チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

孫に初めて服を贈りました。

2018年02月18日 | 日々のこと

晴、3度、64%

 昨日、孫娘が4歳の誕生日を迎えました。4年前の東京は雪が降り続いた後でした。香港から飛行機に乗ったときにはまだ生まれていませんでしたが、成田に降り立ったとき、無事に産まれたとの知らせを受けました。初めてのご対面は4年前の今日でした。

 私は息子一人だけ。やっとやって来た女の子です。もしも娘がいたら、こんな服を着せてやりたいとか思い続けていました。母親なら皆さん思うことでしょう。でも私は母親でなくておばあちゃんです。孫娘のお母さん、つまり息子のお嫁さんが着せてやりたい物があるはずです。そこに、義理の母親から服が届けば、無理にでも着せなくてはなりません。この4年間、一度も服を贈ったことがありませんでした。

 義母の入院やらで、気が付けば後10日で孫のお誕生日です。慌ててお嫁さんに尋ねました。「お誕生祝いは何がいい?」返って来たのは、「黒の靴が。」そこで、黒の靴を探します。真っ先に「ルペット」に行きました。ちょうどのサイズは取り扱いがないと言われます。子供服専門店、デパートにもこれといっていい黒の靴がありません。

 フラリと寄った「ボンポアン」。かわいいプリントの服が並んでいます。小さいうちにここ「ボンポアン」の服を着せてやりたいと兼ねてから思っていました。オリジナルのプリントの他にリバティープリントが使われています。おズボンより好きなのは長めのスカート、色はピンクが孫娘の好みです。ワンピースを並べてもらって、結局私の好みで選びました。

 リバティーにしてはやや大きめの花模様、透かし編みの白のカーディガンを添えました。ワンピースはノースリーブです。まだお外に着ていくには早いかもしれません。昨夕、私からの贈り物を着た孫娘から電話がありました。早速着せてくれたようです。

 私の好みの贈り物はこれで最後にするつもりです。これからは孫娘、お嫁さん、私の3人で買い物に行く楽しみがあります。リバティープリントのしゃっきりしたコットンローンの肌触りを覚えていて欲しいと、オババは勝手に思います。

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パンのためのお塩

2018年02月17日 | パン

晴、7度、53%

 お塩を変えると料理の味が変わります。一番よくわかるのがおむすび、真っ白なおむすびは使うお塩一つで、深い甘みが出たり、あっさりした塩味であったり表情を変えてくれます。

 毎日焼く小さなフランスパンは、小麦粉とお塩と酵母とお水だけで作ります。とても単純な素材だけにそのどれ一つを取っても微妙に味が変化します。粉の味が一番大きな要因です。3種類ほど常にストックしておき、その日の気分で使い分けます。お水だけは硬度の高いフラン産の水を使います。酵母も起こした種によって味を大きく左右します。もちろんお塩もおむすび同様、味に変化をつけてくれます。

 フランスパンですから、フランスの塩と思っていましたが、日本の塩もやはり美味しい。主人が持ち帰ってくれた、南アフリカの大西洋のお塩はこれまた甘みのあるお塩です。フランスのゲラルドのお塩、フランスのカマルグの乾燥したバジルとトマトが入ったお塩、南アフリカの大西洋側の岩塩、沖縄の「青い海」のサラサラなお塩。これもその日の気分で使い分けます。

 乾燥したバジルとトマトのお塩を使うとかすかにバジルが香ります。ところどころにトマトのくすんだ赤が顔を出します。ゲラルドのお塩はグレーがかったしっとりとしたお塩で、パンを噛み締めるとその甘みが出てきます。「青い海」のお塩は奥の深い塩味です。初めて使う南アフリカの大西洋のお塩、岩塩でミルに入っています。粒のまま噛むとしばらくして塩の甘みが口に広がりました。まろやかな甘みです。

 毎日焼くパンですから、こうして味に変化をつけます。最近のお気に入りはフランスの小麦を使った「トラディショナル フランセーズ」の粉に南アフリカの岩塩を挽いて作った小さなフランスパンです。 「トラディショナルフランセーズ」は黄色に近い粉色をしています。焼き上がりの香りは雑味の少ない小麦の香りです。クラムはしっとりと、外のクラストはパリッと焼き上げます。

 小麦がたわわなフランスの田んぼ、塩を作るために海水を引き込んだ大西洋に面した塩田、水はどんな山から汲まれたのかな。パンをこねながら小さな台所で一人想像の旅をします。

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ヒラリーローダンクリントン「WHAT HAPPENED」

2018年02月16日 | 

晴、6度、92%

 私は特にアメリカの政治に興味があるわけでもありません。ただ、2007年のアメリカ民主党の大統領候補選挙には興味がありました。オバマとヒラリー何れにしてもアメリカ初のアフリカンアメリカン大統領、女性大統領が誕生する可能があります。

 2007年の予備選挙の時は、ヒラリーの書いた「LIVING HISTORY」を読みました。出生からファーストレディー時代までをまとめたものです。オバマの書いた本も読みましたが香港を離れるときに処分して手元にはありません。 

 ヒラリーは政治一家の出身でも富裕層の出身でもありません。そんな彼女が大統領を目指す気持ちの底を探ってみたいと思いました。生憎、民主党の大統領候補には落選。その後オバマの第一政権の国務大臣時代のことを綴ったのが「HARD CHOICES」です。失言や批判を浴びた国務大臣時代です。

 2016年の大統領選挙、ヒラリーは共和党のトランプに負けました。その約一年後、昨年9月に出版されたのが「WHAT HAPPENED」です。すぐに送ってもらったにも関わらず、年末年始、義母の入院と重なり読み上げたのは数日前のことです。

 この本は選挙戦中の出来事、そして落選後のヒラリーの心境が書かれています。3冊も本を読んでいれば私がヒラリーを好きだと思われるかもしれません。ところが、好き嫌いで言えばあまり好ましい女性とは思えません。ただ、ヒラリーを突き動かしている原動力に興味があります。

 「WHAT HAPPENED」では、トランプとロシアの関係が100ページ近くも割かれています。ヒラリーらしいくどさです。自身の敗北の原因の一つ、国務大臣在職中のメールのアドレス問題に関しても触れています。刊行後半年近くこの本はアメリカのベストセラーに入っていますが、読者の興味の一つは今後のヒラリーだと思います。

 社会奉仕の延長線上にヒラリーは政治を見据えています。その根底は信仰心です。ヒラリーの関心は子供、女性の均一した生活にあります。次の大統領選挙に出馬するかどうか、興味の的ですがそのことには言及していません。政治活動を続けていくことだけは確として伝わってきます。

 よその国の政治を扱った本などにお金と時間をかけるなんて馬鹿らしいと思いますが、どうしてもその人となりを知りたいと思います。そういう意味ではヒラリーは興味の尽きない人物です。これだけ読んだのに、やはり好きになれないのも不思議なものです。

 ヒラリーの著書は全部で4冊、最初に書かれた本は読んだことがありません。2冊目の「LIVING HISOTRY」は翻訳されています。内容的にはこの本が一番読み易いと思います。夫のクリントン大統領のスキャンダルのことも書かれ、その後ヒラリーを支えたものもやはり信仰心だと知りました。

 私の無駄な本読みはまだまだ続きそうです。

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クリスマスローズが咲きました。

2018年02月15日 | 庭仕事

曇、9度、78%

 昨日、福岡はとても温かな1日でした。春一番が吹いたそうです。ひと月ほど窓を開けていませんでした。家中の窓を開け放ちます。柔らかな空気に春を感じます。

 昨年、帰国早々に友人たちから草花の苗や木の苗を頂きました。一年巡って、それぞれに大きくなり、新芽花芽をつけています。一番乗りしたのは「クリスマスローズ」です。香港では暑すぎるのか、切花がほんの数回オランダから入って来るだけでした。どれほど「クリスマスローズ」を育てたかったか、赤紫の「クリスマスローズ」がいくつか花芽をつけて10日、昨日の昼前一輪咲きました。

 暖かいと心も緩みます。身体も緩みます。庭をゆっくり観察。90個植えた「チューリップ」、ざっと数えても60個は芽を出しました。 ココさんが散々踏んづけています。さて幾つ花が咲くのやら楽しみです。水仙は父の命日にも旧正月にも間に合いませんでした。それでも芽吹いています。 たくさんの球根を植えました。「スノードロップ」は雪をかぶっても咲き続けました。 珍しい球根を買いました。大きな芽が出ています。花がつくのは5月です。「ココさん、食べないでね。」 

  葉っぱをすっかり落とした「イチジク」も芽が日に日に大きくなっています。  「レモン」は葉が雪焼けしましたが、大きくなりました。「レモン」も「イチジク」もお庭の木から挿し木したものをいただいて一年、背丈が伸びました。実をつけてくれる日を待っています。  

  この一年ずっと花をつけているのが「ローズマリー」です。雪にも負けませんでした。  昨年実を結んだ「オリーブ」も新芽が吹いています。  モモさんの供養に頂戴した「花桃」も芽がつきました。この春には地植えする予定です。白い花がつき、可愛い実がなるのはいつかしら。

  庭には3種類の「ラベンダー」が植わっています。花や葉を触るとかすかに匂います。寒さの中でも花を咲かせた「ラベンダー」の横には新芽がついた「ラベンダー」が花頃をじっと待っています。

 北の庭に回り、「梅」の芽の付き具合を確かめます。昨年大きく切り込んだにも関わらず芽吹きは順調です。高い高いところに、 一つだけ「白梅」が咲いています。一斉に咲くとその香りが庭に満ちます。ウグイスもやって来ることでしょう。

 夕方のお散歩にはココさんも久しぶりにコートなし、 私もセーター一枚で出かけました。温かなことがとても幸せな気持ちにしてくれた1日でした。

 

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魔法瓶

2018年02月14日 | 身の回りのもの

晴、1度、75%

 最近すっかり耳にしなくなった「魔法瓶」、お湯を保温するための容器です。昔は、内側がガラス張りの2重構造で落としたら中のガラスが割れました。暖かさを持続できるので便利だったと思います。ところが昔の「魔法瓶」は、今のジャーなどとは違い一晩明けるとお湯はぬるくなっていました。

 我が家の台所道具の一部は香港の主人の元に置いて来ました。仕事柄、お客様との食事も多い主人ですができるだけお家でご飯を作って欲しいと思います。11月に一度香港に戻りました。その時、置いて来た食器や私の服などを確認しているにも関わらず、台所で「あのお皿どこにしまったかな?」と探してしまいます。「そうか、香港ね。」

 11月に戻った時、置いて来たシルバーの「魔法瓶」が使われないまま色が変色していました。シルバー用の布に包んいても香港の高温多湿でシルバーは黒ずみます。数ヶ月も磨かれていないままです。主人が自分の飲み水を入れるために買って来たクリストフルのものです。使っている気配がないので、先日戻って来るときに持ち帰ってもらいました。

 シルバー用のポリッシュの溶剤で2日にかけて磨いて、やっと元の輝きを取り戻しました。主人に念を押して確かめます。「お湯を入れても保温するわね。」ストーブを使い始めてお湯はストーブの上にいつもあります。ところが私は保温ジャーを持ちません。場所を取るのといつも水の入っている中がなんだか不衛生に感じます。そこで、このポットにお湯を入れて保温することにしました。お湯を入れて翌朝、お湯はほとんど冷めています。「なんだ、昔の魔法瓶と同じね。」数時間なら保温してくれます。小ぶりで1リットリほどしか入りませんが、まあ冬の間だけです。ピカピカになったポットは「魔法瓶」でした。

 

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雪とモモさん、ココさん

2018年02月13日 | もも

雪、3度、53%

 昨日は朝起きると庭にも屋根にも雪が積もっていました。夜中から、とても静かでした。雪マークの予報でしたから、降り始めたなと思いながら寝ていました。それにしても今年これで4回目、一番たくさん積もっています。

 庭の真っ白な雪の上にココさんを出してみました。積もった雪の上をゆっくりと歩いて、足の裏の感触を確かめているようです。ココさんより先に野良猫が雪の上を通ったようです。その足跡を雪に鼻を突っ込んで嗅いでいます。 昼間も雪はちらほら舞います。

 「今日は1日おうちにいようね。」そう言ってPCを開けると、ブログ元から「一年前のあなたの記事」が送られて来ています。毎日、一年前何をしていたかがわかります。1年前の私の記事のタイトルは「モモさんの初雪」でした。

 一年前も雪が降ったのですね。日本に着いてまだ10日、モモさん13歳にして初めて雪を見たことになります。軽い雪がふわっと降っただけだったと記憶しています。 どうにかモモさんの顔に雪がのっているのが見えます。 その雪をペロリとモモさんは舐めました。「モモさん、雪だよ。」きっと私の方がはしゃいでいたかもしれません。モモさんに経験して欲しかった一つが雪でした。モモさんは雪をどんなに感じたことでしょうか。

 朝はお庭で用を足したココさんと私は、昨日は夕方まで一歩も外に出ずにお家にいました。とても気持ちが落ち着いた1日でした。夕方にはすっかり雪が溶けています。日陰にところどころ残る雪を見ながらのお散歩でした。

 今朝起きると、昨日ほどではありませんがまた雪が積もっています。ココさんがたくさん雪を見ることができますように、モモさんの雪の日を思い出しながらそう感じます。

 

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お手軽なお昼ご飯

2018年02月12日 | 昨日のお昼ご飯

雪、2度、61%

 昨日は朝から主人と義母の病院に行き出たり入ったり、午後の便で主人は香港に戻ります。お昼ご飯はにわか作りの寄せ集め、久々にパスタを出してきました。

 パスタはイタリアの蝶の形をしたショートパスタ、ファルファーレ。 和えるのはのはイタリアの瓶詰めのアルフレードソース。 アルフレードソースによく馴染む乾燥のポルチーニを急いで戻します。ポルチーニはフランス製。 何かトッピングをと考えます。ポルトガル産の鯖のオイル漬けがありました。

 パスタを茹でている間に庭に下りて、イタリアンパセリを摘みました。出来上がりまでおよそ20分。

 「なんだか贅沢なような、お手軽なお昼ご飯だね。」「でも、美味しいね。」

 アルフレードソースもいろいろあります。いつもはアメリカのクラシコのものを使います。オーストラリアのものもありますがお味はまちまち。初めて使ったこのイタリアのディナルディは一番濃厚です。クリームにチーズ、バターたっぷりのアルフードソースは、平べったいフェットチーネ、ロングパスタに合わせるのが普通です。ショートパスタでも幅のあるファルファーレもこのソースによく絡まりました。

 こんなお昼ご飯、たまにはいいものです。旧正月のお休みで、あと数日でまた主人が戻ってきます。

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明石のあなご 明石のたこ

2018年02月11日 | 日々のこと

曇、6度、63%

 小さい頃お寿司屋さんで両親と一緒にカウンターに座ると、頼んでもいないのにあなごの握りが出て来ます。最後に刷毛ですっとタレを履いたあなごの握りです。甘いので子供にと思ってのことでしょうが、実はあのタレが苦手でした。香港でもときたま日本から入って来たあなごを見かけるようになりました。でも、あなごを買うよりウナギに手が伸びます。昨年福岡に戻って来て以来、あなごの天ぷらをいただく機会が増えました。あなごは福岡の博多湾でも獲れるのだそうです。ほろりと癖のないあなごにすっかり魅せられてしまいました。

 一昨日、明石からのお土産であなごの素焼きとたこのみりん干しを頂戴しました。ちょうど折良くあなご好きな主人も戻って来ています。早速、夕飯に上ります。

 素焼きしているものの、立派な串刺しのあなごです。小さい頃苦手だったタレもついています。タレを塗って焼くのではなく、このタレはひつまぶしの時のご飯にまぶすタレでした。そこで、温め直したあなごはさっぱりと山椒でいただきました。 じんわりと旨味のあるあなごです。そのままの味を楽しみながら4匹も頂戴したのに、パクパクと食べてしまいました。

 私の手のひらほどのみりん干しされたたこは、 1匹ずつ見ると透明です。そのまま焙っても美味しいそう。ハサミでチョンチョン切って  たこ飯を炊きました。にんにくを効かせたたこ飯も好きですが、今回はみりん干しの味を生かして、お酒と少しの薄口で仕上げました。 たこ飯のほんのりした桜色が食卓を飾ります。お酒はイタリアのバローロを合わせました。 

 1日雨降りの夜、主人と一緒に友人からの瀬戸内の味を堪能しました。おごちそうさまでした。

 

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風干し

2018年02月10日 | 日々のこと

雨、8度、90%

 燻製をする段階で、「風乾」と言って下味を付けた魚や肉を乾かす工程があります。乾かすことで味の乗りがよくなり色よく燻製ができます。食べ物を乾かすと美味しくなる、干物のもドライフルーツも凝縮された旨味を感じます。

 燻製の「風乾」のためにネットを求めました。干物のネットと同じものです。カラスや野良猫から守るためにすっぽり覆われたネットです。ところがこの冬は雨や雪が多く乾燥には適さない天候です。仕方なく燻製の時は冷蔵庫で乾燥させました。肉や魚の水分を取るためにピチッとや吸収性の高いキッチンペーパーに包み冷蔵庫で乾かします。時間は「風乾」より長くかかります。

 少し晴れ間が出て湿度が下がりました。ネットを出して来て、大根の皮を干します。干した大根の皮は生の大根と違った甘味があります。大根の皮を食べたいが為にわざと厚めに皮をむきます。先日は硬めの柿をいただきました。6つ割りにしてネットで乾かしました。干し柿のような甘さに変わります。わざと野菜を少し残して干してみるとその味の変化に驚きます。バナナだけはうまく乾燥してくれませんでした。

 2日干した大根の皮、今朝起きると雨降りです。やれやれ、取り込んでオーブンの余熱で乾燥を続けます。

 冬の三浦半島で見たたくあん作りのためのどこまでも続く「大根干し」。まるで大根が洗濯物のようでした。伊豆の港で小さなアジが地味な旗のようにひらひら干されていた景色、イルカの子供もその横に干されていました。風に晒し干す作業は寒い風とともに人間の保存食への知恵を思います。

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ストーブの上でコトコト

2018年02月09日 | 日々のこと

晴、2度、60%

 日中でも気温が低く暖房器具をつけます。朝晩は、空調で暖をとりますが、お昼間は灯油ストーブに火を入れます。古い木造家屋、梁が見えるように天井を高くしたら、オイルヒーターではちっとも部屋が暖まりません。もっぱら空調と灯油ストーブに仕事をしてもらっています。

 暖を取ることなど年に10日もあればいいような暖かな香港に30年も暮らしていたので、冬のストーブのある風景が心地よく感じます。ストーブに火を入れ始めて、台所のコンロ前で煮炊きをすることが少なくなりました。お湯を沸かすのも  ココアを作るのも  煮物をするのも  ストーブにお任せです。

 ストーブの上ではお鍋の中からコトコトと静かに煮える音が聞こえます。優しい音です。しばらくすると鍋の中のいい匂いも部屋中に漂います。音を聞きながら、美味しい匂いを嗅ぎながら幸せな気分にさせてもらいます。

 ストーブの上で作ったものはお味までがやさしく感じます。まあるいお味になります。お大根を炊きました。おこんぶとお水だけで味をつけなかったのに、芯まで柔らかなお大根は口の中で溶けてお昆布の旨みを吸ってまろやかな甘さです。お豆だってほろりとした口当たりになります。骨がついたお肉もあらっと思うほど骨離れがよく、胃の負担も少なく感じます。

 暖か、美味しい匂い、優しい音、そしてもう一つ、ストーブの上にお鍋がのっている景色が好きです。おや缶も、片手鍋も大きな両手鍋もストーブの上ののっていると可愛く見えるから不思議です。

 ストーブの上にお鍋がのると、ココさんもストーブの側にやって来ます。「あと1時間かなあ、美味しいものが食べれますよ、ココさん。」

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