蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

透明人間

2017-05-11 | わたし
わたしは透明人間である。
人から、わたしが見えない。

例えば、「よろしく」と初対面で挨拶しても、後になって、そんな人、全く記憶にないと言われる。

あるいは、今まで何度も顔を合わせているAさんと、ある時、Aさんが主催する少ない参加人数のダンスパーティに、わたしは遠路遥々時間をかけて参加し、Aさんと踊っても、Aさんは、わたしを覚えていない。

わたしは、影が薄い。

これは、そうとう深刻なことではなかろうか。

以前、知人のお友達にお目にかかった時も、全く、興味を示すどころか、わたしの存在さえ認識していないようすだった。
全面無視。

わたしが、アピールしないからである。
人に期待するヒマがあれば、自分で宣伝、営業すべき。

待ちの構えで、気をかけてくれるだろう、気づいてくれるだろう、と、悠長に構えて順番待ちしていても、誰も気づいてくれるはずがない。
よほどの絶世の美女か、二目と見れない怪物でもない限り、自分から進んで自己アピールしないと、印象に残らない。

姿かたちが薄いのであれば、言動で印象付けなければ、なにも残らない。
ピリッとしたことを言うとか、琴線にふれる発言をして、深く切り込むとか。
大ボケで、コケるとか。

口から発するのは、くだらないことでも良い。
せめて、なにか言わないと、人は気づいてくれない。
そんなことは百も承知なのだが、わたしは、わたし自体に対して、人が強くインスピレーションを受けたり、覚えて欲しくないのだ。
だから、しゃべらない。
なら、会に加わらずに、一人でいたらいい。
でも成り行き上、透明人間ではあるが、関わりを持つ。
こんな自分で、果たしてよろしいのだろうか。

まるで、小学生の嘆きのようで、非常に面白い。

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