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夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『デアデビル』

2003年10月29日 | 映画(た行)
『デアデビル』(原題:Daredevil)
監督:マーク・スティーヴン・ジョンソン
出演:ベン・アフレック,ジェニファー・ガーナー,
   マイケル・クラーク・ダンカン,ジョー・パトリアーノ他

12歳のマットはボクサーの父親とふたり暮らし。
裏通りで父親が恐喝しているところを偶然目撃したマットは、
ショックから近所の工場に駆け込み、廃液を浴びて視力を失ってしまう。

その日から、父親とマットは、肉体も精神も磨きあげることを誓う。
マットは失った視力に代わり、その他の感覚が研ぎすまされるようになる。
父親は全身全霊をかけて試合に臨むようになるが、
八百長試合を断って勝った夜、何者かに殺されてしまう。

年月が流れ、マットはマンハッタンの弁護士に。
これは彼の昼の顔。
夜はコスチュームに身を包み、
法を逃れた犯罪者に死の裁きを与えるデアデビル。

ある日、マットはエレクトラという美しい女性に出会う。
彼女は海運王の娘だった。
恋に落ちるふたりだが、街を牛耳る闇の王キングピンが
エレクトラの父を暗殺しようと計画中。
やがて、キングピンが雇った殺し屋ブルズアイがやってくる。

1960年代のアメリカン・コミックのヒーロー、デアデビル。
アメコミのヒーローはみんな陰がありますね。
不幸な過去を持ち、復讐心に燃えながらも
心のなかで善悪の葛藤がある。

オリジナルを読んだことがないので、
原作とどれほど近いものなのかわかりませんが、
この作品がおもしろいなと思ったのは、拍手喝采を浴びるシーンがないこと。
普通、一般市民を救うヒーローなら、
悪者を退治したあとに大喝采という場面があってもよさそうですが、
それがまったくないのです。
デアデビルに目を向けるのは警察や記者ばかり。
さて、あなたなら拍手を送りますか。

いちばん笑わせてくれたのはブルズアイ役のコリン・ファレル。
スキンヘッドで、額にはダーツの的。
完全にイッちゃってて、大ハマリ役。
『タイガーランド』(2000)で彼にハマったのに、
その後はブルース・ウィリスと共演した『ジャスティス』(2001)も、
トム・クルーズと一緒だった『マイノリティ・リポート』(2002)も、
コリン・ファレルは物足りなかった。
だけど、ブルズアイには大満足。
もうじき公開の『フォーン・ブース』で主演です。

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