
朝、突然思い立って、アムステルダムの北約25kmにある
エダム・フォーレンダム地方にバス旅行をしようということになった。
急だったので、フロントで手続や支払いに手間取り、
迎えに来てくれた運転手さんに迷惑を掛けてしまった。

学生の徹さんと3人、7時間の日帰り旅行。
各ホテルから数人ずつの旅行者をピックアップし、
ターミナル駅で目的地毎に乗り換える。
なかなか理にかなったシステムだ。

先程の運転手がエダム方面の担当だった。
ガイドは中年の活発な女性で、
3ヶ国語で次々と説明をしてくれる。

12世紀に漁師町として開かれたエダムは、
100年前のオダンダの風景が今もそのまま残っている。
レンガ張りの路地に三角屋根の家、
とにかくおとぎ話のような町並みに感激する。

初めての停車場所はチーズ工場。
周りは広い草原で、羊たちがのんびり草を食んでいた。
オランダの衣装を着た美しい女性が、チーズの説明をし、
その場で味見をさせ、
そして隣の部屋に移動して、お土産の購入。
何やら、日本の観光バスのメニューと似ている。



次に、木靴の工場。
昔は一週間かかって作った靴も、
今は5分で出来ると言いながら機械で実演。
なかなかおもしろいが、見るだけ・・・・
買っても履きこなせない・・・・

次に、アイセル湖が広がるフォーレンダムのハーフェンから、
南へ2.5km、マルケン行きのフェリーに乗り、
マルケンでしばらくの散策。
とにかく美しい。


マルケンの船着場

釣りを楽しむ村人
最後のコースはザーンセ・スカンセの風車の村。
この村には、17~18世紀頃のザーンランド地方の
伝統家屋が集められており、
時計博物館、ベーカリー博物館、チーズ工場などが
広い村内に点在している。


そして4台の風車が交代で動いており、
内部の見学もできるようになっている。
1600年ごろには干拓のために利用されていた風力は、
その後、大麦、米、油、紙等の工業加工用に使われるようになり、
さらに染料製造用に使われるようにもなったそうである。


今日は風がとても強いため、すごい速さで風車が回っていた。

細く急な階段を昇り、歯車の動きや、
粉挽きの様子を見ることが出来たが、
小屋の外に出ると吹き飛ばされそうで怖かった。
徹さんが「ドンキホーテが立ち向かった気持ちが分かりますねぇ。」
と笑って言った。

日ごろの英会話勉強が活かされた事でしょうね。