夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

タイに来た。〈その1〉

2014年01月12日 | ほぼ非映画(旅行)
本日0:30関空発の便に乗り、やってきました、バンコクへ。
海外旅行は2006年6月のドイツ以来。

観光にほぼ興味のない私は、特に海外に行きたいと思うこともありませんでしたが、
一昨年まではダンナが1年の半分くらいを過ごしていたタイに行こうよ~と言うので、
ダンナが週末のたびに寄っていたホテルのレストランへ行ってみることに。

もともとこんな感じで、メインはあくまで「ごはん」だったわけですが、
折しもタイは暴動まっただなか。
13日つまり明日はバンコク市内で大規模なデモが予想されており、
ホテルからはもしかすると一歩も出られないかもしれません。
もともとの予定からはズレようとしても無理な旅になりそうです。(^^;

さて、スワンナプーム空港に到着したのは現地時間5:00すぎ。
リムジンの受付所へ行き、スコータイホテルまでお願い。
流しのタクシーに乗れば1,000円を切るようですが、4,800円払って安全を確保。
ちなみに私たちが乗ったのはメルセデスベンツのEクラス。
最初に提示された車はBMWの7シリーズで、さらに高くて6,600円、
そんなデカいの要らんわっちゅうことでEクラスに。
もっと安上がりにしたければ、次はトヨタカムリ辺りになるようです。

ナイスな運転で安心のス~イスイ。
ホテルのチェックイン時刻は14:00の予定ですが、ほかにどこにも行けないし。
旅行会社を通じてホテルを予約したときにアーリーチェックインを頼むこともできましたが、
べらぼうに高かったために直接来てみたら、こちらが何を聞いたわけでもないのに、
「お部屋はまだご用意できていないので、14:00まで別のお部屋でよろしいですか」とのこと。
「おいくらで?」と尋ねたら、にこやかに「タダです」と。
うおっ、ラッキー。

ダンナ曰く、暴動参加者に主義主張はあまりなく、
その日の弁当と日当を支給されるがゆえに参加する人が多い。
今日はこっちチームだけど、支給額によっては明日はあっちチームという人も大勢。
そんなわけで、規模の割には死傷者が少ないのだと。
それでもやはり危険を冒して外出するのはオソロシイ。
IMAXシアターが入っているホテル近くのモールへ行きたかったけれども、
放火されるかもしれないところへは行けず、
よって、「ごはんを食べて読書する数日間」になりそうです。

〈その2〉が書けるかどうかは不明ですが、
とりあえず〈その1〉としてみました。

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ホルプ滞在記〈その15(完結編)〉

2006年07月08日 | ほぼ非映画(旅行)
帰国の日、余裕をみていつもより早めの朝食。
「バイバイ、ヤパン」と声をかけてくれるマレーネさんに、
「フィーレン・ダンク(どうもありがとう)」以外、
感謝の意はどう伝えれば言えばいいのか悩み、
「アレス(すべて)、グート(良かった)!」と言ったら
マレーネさんはとびっきりの笑顔。握手でお別れしました。
次にホルプを訪れるときも宿泊は必ず「王様」と心に決めて。

アウトバーンで空港へと向かいます。
レンタカーの返却場に着いてから
給油するのを忘れていたことに気づきました。
返却窓口の気のいいお兄ちゃんが
外で給油してきたほうが絶対安いからと
いちばん近くのガソリンスタンドを教えてくれます。

ダンナが給油している間、お兄ちゃんと世間話。
「日本のどこから来たの?」と聞くので、
「大阪」と答えたら、「イカレた場所だ」って笑われた。なんでさ。
こそっと教えてくれるには、「このところサッカーの話ばっかりで
もううんざり。実は僕はサッカーが好きじゃない。
でもそれを言ったら仕事をクビになる」だって。

往路と同じくフィンランド航空でヘルシンキへ。
関空に向かって一旦離陸した飛行機は
第2エンジンの不調とやらでヘルシンキへ逆戻り。
待たされるのはしんどいけれど、
お詫びに飲食クーポンをもらってラッキー。
機内食よりはおいしそうな特大サラダを注文すると、
クーポンの金額に満たないからとチョコレートのオマケ付き。

半日ぐらい待たされることも覚悟していたら
3時間遅れで関空に到着。こうして旅は終了。
観光地が苦手なもので、毎度毎度こんな旅です。

帰国して、準決勝でドイツが負けた日はかなり凹みました。
『グッバイ、レーニン!』(2003)や『ベルリン、僕らの革命』(2004)を観ていると、
東ドイツの出身であるバラック選手に
ドイツ国民が特別な思いを抱くのがわかるような気がして、
私も目が離せませんでした。

ところでバラックって、マット・デイモンに似てませんか。
3位決定戦に合わせるかのように、今夜の地上派でデイモン主演の
『ボーン・アイデンティティ』(2002)が放映されます。
相手役もドイツ出身の女優、フランカ・ポテンテだし、
バラックは今日は出場しないそうですが、
私の中ではなかなかタイムリーな放映。

レンタカーのお兄ちゃんは、
ドイツ敗退をひそかに喜んでるかも。

ありがと、ドイツ!

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ホルプ滞在記〈その14〉

2006年07月07日 | ほぼ非映画(旅行)
真空パックにする機械を指差せれば簡単なのですが、
それがどこにも見当たりません。
悩んだ末、ダンナがビニール袋を吸い込む真似。
まるでシンナーでも吸っているかのような姿ですが、
それを見た店主が「わかった」!
店主がドアを開けて「あそこへ行けばしてくれる」と指差した先は
ガソリンスタンドではありませんか。
どこのガソリンスタンドがハムを真空パックにしてくれるっちゅうねん!

そのガソリンスタンドでは前日給油しましたが、
英語しかあかんて言うてるのに
独語でめちゃめちゃ喋りかけてくるおばちゃんがいましたから、
ハム屋の店主にはにこやかにお礼を言いつつ、
スタンドには当然寄りませんでした。
いったい何を真空パックとまちがえたんやろか。
ハムを持ってスタンドへ行ったらそれはそれで楽しかったかしらん。

結局紙に包まれたハムを持ったまま
Aちゃんの隣人Eさん夫妻のお宅へ。
お菓子作りの名人Eさんからは、毎年クリスマスになると
わが家の大好物のケーキ、シュトーレンをAちゃん経由でいただいています。
今回はEさんが私たちのためにお茶の時間を設けてくれました。
一瞬で惚れてしまいそうな温かい人柄のご夫妻は
アップルクーヘンに生クリームを添えて
おいしいコーヒーとともにもてなしてくれました。

そうこうしているうちにドイツvsエクアドルの試合開始。
Eさん夫妻はテレビにかじりつきます。
試合観戦にはアルコールが欠かせないのか、
出してくれたのは前述のドイツのスパークリングワイン、
ゼクトをマンゴージュースで割ったもの。旨い。

Eさん宅をハーフタイムに失礼して、
後半はBくんの所属するチームのクラブハウスで観戦することに。
Eさんから「真空パックはバクーム(バキューム)で通じるかも」と聞いたので、
クラブハウスに向かう前にさっきのハム屋へ。
しかし、当然のことながら、ドイツ戦の始まった今、
店は閉まっておりました。

クラブハウスでは熱く熱く観戦中。
みんな陽気に挨拶してくれます。「ヤパ~ン」のかけ声も。
日本人と見ると「ヤパ~ン」ちゅうの、なんとかならん?
見事エクアドルを破った後は三々五々、帰ってゆきます。

「王様」に戻る途中、ドイツの勝利を祝し、
パトカーまでもが国旗をつけて、クラクションの嵐。
箱乗りだらけの車と手を振り合いながら、
明日早朝の出発に向けて今晩はゆっくり荷物を詰めます。

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ホルプ滞在記〈その13〉

2006年07月06日 | ほぼ非映画(旅行)
私たちの座席はゴール裏より少しセンター寄りで、
スペイン、チュニジア両国のファンがひしめいているものの、
根っからサッカー好きと思われるドイツ人が
かなりの率を占めていました。

ビキニのオッサン集団とは別のスペイン人が最前列にいて、
立ち上がって応援の音頭を取りたがります。
それが典型的なお調子者で、明らかに目障り。
アンタになんかついていかへんわと内心思っていたら、
途中でそのオッサンに「引っ込め!」とクッションが飛び、
鬱陶しいと思うタイプは何処の国も同じなのかと安心。
オッサンは「なんや、ノリの悪い人たちやなぁ」と言いたげな顔。

選手、観客ともに中だるみしそうな時間になると
どこからともなくウエーブが起こります。
52,000人でぐるり途切れることなく3周。
どちらのファンでも関係ないんだとシビレました。

観戦マナーがとてもいいのに、タバコに関してはまるっきり寛容。
当然禁煙なのですが、そこら中でスパスパ。
隠れる様子もなく、いかつい警備員も我関せず。
葉巻を吸っている人までいましたから、不思議なもんです。

スタジアムに入ってからほぼ5時間、
雰囲気も試合もしっかり楽しんで、
ブラシと裁縫用具と爪切りを奪回し、ササッと帰途へ。
なんせホルプは田舎ですから、帰れなくなると困ります。
阪神甲子園駅のように客で溢れてホームに上がれないことも考え、
早めにスタジアムを出たので乗り換えの駅までは超スムーズ。
ところが、それより後の電車が案の定スゴイことになっていたようで、
終電となるホルプ行きは後の客を待ち、30分ほど遅れて出発。
午前2時前、ようやくホルプに戻りました。

翌日、いつもの朝食を食べたら、午前中はスーパーめぐり。
大好きなんです、異国のスーパー。ハシゴしまくり。
どこもそれぞれ特徴があり、嬉しくて小躍り。
ジャスコ、イズミヤ、万代百貨店っぽいのも。
あちこちでお菓子にソーセージ、雑貨を物色。
日本では見かけない缶のレッドブルを発見して購入。

午後、狙いを定めていた自家製ハム&ソーセージのお店へ。
出てきた恰幅のいい店主はやっぱり独語オンリー。
4年前に虜になった、「乞食のハム」の異名を持つハムを指差します。
Aちゃんからこの店は真空パックにしてくれると聞いていたので
紙に包もうとしている店主に頼んでみることに。
さぁ、真空パックにしてほしいって、どうやって伝える?

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ホルプ滞在記〈その12〉

2006年07月05日 | ほぼ非映画(旅行)
シュトゥットガルト中央駅付近は
スペインとチュニジアの応援合戦で大盛りあがり。
路地を入ったカフェは若干静かで、
それぞれの国のシャツを着たサポーターがひと息ついています。

またもやトイレネタですが、このカフェの便座、
ちっちゃな日本人にとっては位置がかなり高い。
座ると足がブラブラ状態になります。
席に戻ってその話をダンナとBくんにしたら、
「女やったらそれでも用を足せるからまだええがな。
俺ら、便座の位置が高いと届かせるのに大変」。
つま先立ちで便器に向かう姿を想像するとワラけます。
嗚呼、頭の中で「白鳥の湖」が流れる。

夕方、Bくん夫妻と別れてスタジアムへ。
そらもう、道中の雰囲気はウキウキせずにはいられません。
車は置いてきたけれど、駐車場の安さに驚きます。
ワールドカップなのに1日6ユーロ(約850円)ってなんで?

さらに驚いたのはチケットセンター。
私たちが当選したのはかなり遅い時期の販売分だったので、
チケットは送付してもらえず、現地渡しでした。
最悪、行ったらチケットがなかったなんてことも予想していましたが、
チケットセンターに入ると係員が名前を聞いてきます。
そしたら名簿をめくってるじゃないですか。
ワールドカップやで、世界中から来てるんやで。
どうして冊子体の名簿なんかで対応できるの。
という驚きをよそに、いとも簡単に私たちの名前を確認、
「あの窓口に行ってください」と言われて、
行けばすぐにチケットが。素晴らしい。

ボディチェックは甲子園球場の100倍くらい厳しく、
ポケットはもちろん、荷物はすべて開けられて、
中身をひとつずつチェックされます。
私はまずブラシを取りあげられ、こんなもののどこが凶器になるんじゃ~と思いましたが、
あとで返してくれることがわかってひと安心。
裁縫用具や爪切りの入っていたポーチも一緒にサヨナラ。
入場券よりもこの預かり証をなくさないようにと念を押されます。

ペットボトルもアルコールが入っている可能性ありということで、
すみやかに没収。中身を捨てれば問題ありません。
すなわち、飲食はすべて場内のマクドナルドとコカコーラでまかなえっちゅうことです。
で、そのマクドナルドもワールドカップ仕様。
サッカーボール形のパンにソーセージが挟まれています。

席は前から5列目。
近くには真っ赤なビキニを着用した、
スペイン・サポーターのオッサン集団が。

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