昔から「縁がある」「世間は狭い」などと言われているが、
このスケッチ展を開かれた川上さんは、
私にとって正にそういう人だった。
何年も同じテニスクラブで遊んでいただき、
優しく温和な紳士という印象の方だったが、
ある日、たまたま人に頼まれて御自宅に彼をお迎えに伺った時、
雷に打たれたような衝撃を受けた。
子供の小学校のPTAで一緒に役員をされていた、とても優しくて
ステキな笑顔の持ち主が、彼の奥様だったのだ。
我々は昔、同じような仕事をしており、彼女が御結婚後
東洋医学のお勉強をされていたことから、興味のあった私は、
2度ほど御自宅に伺い、いろいろなことを教えていただいた。
そして、数年後、御自身がお病気になられたことも伺っていたのだが、
その頃、一人暮らしの伯母が住む博多へ何度も通っていたので、
自分のことに追われていて、心の余裕がなかった。
ある博多へ出かける日の朝、片倉駅で偶然彼女にお会いした時、
「今は調子がいいの。これは長い戦いだから・・・」
とお元気そうに話された。
これが最後だったのだ。
私は彼女が亡くなられて2年もの間、そのことを全く知らなかった。
自分の怠惰、薄情さに心が張り裂けそうだった・・・
川上さんは奥様が大好きだった水彩画を、
そのお仲間や先生に励まされながら挑戦され、
今月で丁度3年になられたとのこと。
3年とは思えないほどの腕前で、構図の確かさ、色使いの巧みさ、
これは元々持っていらした才能か、
奥様の影響か、すばらしいものだった。
新町通り (近江八幡)
ベーリックホール (早稲田大学)
服部牧場 (相模原市)
残念ながら、カメラを持っていなかったので携帯電話で撮ったため、
実物の良さが損なわれてしまったが、初めて携帯のカメラを使い、
その後の処理も一人で全て出来たことで、私は満足している。
そして、世間は狭い・・・
私のブログを見ていただいた彼からのメールで、
最近はあまり参加されていないようだが、
「八王子情報ボランティア」の会員で、
私のパソコンの先生であるパコ丸さんやちろへいさんのことも
ご存知だったことを知った。
9月の17日まで、片倉台シルクナードショッピングセンター
片倉書店で月、火、水、金の2時から4時まで
(祭日は除く)開催されているので、
実物を御覧になりたい方は是非お出かけ下さい。
しばらくお目にかかっていませんが奥様を亡くされたとか?
宜しくお伝え下さい。
「懐かしいお名前を拝見しました。パコ丸さんの生徒さんでしたか、驚きました・・・・。」と
とてもうれしそうにおっしゃっていましたよ。