おはようございます。
さて、箱根の山百合見物をいつにしたものかと家内とだいぶ前から相談していた。開花状況もあるし、お天気もあるし、我々の予定もある。開花状況からいうと、ほんとは18日からの週がいいのだが、ぼくは予定(もちろん遊びですが)ですべて埋まっている。そしてようやく絞り出したのが、7月16日だったのだ。天気予報は一日曇とあったが、山の天気はわからない。それに山百合も咲き始めの情報だ。空をみて、家内は、(ぼくが教えた)明月院と東慶寺の山百合でいいやとドタキャン。ぼくだけの箱根行きとなった。
東海道線で小田原に近づくと、なんてこった、雨がしとしと降りだした。箱根湯本でも霧が立ち込めている。これでは、海賊船も運行中止になるだろうし、急遽、予定を変更。登山電車に乗って、はじめ、強羅の箱根美術館へ行く予定だったが、やめて、急行バスで一気に芦ノ湖畔の箱根町を目指した。30分もかからず、到着するのだが、車窓に次々と現れる山百合にカンゲキ。道路沿いのは、もう、みな見頃になっている。写真にはとれないが、これだけでも来た甲斐があると思ったほど。
箱根町で降りて、目指すは恩賜箱根公園。ここの山百合がすごいのだ。もう、何度も行っている。箱根駅伝の記念碑の前を通り、箱根の関所をくぐると、もう、そこは恩賜箱根公園。こちらは、霧ははれていて、雨の心配はなさそうだった。


そして恩賜箱根公園。旧函根離宮跡地の広大な敷地の公園。

さて、山百合は?入口から石段を登り、中央広場を目指すのだが、両脇の山百合はどれもつぼみ。咲いているのがひとつもない!やっぱり、ちょっと早まったか。家内を連れてこなくて良かった。

中央広場の離宮を模した展望館前の山百合も。

さて、頼みの綱の休憩所前の百合苑はどうか。何十株もあり、ここが見頃のときはすごいのだが。この建物の向こうが百合苑。

咲いてそうもない。でも、やっと、二株ほどの山百合の花をみつけた。これでほっとした。ひとつも見られないで帰ることにならずに済んだ。

休憩所の銅ぶきの屋根からの雨水で育つ、ホンモンジゴケは相変わらず、元気なうつくしい緑の姿をみせてくれた。

しかし、これだけでは終わらなかった。ぼくにはあそびのかみさまがついている。あっと驚く光景を用意してくれていた。そこは、すぐ近くの第二の山百合苑。な、なんと、ここでは、十数株の山百合が一斉に花開いていたのだった。ぼくの心は奈落の底から一気に天上に!




大満足して、そのあと、余裕をもってぼくはヒメシャラ林の落ちた花をみたり、咲き始めた玉紫陽花の花をみたり、苔をみたりして、楽しんだ。






そして、二百階段を下りて行った。石垣にイワタバコがまだ咲いていたのにはおどろいた。苔の種類もたくさんあり、興味のある人にはうれしい道。

下まで降りると杉並木。豪勢な山百合がここに一株あるのだが、まだ蕾だった。ここを抜けると、目の前が元箱根。

元箱根の、いつものお蕎麦屋さんで箱根ビールとお蕎麦。そして、次に向かったのは・・・(つづく)