『モリー先生との火曜日』(原題:Tuesdays with Morrie)
監督:ミック・ジャクソン
出演:ジャック・レモン,ハンク・アザリア,ウェンディ・モリツ,
キャロライン・アーロン,ボニー・バートレット他
2000年のアメリカの作品で、
今年ビデオ化されたノンフィクション・ドラマ。
超売れっ子のスポーツライター、ミッチ。
毎日携帯を片手に飛びまわっている。
恋人のジャニーとはすれちがいの生活で、
会っているあいだも常に原稿の〆切しか頭にないミッチ。
ある日、ミッチは偶然見ていたテレビ番組で、
大学時代の恩師、モリー・シュワルツが
筋萎縮症で余命がわずかであることを知る。
卒業時、遠く離れても連絡は絶やさないとモリーに約束していたのに、
ちっとも連絡しないまま16年が経っていた。
「いまさら会わせる顔がないし、忙しいし」というミッチに対し、
「時間なんていくらでもつくれるはずだ」というジャニー。
意を決したミッチはモリーを訪ねる。
大学の頃、学生相談の日だった火曜日。
ミッチはそれ以降、火曜日ごとにモリーと語らうようになる。
『お熱いのがお好き』(1959)や『アパートの鍵貸します』(1960)の名優、
ジャック・レモンの遺作となりました。
モリーを演じた彼は、現実にも死期が近かったのですね。
「なぜNo.1でなければいけないのか。No.2ではダメなのか」。
「人はなぜ沈黙を恐れるのか」。
モリーの話はおもしろいし、心を揺さぶります。
が、この作品は説教くさくなくて、
しっかり自分で考えることを示唆されているように思います。
仏教の教えでは、人の肩には鳥がいて、
毎朝その鳥に聞いてみるのだそうです。
「今日が死ぬ日か?準備はできているか?」と。
死に方がわかれば生き方がわかる。
鳥がいれば、大切なことは後まわしにしない。
「もし健康な体を24時間もらえるとしたら何をしたいか」と
ミッチに問われたモリーが、
「甘いパンと紅茶の朝食。公園を散歩。友人を招き、軽い昼食。
サラダとかそんなもの。そして、とびっきりうまいパスタ。
夜はダンス」と答えます。
普通すぎてミッチに笑われますが、そんなものですよね、きっと。
そして、そのあとの問いに対する答えが好き。
「友人は出てくるけど、家族が出てきませんね」と問われ、
「当たり前のことだから。家族は当然そこにいるよ」。
原作はデトロイト・フリープレス紙のスポーツコラムニスト、
ミッチ・アルボム著、同タイトルで出版されています。
監督:ミック・ジャクソン
出演:ジャック・レモン,ハンク・アザリア,ウェンディ・モリツ,
キャロライン・アーロン,ボニー・バートレット他
2000年のアメリカの作品で、
今年ビデオ化されたノンフィクション・ドラマ。
超売れっ子のスポーツライター、ミッチ。
毎日携帯を片手に飛びまわっている。
恋人のジャニーとはすれちがいの生活で、
会っているあいだも常に原稿の〆切しか頭にないミッチ。
ある日、ミッチは偶然見ていたテレビ番組で、
大学時代の恩師、モリー・シュワルツが
筋萎縮症で余命がわずかであることを知る。
卒業時、遠く離れても連絡は絶やさないとモリーに約束していたのに、
ちっとも連絡しないまま16年が経っていた。
「いまさら会わせる顔がないし、忙しいし」というミッチに対し、
「時間なんていくらでもつくれるはずだ」というジャニー。
意を決したミッチはモリーを訪ねる。
大学の頃、学生相談の日だった火曜日。
ミッチはそれ以降、火曜日ごとにモリーと語らうようになる。
『お熱いのがお好き』(1959)や『アパートの鍵貸します』(1960)の名優、
ジャック・レモンの遺作となりました。
モリーを演じた彼は、現実にも死期が近かったのですね。
「なぜNo.1でなければいけないのか。No.2ではダメなのか」。
「人はなぜ沈黙を恐れるのか」。
モリーの話はおもしろいし、心を揺さぶります。
が、この作品は説教くさくなくて、
しっかり自分で考えることを示唆されているように思います。
仏教の教えでは、人の肩には鳥がいて、
毎朝その鳥に聞いてみるのだそうです。
「今日が死ぬ日か?準備はできているか?」と。
死に方がわかれば生き方がわかる。
鳥がいれば、大切なことは後まわしにしない。
「もし健康な体を24時間もらえるとしたら何をしたいか」と
ミッチに問われたモリーが、
「甘いパンと紅茶の朝食。公園を散歩。友人を招き、軽い昼食。
サラダとかそんなもの。そして、とびっきりうまいパスタ。
夜はダンス」と答えます。
普通すぎてミッチに笑われますが、そんなものですよね、きっと。
そして、そのあとの問いに対する答えが好き。
「友人は出てくるけど、家族が出てきませんね」と問われ、
「当たり前のことだから。家族は当然そこにいるよ」。
原作はデトロイト・フリープレス紙のスポーツコラムニスト、
ミッチ・アルボム著、同タイトルで出版されています。