おはようございます。
東京都美術館で開催されているポンピドゥー・センター傑作展を見に行った。1906年からはじまって1977年まで、一年に一作家一作品を選び、年代順に並べるというユニークな展覧会で、とても面白かった。知ってる画家も結構いるし、また、知らない画家でも、彼らの言葉やエピソードが添えられているので、つい惹きこまれてしまうこともあった。
では、いきなり、つい惹き込まれた画家の絵から。
1941年 ジョセフ・クレパン 寺院

彼の言葉:私は美術館に行ったこともないし、フランスの外に出たこともない。この年までデッサンも絵画も習ったことはない。私は何のために描くのだろうか。
エピソード:フランスの配管工で、金物商だったクレパンが63歳のとき(1938)、神さまから啓示を受けて、突然、絵を描き始める。それも、300点が完成した時に第二次世界大戦が終るという。すべての絵に番号と日付が記され、300枚目の絵はなんと、1945年5月7日(ドイツ降伏の日)。 本展のは、152作目。寺院の上にたくさんの魂のような顔が垂れている。つい、じっと見てしまった。
そして、1945年、ぼくの生まれた年だし、何が飾られているか、楽しみにしていたが・・何もない。
でも、そこには、絵の代わりに、エディット・ピアフの”バラ色の人生”が静に流れていた。終戦の年だもね。粋なはからいに感心した。ここが一番のコーナーだったかもしれない。
では、一番はじめから。
1906年 ラウル・デュフィ 旗で飾られた通り

ブラック(1907)、ヴラマルク(1910)、とつづいて。
1917年 シャガール ワイングラスを掲げる二人の肖像 私を空想的といわないでください。私はレアリスト。大地を愛しています、との言葉。

マン・レイ(1921)、ル・コルビュジエ(1922)ときて、
1925 ロベール・マレー・ステヴァン エッフェル塔

1928 レオナール・フジタ 画家の肖像

ボナール(1931)、そして、
1935年 ピカソ ミューズ 私は他の人が自伝を書くように絵を描いている。

1937 カンディンスキー 30 絵画は絵画、解読されるべきものは何もない。どんなかたちにも生命を豊かに感じる人には、絵が喜々として語りかけてくる。

1940 マリー・ローランサン イル・ド・フランス

そして、戦後はアンリ・ヴァランシのピンクの交響曲(1946)で幕を開ける。
1948 アンリ・マチス 大きな赤い室内

ぼくは2012年4月にポンピドゥーに行ってる。そのとき、年間の入場者数は800万人のルーブルに迫る勢いだということを聞いてびっくりしたものだ。

じぐざぐエスカレータが有名。

また行ってみたいポンピドゥー・センター。ここを棲家にしているリサとガスパールに逢えるかも。

では、今日も一日、お元気で!ぼくらは、箱根の芦ノ湖方面へ。