チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

野菜の高値

2018年02月08日 | 日々のこと

雪、–1度、69%

 「お野菜が今年は高いわね。」と言われても昨年を知らないので高いかどうかわかりません。それでも「キャベツ一玉でこんなお値段?」と思うようになりました。葉物や冬野菜、今が一番美味しい時期です。

 スーパーの朝の開店時間に行きました。人が並んでいます。売り出しの日かなと思うと、皆さん入るなり野菜売り場に走ります。しかも、普通の棚ではないいろんな野菜が山積みされたところです。そしてあっという間にそこの棚のお野菜は売り切れています。売れ残っていた長ネギ、値段を見ると普通の棚の長ネギより随分お安い値段がついています。しかも生産者の名前入りです。大抵売れ残っているのはおみかんやオジャガです。

 昨日も朝一番にそのスーパーに行きました。私も野菜棚を目指しました。目の前でトマトのパックはすぐになくなりました。おばさんばかりかおじさんもその人だかりにいます。やっと手に入れたのが、お大根とキャベツです。

 カゴに入れて、普通のお野菜売り場で値段を比較すると、お大根は約半額、キャベツは普通300円のところが私が買ったものは200円でした。産地直送ではなく生産者直送だと書かれています。お安く物が買えると嬉しくなります。

 コトコトと炊いたお大根は体まで暖かくしてくれます。キャベツもこの時期は生よりスープで溶けるくらいまで煮込みます。私も次の冬になったら、お野菜が高い安いと話題にして、もっと買い物上手になっていると思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ユニクロのダウンコート

2018年02月07日 | 日々のこと

雪、1度、52%

 この冬が始まった頃、冬用の下着類をユニクロに買いに行きました。暖かな土地で暮らしていたので、しっかりした防寒用の下着を持ちませんでした。思っていたよりもユニクロの商品はしっかりしていると気付きます。香港にもユニクロはあるのですがほとんど行くことがありませんでした。

 数日前、ユニクロの独立店舗の前を通りました。ちょっとのぞいて見ることにします。買い物の目的はありません。ちょうど春物が出始めていて店内明るく感じます。春物と隣り合わせで、冬物がセールされています。ダウンの長いコートが定価の3分の1です。私のサイズもあります。散歩用に買いました。

 真っ白色なダウンコートです。フードもついています。散歩や近くの買い物、歩いて行く時は20年以上も着ているダッフルコートを着ていました。大好きなコートです。これ以上酷使したくないと思い白のダウンを買いました。ダウンを買った次の日から雪は降り気温も氷点下をつけました。そんな天候でも、朝晩のココさんの散歩は欠かせません。白のダウンを着て出かけます。このダウン薄手です。軽いのはいいのですが、着込んだ上にこのダウンコートを着ても暖かだと感じません。古いダッフルの方がはるかに保温してくれます。 同じ薄手ですがモンクレールのハーフジャケットの方が着ていて暖かです。どうしてかなあ?

 ユニクロで下着を揃えた時、薄手のベストも買いました。薄手のベストは着回しが効くので重宝します。これもモンクレールのを持っているのですが、ユニクロの方が数段お安いので、ユニクロのを普段に着ています。薄手のダウンは、夜洗うと朝には乾きます。おかげでほぼ毎日、ユニクロのダウンベストを着ています。ところが1月の半ば頃、ベストの前面、ウェストの少し上のところの表布が擦れて中のダウンが出て来始めました。毎日着ているとは言っても、ふた月も経ちません。 仕方ないのでワッペンを貼って着続けています。

 手頃なお値段で買えるユニクロのようなお店がたくさんあります。商品も次々に季節に応じて出して来ます。サイズ展開も幅があるので買う方にとってはありがたい。昔のように、良い物を長く大事に着る時代ではなくなって来ています。「ファーストフード」に因んで「ファーストファッション」「ファストファッション」とも呼ばれるスパンの短い衣料販売です。品がよく長く着れるものだと、次の年は売れません。「来年にはもう着ない。」そんな思いで買うのかしら。

 暮らしの中の道具も100円ショップなどが出来て気軽に買い換えます。洋服までもがそんな時代になったのだなあと、つくづく感じます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

たわし

2018年02月06日 | 身の回りのもの

曇、1度、55%

 友人から送られてくる小包は玉手箱のように色々なものが入っています。季節のお菓子やお野菜、ご自分が読んだ本で私にとと思うもの、箱を開けながらテーブルに並べていきます。もちろん、美味しそうなお菓子を見つけるとお口に放り込みながら。

 年明けてすぐにいただいた小包に小さな小袋が入っていました。袋には鳥獣戯画の絵が刷られています。 金平糖かな?などと思って開けるとたわしが出てきました。でも、そのたわしちょっと形が普通のたわしと違います。ねじり菓子のような形です。大きさはすっぽりと手に収まるくらい、たわしの毛は柔らかです。

 たわしは便利なブラシです。ザルの目につまったゴミをかき出すときやおろしがねを洗う時に重宝します。ところが香港に行って以来とんとご無沙汰していました。香港にも亀の子たわしとよく似たたわしが売られています。亀の子よりももっと目が荒いたわしです。私がたわしと疎遠になったのは、香港の気候です。高温多湿、たわしはあっという間に毛の根元にカビがつきました。匂いもあるように思います。以来ぴったりとたわしはやめました。

 いただいたたわしは、京都の「内藤商店」のものです。京都を案内する番組で箒やブラシを売るお店としてよく紹介されています。古くからのお店だそうです。形に惹かれて使い始めてひと月、何気なく使っています。ところが野菜を洗うにしても、調理器具を洗うにしても、大きさと毛の柔らかさでなんとも使いやすいたわしです。形もきっと工夫されて作られていると思います。捻っていますが、水切りよくすぐに乾きます。「内藤商店」が度々紹介されている理由がわかりました。

 友人は自分が使っていいなと思ったものを送ってくれたと思います。小包の隅に入った小さなたわし、たわしを贈り物にするなんだか素敵です。京都に行ったら、「内藤商店」のこのたわしをたくさん買って私も友人に送ろうと思っています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

福岡の雪

2018年02月05日 | 日々のこと

曇、1度、52%

 昨日から天気予報は雪でした。3日間も雪マーク、気温も3度前後までしか上がりません。雪マークがついていることもしばしばですが、本当に降るのかしらと半信半疑でした。

 ここ福岡、日本海に面しています。内陸部でなく平地ですが、私が小さい頃には雪が積もりました。雪の朝、父がタイヤにチェーンを巻くのを手伝ったこともあります。車を出すためにガレージの前の雪かきもしました。学校では雪合戦だってやった覚えがあります。

 昨日の朝、いつものように走りに出かけようとしました。玄関を出て、横に停めてある車を見てびっくり、雪がすっぽりと積もっています。 窓から見た時はどこにも積雪はありませんでした。空からの雪はサラサラとしていて、舞うような雪ではありません。滑っては大変と急ぎ家に戻りました。外が白み始めてよくよく見ると、道路には積雪はありません。雪は屋根と車に積もっているだけでした。

 ココさんに雪をと思って庭を見ても雪はなし、散歩の時に空き地にわずかに残っている雪を見せましたが反応なし。 いつものお散歩です。

 すぐ近くの国道は朝から普通に車が走っています。そこで車の雪をかきました。1月にも一度雪が車にかかりましたがその時の雪とは違います。水っぽくないさらりとした小粒の雪です。何十年ぶりに小さな雪玉を作りました。二つ重ねて、小さな雪だるま。昼前、手をつけてやろうと見ると、少し痩せてしまった雪だるまです。 夕方の散歩の時には下半身が溶けてしまっていました。1日雪が舞っていましたが、明け方に見た雪とは雪質が違います。屋根の雪もすっかり溶けてしまいました。

 今日も雪の予報ですが、積雪はありません。久しぶりに、握りしめてキュッと音のする雪に会いました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鬼になってくださいよ、ココさん

2018年02月04日 | ここ

雪、2度、62%

 毎年決まって、節分の鬼のお面と「福は内」のお菓子を頂戴します。毎年鬼のお面をかぶってくれるのはモモさんでした。でも、かぶって写真を撮ったと思ったらすぐに脱ぎました。今年はココさんに鬼のお面をつけてもらいます。モモさんと違って手強いココさんです。

 「ココさん、鬼のお面をつけてくれたら美味しいお菓子が待ってるよ。」 「えっ、お菓子ですか?」かぶせて見ましたが、すぐに首を振ります。しかも得意の寝技に持ち込みます。「ココさん、鬼のお面がぶら下がっているよ、お菓子ばっかり見ないで、こっち見てよ。」「お菓子はまだですか?」

 「じゃあ、ちょっとね。」一瞬、顔の前でお面が止まりました。ココ鬼の出来上がり。

 そして次の瞬間、首を振って鬼のお面はよだれかけになりました。 一瞬の写真のためにココさんは美味しいお菓子を一つ全部食べました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帰国して1年が経ちました。

2018年02月03日 | 日々のこと

曇、5度、65%

 みなさんに支えていただいて、今日で帰国1年になりました。30年間も日本を留守にしていました。今でもまだ日本に不慣れです。大きな引越しに始まって、この1年はたくさんのことがありました。帰国前の準備からその後に至るまで、私の一番の気がかりはモモさんでした。そのモモさんが初めて無事に日本に足をつけたのも一年前の今日です。一年前の今日はいろんな思いが凝縮した1日でした。

 見出し写真は、早朝の香港での最後の散歩を終えて、長年乗り馴れた我が家のエレベターに乗っているモモさんです。この1日がどんな長い1日になるとは知りません。

 モモさんはいろんなことに動じない犬でした。大嫌いな犬ならばシベリアンハスキーにだって向かっていきます。大好きな犬ならピレニアンにだってじゃれ付きます。そんなモモさんが亡くなって9ヶ月、毎日モモさんのことを思い出しています。モモさんは何が怖かったのかしら?そんな疑問の答えは一年前の今日にありました。モモさんが恐れていたのは主人か私から離れることです。家の留守番ではありません。私たちどちらかから距離的に遠ざかることを恐れていたのだと思います。

 モモさんを香港の空港でエアラインのカウンターに預けた時です。モモさんの悲痛とも思える鳴き声を聞きました。主人と私の後ろ姿を見て、置き去りにされるかと上げた鳴き声でした。私は振り向くことができずにイミグレに向かいました。 この写真、覚えていてくださる方もあると思います。私とモモさんが乗る飛行機に乗せるコンテナ、最後に一つ残ったこの中にモモさんのクレートの影が見えています。5時間の飛行、短頭種、13歳の高齢、どうか無事に成田で会えるようにと祈りました。

 成田の空港で私を見つけた時のモモさんです。この時は感極まった鳴き声で喜びました。身体全体で喜びました。

 私は昨年の今日、モモさんの心からの鳴き声を2度も聞きました。香港での悲しい鳴き声、成田での嬉しい鳴き声、どちらの鳴き声も耳の奥に残っています。

 まさか成田に着いたその日から1年後の今日、モモさんがそばにいないなんて思ってもいませんでした。お恥ずかしい話、主人も私もまだモモさんを失った悲しみから抜け出すことができずにいます。この9ヶ月、自分の中で反芻する毎日、一つある思いに至りました。モモさんは主人か私が生きている間は決して死んではいないということです。

 初めての日本の地、成田を歩くモモさん。怖じない、動じないモモさんです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

心臓の音

2018年02月02日 | 日々のこと

曇、4度、77%

 気温が低い日が続きました。洗面所の置き時計が急に音を大きく立てるようになりました。1秒1秒の音がやけに大きく聞こえます。正確に刻んでいるのですが、寒い部屋に大きく響いて聞こえます。その音を聞いていると父の心臓の音を思い出しました。

 父は癌を患い、放射線治療、ストレプトマイシンなどの治療を続けました。半世紀近く前の話です。自宅での療養、痛みがひどくなり始めると近くのかかりつけのお医者様が、朝晩モルヒネをうちに来てくださいます。寝室には父のベット、その横に母のベット、最後に私のベットまで入れました。

 あの日の早朝、父が「真奈さん。」とか細く呼んでいる声が聞こえます。隣のベットには母が疲れてぐっすり休んでいました。父のそばに行くと、寝飲みを指さします。寝飲みのお茶は冷たくなっていたので台所に行き温かいものを入れました。寝室に戻ると、父は目を閉じていました。そして父の胸のあたりは今まで見たこともないくらい大きく上下しています。父のそばによると、大きな心臓の音が聞こえました。「どくん、どくん、どくん。」寒い部屋の中にその音は大きく響きました。心臓の音が止まった時、胸の大きな動きも止まりました。父の最期でした。

 心臓の音があんなにも大きく聞こえたのは未だ嘗てありません。洗面所の時計の音に父の心臓の音が重なり、数日が過ぎます。寒い朝でした。48年前の今日のことです。今日は父の命日です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

入れ子のボール

2018年02月01日 | 身の回りのもの

曇、4度、74%

 台所で使う物は自分の身体の一部に感じます。ザル一つとっても粉を振るう時、麺を茹でる時、野菜の水気を切る時、重ねてあるザルの中からそれぞれに応じて一つ取り上げます。長年の台所仕事から自分なりに役割分担が決まっています。どんなに沢山の仕事をこなす時でも、手が止まることなく仕事を続けられるのはこうした小さな決まり事です。

 台所の道具を買い足すことはほとんどありません。お鍋も包丁も十分に持っています。台所のハッチを開ければ整然としまわれています。そういう意味では道具類をよくよく見直すことがなくなりました。どれを取っても私には大事な手の延長です。

 入れ子のガラスでできたボールがあります。サイズ違いで3個。しかもブルーの蓋がついています。電子レンジでも冷凍庫にも使える便利なボールです。お菓子を作るときの泡立てたりするボールはステンレスでこれも数持っています。このガラスのボールの中サイズはここ数ヶ月、毎日パン種を発酵させるのに使います。サイズが大きなパンを焼くときは大。先日肉まんの皮タネを発酵させるときは、このボールの大と中が並んで余熱の残ったオーブンに入っていました。

 10年近くも前に香港で求めたものです。「パイレックス」の製品です。「パイレックス」も最近では中国製のものが出回っています。つい最近までこの入れ子のボールも中国製だと思っていました。先日、直火にかけれるかどうか裏書きを確かめました。オーブンでは使えますが直火には使えません。その時初めて、アメリカ製のボールだと知りました。10年経った今も蓋の締り具合がピッチリしています。なんとなく頷けました。

 ボールのうち2つは香港の主人の元に置いてあります。結婚当初から使っているボールです。卵の泡を立てる時、卵の個数によってボールを使い分けていました。この2つのボールがないので、今は手持ちのボールで工夫します。やれないことはないのですが、ふと香港にあるボールを思い出します。

 たかだか台所の道具ですが、よく考えればその一つ一つに助けられています。このガラスのボールは、 3つが一つになって収納できます。仕事ぶりだけでなく、こういう端正さも好きです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする