後祭りの山鉾巡行もあと五つ。まず、登場するのは南観音山。
南観音山 真木の代わりに立てる松の木は、毎年鳴滝から2本届けられ、北観音山と南観音山の代表がクジを引いて良い方の松を選ぶ。真松の下枝には”尾長鳥”が止まっている。
鈴鹿山 伊勢の国・鈴鹿山で人々を苦しめた悪鬼を退治した説話に因んだ山。真松には沢山の絵馬がつけられ、巡行後、盗難除けのお守りとして授与される。
八幡山 八坂神社のお祭に八幡宮を山に祭っているのは不思議だが、当時から八幡宮信仰が厚かったということが伺える。夫婦円満を象徴する雌雄の鳩が向かい合って鳥居に止まっている。
鳥居の上に鳩が二羽。
鯉山 龍門の滝を登った鯉は龍になるという中国の伝説の、立身出世を意味する「登龍門」の言葉を表している山。御神体の木彫りの鯉は全長1.5mもある。
前懸け、胴懸け、水引、見送り”イーリアス”トロイア戦争物語を描いた16世紀のベルギー製。すべて重要文化財。
さあ、しんがりは大船鉾!粽(ちまき)も買ったごひいき鉾。前祭りでは、月鉾、鶏鉾、蟷螂鉾が好き。
大船鉾 2014年に150年の時を経て復興。船鉾が神功皇后の出陣を模したのに対し、大船鉾は戦いに勝った凱旋の船を表す。後祭り唯一の鉾でしんがりを務める。
お見事!大船鉾2016!
また、二年後に!来年は前祭りのつもりナンデネ。また逢う日まで、逢える時まで!
♪別れのそのわけは話したくない なぜかさみしいだけなぜか むなしいだけ たがいに傷つきすべてをなくすから♪ なかなか別れられない、四条河原町の辻回しも追いかけて。
ぎゅっと廻って
もう一回
こうして、無事、後祭り 山鉾巡行は終わりました。
そのあと、すぐ、花笠巡行がやってきた。(つづく)
(京都・大阪祭り旅#5)