まろねふの廊下からの呟き

中年オヂさんの呟き転じて、人生備忘録となる…

156号

2007年05月13日 | ひろでん
みんみんさまが、156号を見たことが無いとの事でしたので、画像をアップしてみました。
この車両は、広電に最後まで残った単車で、昭和47年に旧7号線(横川~広島駅前)廃止に伴い僚車の157号と共に廃車となりました。157号は大芝で保存されておりましたが、後に101号復元の際に足回りが転用されました。
一方、156号は長く江波車庫内で保管されておりましたが、昭和62年に復活しました。復活に当り、ドアエンジンや放送装置を新設しましたが、原型をよく留めています。
古老に聞いたお話ですが、車体はオリジナルではなく、戦後初の新車“旧800型”に倣って自社工場で車体を載せ替えしたそうです。以前、こども科学館で行われた企画展にて、被爆後の156号の写真がありました。今とは全く違う重厚な車体でした。


外観


ブリルS-12台車


排障器


車内


シンプルな運転台


車内灯 夜間はえぇ雰囲気を醸し出すんですよ(笑)
(画像は全て平成17年1月20日 江波車庫にて許可を得て撮影)

屋外での画像を持ち合わせておりませんので、これでお許しください。どこかに車内合図のチンベルの画像があったはずぢゃが…

ところで、何故この車両が『電車祭り』で展示されないのでしょうか? 今の広電を築いた貴重な車両ではないのでしょうか? と思うのは私だけではない筈…

参考資料:『私鉄の車両3 広島電鉄』保育社刊