
朝市を楽しんだ後、市内観光に出かけた。
古い街並み、とても細くてうらぶれた感があるが、敵が攻めてきた時に、
大軍が一挙に雪崩れ込めないように、考えて作られたのだろうか。
所々に懐かしい朝顔。
アルルで「すだれ」を見るなんて、思っても見なかった。


ゴッホが理想郷を作ろうとゴーギャンを呼び寄せ、
お互いの性格の強さからうまくいかず、この街を去ろうとしたゴーギャンを
刺そうとして、気付かれたゴッホがそのナイフで自分の耳をそぎ落とした、
という話を聞いたことがあるが、
その事件の後、入院をしていたという病院があった。


ここに彼の作品はなく、売店に美しい絵がたくさん並んでいた。
小さな町の中に古代ローマ時代の遺跡がいくつかある。

コンスタンティヌス共同浴場跡。
今は風化が激しいせいか、完全に閉められ、外から窺うだけ。

闘技場
昔は奴隷を使って、動物と戦わせていたらしいが、
今は闘牛場として使われているとのことだった。
スペインの闘牛は有名だが、アルルのことは知らなかった。

闘牛場の中は、観客席が危険でないように補強し、設えてあったが、
それでも、何となく恐ろしかった。


古代劇場
今も補修工事が続けられ、公演も行われているという。

突然、白馬に乗った人達が現れた。

「わぁ~~~~ステキ!」
でも何をする人達か分らず、
彼等の通り過ぎた後には、道のあちこちに生々しい置き土産が・・・・

夕方、我々のホテル アトリウムに戻って来た。

赤いバックのフロントに立つ女性は、とても明るく親切!


ああ・・・疲れたぁ・・・


この部屋の窓から、丁度見える道路の左側に
あのメリーゴーランドの屋根が・・・

そして、もう誰もいない・・・

