5月3日(金)
20数年ぶりに山野草の観察会に出かけた。
目黒の駅から歩いて約10分、
国立科学博物館付属の自然教育園。
パンフレットによると、
今から400~500年前の豪族の館から始まり、
江戸時代は高松藩主松平頼重の下屋敷になり、
明治時代は陸・海軍の火薬庫、
大正時代には白金御料地として歴史を重ねてきたため、
一般の人々の立ち入りが出来ず、ここに豊かな自然が残された。
1949年に天然記念物および史跡に指定され、
一般に開放されるようになったという。
園内に入ると大勢の人達が
それぞれに花を愛でながら歩いていた。
足元の花を眺めていた私の目の前に、
突然小さな木の枝が下りて来た。
毛虫・・・?
面白いのでカメラを構えたが、どうしても捉えることが出来ず
「後の木々に紛れてうまく撮れない・・・」独り言を言っていたら、
横にいた男性が毛虫の後ろ側に掌を伸ばし
「こうして、一瞬、掌に焦点を合わせて撮るときれいに写りますよ。」
と教えて下さった。
そして、さらに横にいた女性お二人は、
6~7㎝ぐらいのプラスチックの 筒に毛虫を入れて
拡大鏡のようなレンズの蓋を被せて覗くと、
毛虫の目まで見えるような優れ物を持参していらした。
ヤマウグイスカグラの実 フタリシズカ チョウジソウ
(スイカズラ科) (センリョウ科) (キョウチクトウ科)
フタリシズカには「いつまでも一緒」という花言葉があるそうだが、
中には4~5本咲いている物もあって、静かでもなく、姦しい?
ハルジオン ランヨウアオイ オヘビイチゴ
(キク科) (ウマノスズクサ科) (バラ科)
オヘビイチゴは別名オトコヘビイチゴと呼ばれ、
花はヘビイチゴに似ているが赤い実は出来ないとのこと。
ヤブタビラコ オドリコソウ カサスゲ
(キク科) (シソ科) (カヤツリグサ科)
オドリコソウの花言葉は「快活・陽気・愛嬌」などで、
盆踊りの櫓の下で笠を被って踊っている踊り子を表している。
一度聞いたら絶対忘れない名前だ。
カサスゲの草はとても丈夫で、茶摘みの歌
♪♬ 夏も近づく八十八夜~~ あかねだ~すきにスゲの笠~
と歌われている笠を作ったものらしい。
一人で歩いていても「ああ、かわいい、何のお花だろう」
と思うだけだが、細かく教えていただきながら見ると、
どの花も特別愛おしく見える。
今日の私の大収穫は・・・
カキツバタ(アヤメ科)杜若
花びらの付け根に白い線のような模様がある。
アヤメ(アヤメ科)
花びらの付け根に黄色と紫の網目状の模様がある。
網目~アヤメに変化したとか・・・
ショウブ(ショウブ科)古くは(サトイモ科)
菖蒲湯に使う葉は毎年見るが、花を見たのは初めてだった。
動物の尻尾のような花。
今までいい加減に見ていたので、これを機会にしっかり覚えたい。
この他にも数限りなく花があり、記録し切れないが、
この大きな「物語の松」と、
ビューポイントの「コナラ林」を撮って、
来た道を戻り、目黒駅から目黒不動尊へ。
境内でおむすびを頬張り、林試の森公園まで足を延ばし、
最後に甘藷先生として有名な青木昆陽のお墓を見て
17280歩の観察会が終わった。
20数年ぶりの観察会、お世話になった皆様、
あれこれ割愛ばかりで、ブログに少々不満はありますが、
本当に、本当にワクワクしながらの楽しい一日でした。
また、チャンスがあれば、是非お声をお掛け下さいね。
ありがとうございました。