夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『11:14』

2008年04月12日 | 映画(さ行)
『11:14』(原題:11:14)
監督:グレッグ・マルクス
出演:ヒラリー・スワンク,パトリック・スウェイジ,レイチェル・リー・クック,
   ヘンリー・トーマス,コリン・ハンクス,ベン・フォスター他

2003年の日本未公開作品。
WOWOWで放映されるさいには『惨劇の11時14分』の副題付き。
ジャンルはまったく異なりますが、
『机のなかみ』(2006)などと同様の手法。
やっぱりハズレなしなんです、この手法って。

ある日の午後11時14分の前後、数十分間に、
各人に起こった出来事。

ジャックは酒を飲みながら、田舎道を車で飛ばしている。
午後11時14分、フロント部分に強い衝撃を受ける。
車外に出てみると、顔がめちゃくちゃに潰れた死体が。
偶然そこを通りかかったノーマは、
ジャックが鹿を撥ねたのだと思い、親切心から警察を呼ぶ。
ノーマが去ったあと、パトカーが到着する。

母親のバンを無断で拝借したティミーは、
友人のマーク、エディとともにドライブ。
悪のりしたエディが車の窓から放尿し、
怒ったティミーはエディに気を取られて、
歩行中の女性を轢き殺してしまう。
呆然としていると、突然現れた男性が発砲。
3人は慌てて逃走する。

フランクは犬の散歩に出かける。
娘シェリーの異性関係を懸念していたフランクは、
シェリーの名前入りのプレートを墓地で拾う。
その先には、墓石で顔を潰された、娘の交際相手の死体が。
娘が犯人だと確信したフランクは、
娘の一生を台無しにしてなるものかと、隠蔽工作を図る。

コンビニに勤務するバジーのもとを
男友だちのダフィが訪れる。
「恋人が妊娠して、費用を工面しなければならない。
強盗に見せかけて、店の売り上げを渡してほしい」というダフィ。
クビになりたくないバジーは、強盗を真実に見せるため、
自分の腕を撃てとダフィに言う。

これらの登場人物をめぐる出来事を、
15~20分程度に分けて描きます。
ひとつ観るごとに、ひとりずつが繋がってゆき、
おぉぉぉ、そういうことやったんかという驚かされ、
最後には全員の行動がピタッとはまります。面白い。

ただし、グロいシーンも結構あります。
想像するだけで痛すぎるのが、
窓に挟まれて、ちぎれてしまったアソコ。
もう生きていても意味がないと泣きわめくエディのため、
マークはちぎれたアソコ探しに現場に戻ります。

そう、唯一、謎が残されたままなのは、
そのアソコがどうなったのか。くっつくの?

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