蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

牡蠣は、自己責任で

2009-01-26 | グルメ
オイスター バーは、お洒落なカップルでいっぱい。
カップルではないこと、お洒落ではないこと、という場違いな我々は、
肩身の狭い思いをしつつ、席が空く順番を待った。

しかし、なかなか呼ばれない。
ホストみたいな細身、黒ずくめの店員さんが、ちょこちょこ現れて、
「前のお客さん、もうチャージは終わってるんですけれどね、遅いですね~」
とか、なんとかかんとか、うろちょろ。
辛抱強く、忍耐強く待って、やっとお声がかかった。

あれこれ注文したものの、なかなかアルコールさえ、出てこない。
お洒落なお店で、店員さんも多いのに、どうも、段取りが悪い。
調理するスタッフが、極端に少ないのか?
カッコばっかりいいけれど、こりゃあ、イマイチだと思っていたが
どうにかこうにか、遅遅、アルコールが運ばれてきた。



「ご注文の前に、これを読んでください」と、イケメン スタッフ。
「牡蠣をお召し上がりになる前に」
と書かれたボードを差し出した。
「当店の牡蠣は、新鮮・良質・栄養価が高いですが、
お召し上がりになるのは、自己責任でお願いします」
え?自己責任?

「以下の方は、当店で食されることはおススメいたしません。
妊娠中、授乳中の方
ご年配の方
いまひとつ体調がすぐれない方」

なるほど、自己責任・・・
覚悟して頂くわけなのだ。

オーダーしたものの、切らしているメニューや、
オーダーが通ってないことが最後にわかったメニュー、
あれこれ、不備がちょいちょいあった。
最後に、女性の責任者がお詫びのご挨拶に見えた。

牡蠣は美味しかったが、サービス面で、このお店は、もういいか。。。
という全員一致の感想で、店を後にした。

もうちょっと我々がカッコよくて、素敵なお相手と来るのなら
ハナシは別なんだろうけれど、、、、

オペラ座の怪人

2009-01-26 | お出かけ
「オペラ座の怪人」の有名な歌曲「The Phantom of the Opera 」を
私は、目覚まし音楽にしている。
それと、特定の、ある人物からのメール着信音にも設定している。
これまでに映画でミュージカル版を観たことはあるが、今回は、劇団四季の舞台だ。

1986年にロンドンで初演され、東京でも1988年に劇団四季が上演を開始。
日本でも上演劇場を変えながら断続的に長期公演を行っている。
ということで、さっそく、ハービスエントの大阪四季劇場へ足を向けた。

舞台美術は素晴らしい。衣装も目を見張る美しさ。
さすが、ショービジネス!と、感心した。
メインとなるシャンデリアをはじめ、大道具類にも技とお金がたっぷりかかっている。
展開もテンポよく、舞台を十二分に盛り上げていた。
火薬や、照明をうまく取り入れ、巧みな演出でメリハリを効かせていた。
ゴージャスな衣装、音楽、ダンスは、絢爛豪華な時代を髣髴させた。

ただ、私としては、メインとなる役者
クリスティーヌ・ダーエ 役(苫田亜沙子)&怪人役(村 俊英)には、
満点をつけるところまではいかなかった。
なぜか私の目には、あまり魅力的には映らなかった。
家に帰って、インターネットで彼らの歌声を再生して聴いたら、とても上手に聞こえたのに。

なぜだろう?
映画のほうが、よかったからなのか?
どういうわけか、感性に響かなかった。
主役の女優、男優ともに小さく見え、
迫力、透明感や、ミステリアスな魅力に欠けるように感じた。
何よりも、歌のスキル、テクニックは上手いが、
心に訴えかける部分の歌唱力に問題があるように思った。



他に細かいことを言うと、最初のシーンでの衣装の着方が気に入らない。
主役の女優の胸もとが、やや大きく開きすぎだった。
全く同じ衣装を纏っている他の女優陣たちは、若干もう少し胸の開きが詰まっていた。
衣装の開きが揃っていないとすると、お粗末だ。
それとも、わざと主役を目立たせようとしているのか?
肉感的な面は、すべて排除して、透明感あふれる役作りを私は期待する。
もし胸の大きな女優なら、露出を控えるとか、工夫が欲しい。

西洋人の場合は、そう大して感じないのかも知れないが、
小じんまり見えるタイプの日本人の場合は、
胸が大きく開いたドレスは、私個人の感覚としては、好きではない。

最初にあまりよくない印象を持つと、それ以後も、動作、演技が気になった。
童顔が幼いかんじに映り、ダイナミックさに欠けた。

踊り子たちがバレエを踊るシーンは、好きだ。
クラシックバレエの基本の動きに則って軽快に、静かに、
トウシューズが床を舞う音の耳さわり、
パタパタ空気の回る気流を感じるのが、なぜか私は好きなのだ。
音楽もキレがよかったが、「ウイーン版エリザベート」のように、
生オーケストラというわけにはいかないようで、その分は臨場感は敵わない。

客席は、両サイドに少し空席があった。
今まで私が観た観劇、ミュージカル、ショーや舞台で、空席があったのは、初めてだった。
お客さんのノリもあまり良くないと感じた。
アンコールや、スタンディングオベーションも数回あったものの、
わたしはなぜか、不燃焼。
一緒に行った人は、「お客さんのノリは、それほど悪くなかった」と言っていたが。
あれこれ観るようになって、私の嗜好が、変化したのか?
好みが、はっきりしてきたのか?
感性が、鈍ったのか?

しかし、主役の俳優以外は、飽きさせない演出は良かったと思う。
うーーん・・・主役の俳優のどこが私にとって不完全燃焼なのか・・・・・???
やはり、「ウイーン版エリザベート」と比べてしまうからだろうか・・・
「ウイーン版エリザベート」の歌曲は、今でも耳に残っているような気さえする。
歌唱力が違うのか・・・?

ただし、クライマックスでは、しっかり涙がほろほろと、知らないうちに流れていた。