがあります。この絵に限らず、フェルメールや同時代の室内画家と呼ばれる人たちの光の入り方が、しばしば話題になります。日本で、それらの話を聞いてもそうね、と納得するだけでした。ところがアムステルダムに着いて、重い重い空の色を見ているうちに、何故、こうも光の入り方を話題にするのかが、身に沁みて解ったように思います。

 映画「真珠のイヤリングの女」でも、天井の明かり取り窓を開け閉めするシーンが、幾度となく映されていました。

 アムステルダム、私がいたとき、朝が明けるのが8時30分、日が沈むのが4時30分。しかも、天井の高い石造建築です。室内の絵を描く人にとってはいかに採光をするかが、大きな問題だったのですね。どれほど書いてあることを読もうと、レクチャーを受けようと、この地に来て見て、ほんとに実感出来たように思います。きっと、これから、フェルメールの絵を見るときアムスの空の色を思い出すに違いありません。

 アムステルダム国立美術館、建物も瀟洒な作りでいい景観を作っています。

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アムステルダムからの土産 1

2012年12月09日 | 旅行

晴れ、17度、85%

 土産と言っても、自分の家用の土産です。病人と一緒の旅行、しかも、その病人が水も飲めない、まして食べ物も食べれないとなると、旅の楽しみのひとつ食べることは、すっかり遠のいていました。オランダは概して食べ物がおいしくないと言いますが、北の海に向いています、お魚だって、チーズだってあるじゃないですか。

 ふた晩だけの旅行です。最初の日は、まだ家人ご飯が食べれました。ムール貝をたくさん蒸してもらいました。小粒でしたが、甘みがあってとってもジューシーでした。ふた晩目、どうにか外に出てくれたものの、ほとんどものが喉を通らない家人。その方を目の前に食べたサーモンは、あまりおいしくありませんでした。やっぱり食事は、皆元気で美味しく食べるに越したことはありません。

 そんなわけで、つい、食べ物ばかりを買い込んでしまいました。

  こんな紙袋に入った、  サバと、ニシンのスモークです。このふたつが出て来る度に、30年以上前のことを思い出します。お魚の薫製なんて、まだ、都内にすら少なかった頃です。神戸のトーアロードデリカテッセンの薫製がどこかのデパートで売られていました。生活だって大変な頃でしたが、唯一の贅沢でした。スモークサーモンより、サバやニシンのスモークの方が長い付き合いかもしれません。おろして、皮を剥いで食べる面倒さも何のその。このニシン、お腹に卵を抱いていました。薫製数の子です。

  こんな紙袋に入って、 オランダ産ピンクレディー。

 

  薫製に添えるつもりで買ったマスタード、ムタードなどと書かれているので、よく見るとフランス製でした。EU内からの出荷品は、時として原産国が書かれていません。ハーブ入りのこのマスタード甘みがあって、とても美味しい。

  小ジャガイモです。ふた晩目の夕食時のサーモンの付け合わせに、大振りにカットされたフライドポポテトが出てきました。大味なポテトですが大地の恵み的な美味しさがあります。我が家では、そのままゆでて、ハーブマスタードでパクパク。

 もちろん忘れずに、 ゴーダチーズも。空港内でも、丸のままたくさん売っていますが、普通のスーパーで買ってきました。奥のクミンシードが入ったゴーダは私の大好物です。以前、大きな一塊を頂いたことがあります。どなたかにお裾分けでもすればいいものを、ひと月ほどかけて食べ上げました。それでも、飽きないほど好きなチーズのひとつです。

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イムサエム 抹茶茶碗

2012年12月08日 | 身の回りのもの

曇り、18度、78%

 どうしたことでしょうか、この一週間、私のブログへの一番多い検索キーワードが、イムサエムさんです。もう何年も前に書いた抹茶茶碗にまで書き込みがありました。読んでくださった方は、どうも、勘違いをなさっているようです。

 

 イムさんの抹茶茶碗は2つ持っています。もちろん、お茶用に求めました。ある日、女性にしては手の大きい私は、ふとご飯をよそおってみようと、 ゆったり入ります。たとえ卵をかけたって、こぼれる心配はありません。大変気を良くして、毎日ご飯茶椀として使っていると、家人が、あら、いいお茶椀使ってるじゃない、と申されます。そこで急遽、お願いして送ってもらったのが、 こちらです。ほぼ同じ頃のものなので、土の質は同じですが、こちらは少し高台。

  初めの方は、裾に刻紋があります。

 抹茶茶碗として、手の中に収まりが悪いのでご飯茶碗にしたのではありません。

  お茶を点てても、この通り。

 好きな器だから、毎日手に触れたいと思います。

 ここ2,3年、このお茶碗でご飯を食べることも少なくなりました。浄法寺の合鹿椀を頂いてからです。これも大振りですが、塗りのものですから冷めにくいときています。合鹿椀ですから、そちらも高台。こんな大振りなお椀でご飯を食べられるのも、そんなに永くは続かないと思います。少しずつ食が細くなりますからね。

 抹茶茶碗は、唇が触れるところの厚さ加減も大切です。イムさんのこのお椀、ぽってりと唇にあたります。

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町中のスナップ アムステルダム

2012年12月07日 | 旅行

晴れ、16度、85%

 13時間も飛行機に乗っていったアムステルダムですが、なんと私が街を歩いたのは、たった4時間程度。何分にも、具合が悪い家人を一人にしておくことは出来ません。その4時間ですが一人で歩くのと、連れがいるのではこれまた全くと言っていいほど違います。一人ですから、気遣いなどせずに行きたいように、したいように。

 25年もの間、超高層ばかり見て生活していますと、普通の目線で空が見えることに喜びを感じます。日本だって、顎をあげずとも空が見えます。でも、日本の風景は、私にとって原風景。安らぎはあるものの、驚きには至りません。

 アムステルダムの、流れのない運河や運河沿いの古い家並み、見ていると、古いお話の世界に入った気分です。

  ホテルのバルコニーからのこの眺め、雨の時、明け方、夜中とそれぞれの顔を見せてくれました。

 運河沿いの家並みは、 高くても5階建て。ひとつひとつの建物に表情があります。 しかも、この運河、小型船が行き来します。運河沿いに生活したら、この景色だけ見ていても飽きないでしょうね。

  跳ね橋が見えてきました。犬の散歩姿が見えます。この跳ね橋を過ぎると、私の目指している建物が近くなるはずです。

  こういう色合いの街、これが、オランダの風土なのかと思わざるを得ません。風土、風と土。吸い込む空気と、食べ物が育つ土。このふたつが、私たちにいろいろな意味を持っているかを、この小さな景色が教えてくれたように思います。生まれ育った日本とも、永く生活している香港とも全く違う風と土です。

  街角の本屋さん。いそいそと入ってみたのですが、全てオランダ語の本ばかり。お店の女性がゆっくりと本を読んでいるのが、なんともいい感じでした。大型書店でなくこういう小さな本屋、いつまでも残っていて欲しいですね。

 昼間は6度ぐらいでしたが、小雨が降っています。それでも、地元に人たち傘もろくにささず、自転車に乗ったり歩いたり。日曜日だったからかもしれません。 なんと路上チェス。寒いのでポケットに手を入れて、足で駒を蹴っていました。

 この時期、アムステルダムは一番観光客が少ない時だそうです。もし、次回訪れる機会があれば、運河沿いの街路樹に緑の葉がそよいでいる頃がいいな、と思っています。

 

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アムステルダムの犬たち

2012年12月06日 | 旅行

腫れ、16度、69%

 スキポール空港の到着ロビー、花を抱えて出迎えに来る人が、ポッポッと明るく見えます。花の明るさです。それに、足元には犬までいます。犬たちもお出迎えです。日本でも、ここ香港でも、出迎えの人が犬を連れているのを見ることなんてありません。

  アムスで最初に出会った犬。到着した人たちも、出迎えの人とハグした後は、犬たちにハグ。心和みます。この後、車で中心部に向かう途中も、小雨の中を犬と散歩している人をたくさん見かけました。犬たちの表情、目が生き生きしています。

 ホテルに着いたら、すぐにベットに入ってしまった家人。状態はよくありません。荷物も解きました。雨が降ってますが、一人で外に出てみました。ブランド通りと言われている一角です。地元のスパーマーケットを探していたのですが、見つかりません。 あれ?あの犬どうしたのかしら?階段の上のドアーをじっと見つめています。モモの匂いがするのか寄ってきますが、すぐに階段の下に戻ります。

 翌日も、ベットに家人をおいて4時間ほど町中を歩きました。マーケットを探していましたから、それらしきところには入って品物の点検。インドの食材が多かったこの店、犬ではありませんが、大きな猫が  ほんとに短い滞在でしたが、お目にかかれた猫はこの方だけでした。

 私が歩けば、間違いなくお会い出来るだろうと期待していた、 パグさんです。2匹いますが、やはりモモの匂いなのか、やたらに興奮してあっち行きこっち行き。

  ご主人のおこぼれを期待しているこちらだけは、私に寄ってきませんでした。ファーストフードのような食べ物屋もブティックも犬連れで入ってきます。

 西欧人と我らとでは、犬に対する接し方が違うように思います。生活にこれだけ入り込んでいるにもかかわらず、主従関係ははっきりしているというのか。それに雪も降ろうかと言う気温の中、お洋服を着ている犬はほとんどいませんでしたね。

 実は、もっとたくさんの犬に会いました。でも、いかんせん寒さで私の指はカチカチ、うまくシャッターが押せませんでした。

 そして、帰りのスキポール空港で、イミグレに入る前に出会った犬です。 皆さん、こうやって近寄ってみえます。私まで、出迎え、見送りを犬にしてもらった気分でした。

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花屋 アムステルダム

2012年12月05日 | 旅行

小雨、17度、96%

 オランダと言えばチューリップ。でも、園芸そのものがこの国の大事な産業のひとつです。考えてみれば大航海時代の幕開けを飾ったこの国は、アジアや南半球から珍しい植物を、それこそウォードの箱に入れて大事に持ち帰ったのではないでしょうか。

 ヨーロッパの玄関口、スキポール空港のすぐ脇には、オランダ一大きな植物の市場があるそうで、世界中から注文がくれば、すぐに隣の空港から出荷するのだそうです。しかも、日本のように検閲の厳しい国に向けては、日本の検閲官がこの市場の在住するため、日本に入った後も、スムーズに花は街に流れていく仕組みだそうです。

 さて、アムスに降り立って、荷物もピックしました。到着ロビーに出てみると、迎えの人が、出て来る人としっかりとハグ。片手には花束が握られています。流石ね、と人集りの向こうには空港内に花屋があります。

  到着ロビーですが、お土産用の球根も売っています。

 最近は日本の生け花でなくフラワーアレンジも質が高くなったように思いますが、ヨーロッパのそれは歴史の永さからでしょうか、ひと味もふた味も違って見えます。そう思うのは、ヨーロッパという言葉に、魔法を掛けられた私だけかも知れません。クリスマスの飾り付けを楽しみにしていたのですが、12月5日にある聖人の日を過ぎなくては、飾り付けをしないそうです。

 町中には、大きなウィンドーを持った花屋さんが見られます。 オブジェのようなアレンジです。この足元にあるのが見出し写真の、花束。早朝の町中にひときわ明るいウィンドーでした。中に入りたいと思っていたのですが、あいにく日曜日で一日中お休みでした。

 運河沿いにあった露天の花屋。 パウダースノーがかかったツリーの後ろのリースの台の大きいこと。 足元にクリスマスローズがぽつんと置かれていました。いけません、またしても、根付きのまま持ち帰りたい要求に動かされましたが、ぐっと我慢。

  テーブルの中央におけるほどのキャンドルスタンドです。ちょっと面白い形のリース。

  花の種類は多くないのですが、人が後を絶たずやって来ます。空の色は相変わらず、どんよりとしています。この花の明るさを家に持ち帰りたい気持ち、というか花がなくてはと思う気持ちが、この国の人は強いのでしょうね。

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旅のアクシデント アムステルダム

2012年12月04日 | 旅行

小雨、16度、89%

 予定通り、今朝香港に一人で戻ってきました。たった4日ばかりの旅なのに、やっぱり何かかが起こります。そこの土地だから起こった何かでなくて、いつの時も、私たち二人に原因があるようです。物を盗られたりすることも、注意が足りないからだと、よく旅行案内に書いてありますものね。

 私は、今回はほとんど私的な旅行でした。家人は、そうではありません。アムスから、ポルトガルに入り会社の工場を訪ねる予定でした。つまりアムスからは私ひとりで戻って来る予定だったのです。

 金曜日の出発は、夜中。正確にいえば土曜日の夜中です。家人はいつものように仕事から家に戻ったのは、夜の8時近く。空港のラウンジでも浮かない顔をしています。どうも喉の辺りに不快感があったようです。声を出すのが億劫らしく、飛行機に乗っても、スチュワーデスさんへ私を通して話す始末です。これからの長旅を思えば、声をセイブするのも頷けます。着いた土曜日は、会社の駐在のご家族と会食。ホテルに戻ってもすぐ休みました。

明けて、日曜日、依然様態は変わりません。どうも、喉というより首のリンパが腫れ始めています。ホテルに家人を残し、昼間4時間ほど側を離れました。帰って見ると、顔は真っ白。本人は熱はない、というのですが、うっすら汗をかいています。リンパのところが傷みが激しくなり、水も喉を通りません。20分も眠ることが出来ませんでした。明け方、一緒に帰ろう、と家人を促しました。全てのフライトのキャンセルは香港の会社に頼み、私の香港行きの便を調べると、空席があります。次に、スキポール空港内の医療施設を調べると、3カ所ほどあります。新しくチケットを買い、イミグレを通ると、早速、緊急医療の部屋に向かいました。

 そこの女医によると、リンパの腫れが大きくなりすぎているので、切開した方がいいといいます。またしても家人は飛行機をキャンセル。私はそのまま帰ることにしました。

 後は、厚かましくも、駐在の方にお願いして戻ってきました。香港に戻ると、家人からのメールが入っています。大学病院に向かった彼は、病院で2人の女医さんに見てもらい、切開不要で、抗生物質で押さえているようです。後4,5時間もすれば、また病院に行き、許可が出れば香港に戻って来るようです。

 永く住んでいるここ香港でも、病院に行き入院、手術などというとやはり不安にかられます。まして、旅で訪れた土地での、病気の時の処置はほんとに難しい物です。

 無事に帰って来てくれると信じていますが、仕事で、時差、飛行機の乗り降りと体を酷使するのも、限界があるようです。今まで、大きな病気がなかったからと、侮って入られません。私ですら、心配で帰りの飛行機で寝れませんでした。今回、ほんとにPCを持参して役に立ちました。

 見出し写真は、ホテルのバルコニーからです。この風景を見ながら、家人の様子を案じていました。

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運河沿いの家 アムステルダム

2012年12月03日 | 旅行

雨、2度、アムステルダム

 コネクトの関係でしょうか、写真のアップが出来ません。今日は写真なしで。

 みぞれ混じりの雨、突風、旅にしては面白くない天候です。そのうえ夜明けは遅く、日没は早く、明るいのは8時間ほどです。家人と一緒の旅ですが、一人で町歩きの時間が持てました。一人で歩くのは、気ままでいいものです。もちろんそれに伴う、緊張感があります。一人でいる時は、出来るだけ人前で地図を開かないことにしています。ですから、予め、道の名前や大まかな街の地図を頭に入れて出かけます。頭の中でナビを作りながら、自分がどちらに向かって歩いているのか、確認しながら歩くのです。

 アムスは、その点道の名前もはっきりと出ていますし、運河を巡る地図を頭に入れると歩き易い街ではないでしょうか。

 一人歩きのいいところ、女ですから、ちょっと見たいものが山のようにあります。相手がいないので、あっちにふらり、こっちにふらり。たとえ家人とでも、気を遣ってしまいますからね。ただ、どこかに行けば必ず、ホテルなりに戻ることを考えて歩くことです。例えば、対向のトラムの行き先を覚えておけば、疲れたらそれに乗れば戻れます。観光地ですから、決して治安がいいとは言えないアムスだと聞いています。

 日曜日、お店が開くのは12時頃から、ヨーロッパですから日曜はお休み原則です。こちらの住人、雨の中傘もささず、自転車でのんびりと街を行き来しています。物珍しくはないでしょうが、圧倒的に東洋人は少なく感じました。耳に飛び込んで来る言葉も、数カ国語です。標識は、英語が添えられています。

 運河沿いの家々、古い建物が多く、前傾していたり斜めになっていたり、それでも、人が手入れをして住んでいます。道に面した窓窓は大きく、カーテンなどかかっていません。地上階など、一瞬お店かと思うほど大きな窓です。覗くつもりではありませんが、部屋の調度品が目に入ります。日曜日で雨ですから、家の方が食事の用意をしていたり、ソファーでくつろいでいる様まで見て取れるのです。

 運河を挟んだ対岸の家の並びを見てみました。窓にカーテンを掛けている家は、最上階までほとんどありません。よく見ていると、窓辺におかれた花たちが窓の外に向いているものまである始末です。本が積み上げられていても、テーブルに新聞が拡げられていても、きれいに磨かれた窓辺はスッキリとしています。

 そう言えば、街から外れたところの家の窓辺にもカーテンがかかっていませんでした。美観の相違か、見せることで生活に緊張感を持たせているように思います。主婦は、手が抜けませんからね。窓を磨いて、花を飾る、不思議なほど当たり前に街を包んでいるアムステルダムの空気です。

 

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絵心がうごく街 アムステルダム

2012年12月01日 | 旅行

あめ、6度、アムステルダム

 アムスに着いて10時間ほど経ちました。、朝の6時過ぎに着いたのに、外は8時過ぎまで真っ暗です。雨の土曜日にも関わらず、家人の会社の駐在の方が、車でお迎えに来てくださいました。挙げ句に、ホテルに送ってくださるまでに、アムス郊外の景色のいいところをわざわざ廻ってくださいました。

 もちろん、風車です。本来の仕事をしなくなった観光用の風車は、味気なくも見えます。それでも、広い土地にこうして風車の姿があるのを見ると、嬉しくなります。香港にいれば、何も無い風景に建物を見ることは出来ませんからね。

 自然に公園に放された羊や牛たちです。 こういう牛や羊の乳、肉を余すとこなく利用します。この公園、乗馬コースもあり、高い木立の中を馬が走る姿が見られます。ほんの市街から20分ほどのところにあるのに、驚きです。     

 

  冷たい朝焼けのこの景色を見ているうちに、レンブラント、フェルメールのあの色彩の意味が分かるような気がします。遠くに教会の尖塔も見えています。何処までも平地が続くオランダ、久しぶりにこういう空間的な広がりを味わうことが出来ました。気候、土地の持つ力、オランダの文化的土壌を感じる光景です。

 

 光と色の織りなす自然美を目の当たりにすると、日頃の香港での生活からすっかり解放されている自分を見つけました。

 

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