3月31日(土)
何年も前から、母が「秋芳洞に一度連れて行ってあげたい。」と
言い続けてくれていたが、いつも計画倒れになっていた。
いよいよ今年が最後の時かもしれない・・・・と母が言うので、
福岡の伯母のお墓参りを兼ねて、
娘夫婦とも途中、新山口で合流し、長年の夢を叶えることになった。
飛行機より新幹線の方がいい、と言う母。
私の楽しみは駅弁と車内販売のアイスクリーム。
博多駅で乗り換え、JR篠栗線で20分位、城戸南蔵院前で降り、歩いて数分。
子供のいない母の姉夫婦は生前から、この南蔵院に御霊をお願いしていて、
9年ほど前に伯母が亡くなった後は、母と私達夫婦で守っている。
ゆるゆるとした坂道を上がり切ると
全長41m、高さ11m、重さ300トン、
ブロンズ製の涅槃像としては世界最大だそうだ。
実際には年忌の時ぐらいしか来られないが、
89歳になる母は、今回来たことで、
何となくホッとしている様子だった。
さて、今宵の宿は・・・
博多駅から5分、ホテルザ・ビー。
夫がネットで懸命に探したが、
春休み期間中で土曜日のせいか、どこも満室、
ようやく探し当てたホテルだった。
こざっぱりとした、まあまあのホテルだったが、
素泊まり、シングルベッドで18,000円、
ダブルで32,000円・・・
信じられないほどの高額だった。
エントランスにはたくさんのスーツケースの山。
近隣の国からの旅行者で賑わっていた。
博多駅の周辺にはたくさんの飲食店があり、
魚を焼く匂いが漂っていたが、前回も魚がメインだったので、
今回はホテルの斜め前にある「イタリアン」が気になった。
まだ夕方の早い時間だったせいか、
お客様は2組ぐらいで閑散としており、
ちょっと迷ったが・・・
運ばれてきたサラダやパスタはとってもおいしく、
ワインもそれほど高くなく、なかなかのお味だったらしい。
写真を撮ることを忘れて、ハッと気付いた時には、この有様だが、
カルボナーラ、貝柱と何とか、焼き明太と何とか・・・?
どれもとってもおいしくて、ボリュームもあり、
しかもお値段も1,000円前後。
美しい若い方達の接客態度も明るくて、とっても気持ちが良かった。
帰りに店の名前を確かめたら「洋麺屋ピエトロ」と書かれていた。
友人に「博多でイタリアン?もったいない!」と言われたが、
絶対、絶対お薦めだと宣伝しておいた。