おはようございます。旅先、大阪からの投稿です。昨日の天神祭は、素晴らしかったですよ、雨も降らなかったし。詳細は、帰ってから報告します。今朝の記事は、書き留めておいた歌舞伎見物のことです。
先日、七月大歌舞伎の昼の部を観に行ったが、猿之助の流星がなかなか面白かった。コミカルな舞踊で、猿之助が雷家族四人を演じ、お面を付け替えて踊る姿がおかしくて、つい、くすくすと笑ってしまう。
七夕の夜の天上世界での物語である。牽牛(巳之助)と織姫(右近)が一年に一度の逢瀬を楽しんでいる。二人でしめやかに踊っているところに流星がやってくる。”ご注進、ご注進”と、ひとつ長屋の雷夫婦の喧嘩の様子をおしえにきたのだ。夫婦喧嘩の原因は、下界の端唄の女師匠のところに落ちた夫の雷が、師匠にぞっこん、しばらく居候した。天上に戻ってからも、聞き覚えた端唄を口ずさんでばかりいた。それに、妻が腹をたて、養子の夫を追い出そうとするほどの大喧嘩となった。その騒ぎに寝ていた子供の雷が目をさまし、仲裁に入る。さらに、姑さんも加わり、てんやわんやの大騒動。そのはずみに、姑さんの入れ歯がはずれ、飲み込んでしまう。それをみて、家族みんなが大笑い。無事、大喧嘩も収まった。注進を語り終えた流星は”虚空はるかに”と、宙乗りで飛び去っていくのだった。
この清元の舞踊”流星”は、安政6年(1859)、江戸の市村座が初演で、”夜這星”という演目だったという(笑)。流星に扮したのが幕末の名優、四代目市川小団次で、宙乗りもみせたという。平成3年に猿翁が新演出で上演しているが、今回は、初演に近い形で、猿之助が宙乗りをみせてくれ、大喝采を浴びた。"仕方噺"の踊りもとてもよかった。
終盤に入ったので、筋書に舞台写真が載っていると思ったのに、残念でした。写真は掲載できませんので、これで我慢してください。
流星にちなんで天空にそびえる銀座の新ビル。銀座プレイス。透かし彫りをモチーフに伝統工芸の美しさを表現しているとのこと。この夏、オープン。
こちらも、流星にちなみ、天高く、華やかに舞う、花火をモチーフにした和光の装飾。
天上の、雷家族の夫が落ち、下界の女師匠に出会った場面をモチーフにした(爆)。↓
祭りのあとの大阪、さて、今日は、どこへ行こうかな。
みなさん、今日も一日、お元気で!
天神祭をちょっとだけよ。