夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『タロットカード殺人事件』

2008年04月01日 | 映画(た行)
『タロットカード殺人事件』(原題:Scoop)
監督:ウディ・アレン
出演:スカーレット・ヨハンソン,ヒュー・ジャックマン,ウディ・アレン他

好き嫌いが非常に分かれるウディ・アレン。
私は彼の作品が絶対嫌いになれません。

『マッチポイント』(2005)に続き、
米FMH誌で選出される「世界で最もセクシーな女性」で、
昨年はついに1位に輝いたスカーレット・ヨハンソン主演です。
確かにあのポテッとした唇とムチムチの体型は色っぽい。

ニューヨークのブルックリン出身のサンドラは、
ジャーナリズムを専攻する女子大生。
休暇中、ロンドンに住む上流階級の友人ヴィヴィアン宅に滞在している。

ある日、サンドラはマジックショーに出向く。
舞台上の老齢のマジシャン、シドニーから指名され、
人が瞬間的に消える箱に入ることになる。

もちろん種も仕掛けもあるこの箱に入ったサンドラは、
観客から自分が見えていない間に、
数日前に急死した新聞記者ストロンベルの幽霊と遭遇する。

凄腕でならしたストロンベルが言うには、
最近起きている連続殺人事件の犯人は、
ハンサムな英国貴族ピーターらしい。

ジャーナリストの血が騒いだサンドラは、シドニーに協力を依頼。
2人は父娘を装い、ピーターが出入りする会員制高級スポーツクラブに
ヴィヴィアンのゲストとして潜り込む。

プールでサンドラに一目惚れしたピーターは、
別荘で開かれるパーティーにサンドラとシドニーを招待する。
2人の真相追究が始まるのだが……。

ウディ・アレンの作品が好きとはいえ、
こんなに四六時中喋る、落ち着きのないオッサンが隣にいたら
さぞかしウザかろうと、毎度毎度思います。
だからこそ、彼が監督・出演する映画は楽しい。

サンドラがいかに上流階級と話を合わせる努力をしても、
シドニーが喋り倒して台無しにします。
サンドラはシドニーに腹を立てるけれども、
上流階級に溶け込むなんて、そもそもサンドラにも無理があるから、
どっちもどっちで、実に滑稽。
涙ぐましい努力の、愛すべき2人の姿がそこにあります。

見た目も冴えないオッサン、ウディ・アレンが
どうして女に事欠かないのかは謎ですが、
スカーレット・ヨハンソンに着せた水着を見れば、
女性の見せ方をものすごく知っている男性なのだなという気が。
えんじ色のスクール水着って、
これ以上に彼女を色っぽく見せる水着がどこにありましょう。

オチも洒落てる上質のサスペンス・コメディ。

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