『アップサイドダウン 重力の恋人』(原題:Upside Down)
監督:フアン・ソラナス
出演:キルスティン・ダンスト,ジム・スタージェス,ティモシー・スポール,
ジェームズ・キドニー,ジェイン・ハイトメイヤー他
時間的にたまたま合ったので、テアトル梅田にて鑑賞。
アメリカでは美人でも、どうも老け顔に思えていたキルスティン・ダンスト。
近頃は年相応な感じがして、本作ではとてもチャーミングでした。
相手役のジム・スタージェスは『ワン・デイ 23年のラブストーリー』(2011)、
『クラウド アトラス』(2012)と、色気もあるかわいいイケメンの印象です。
カナダ/フランス作品なのですが、監督はアルゼンチン出身。
スペイン語およびポルトガル語圏の作品にはなんだか惹かれてしまう私、
本作の雰囲気に引きつけられたのも道理で。
正反対の方向に重力が作用する2つの惑星。
互いの惑星は頭上に向き合って存在し、“上の世界”と“下の世界”の関係にある。
上は富める世界、下は貧しい世界で、双方の交流・接触は厳禁。
下の世界に生まれた少年アダムは、
叔母のベッキーから愛情を注がれ、好奇心旺盛な優しい人間に育つ。
ベッキーがつくってくれる魔法のパンケーキのもととなる、
ピンクビー(みつばち)の粉を求めて秘密の場所へ立ち入ることもしばしば。
ある日、上下の世界がもっとも近くなる賢者の山を訪れたところ、
同じくそこを訪れた上の世界のエデンと恋に落ち、人目を忍んで会うように。
ところが、その現場を警備隊に目撃され、銃を向けられる。
撃たれた拍子にふたりの手は離れ、エデンは上の世界の地面に叩きつけられる。
ふたりの仲は引き裂かれ、アダムの監督不行届でベッキーが罰せられてから10年。
アダムは世界を変えようと、ピンクビーを用いた研究を重ねていた。
そんな折り、偶然テレビで目にしたエデンの姿。
彼女は、上下の世界を繋ぐ唯一の巨大企業“トランスワールド”の社員となっていた。
エデンが死んだとばかり思っていたアダムは大喜び。
自らの研究を携えて“トランスワールド”に入社すると、彼女との接触を試みるのだが……。
アイデア倒れのところがなきにしもあらずですが、
映像に関してはプラネタリウム状の巨大スクリーンで観たかったと思うほどおもしろい。
“トランスワールド”内も上下に分かれていて、
さかさまに映し出された上の世界の社員にアダムが話しかける光景も楽しい。
エデンに会うには、同じ社内でも上の世界のフロアへ忍び込まねばならず、
下の世界のアダムは重力に逆らって歩かなければなりません。
アダムのほぼ「真上の席」の社員で、ティモシー・スポール演じるボブの協力により、
必死のぱっちでエデンに会いに行きます。アホらしいけど、めちゃ健気。
最後まで頼りになるボブが、“トランスワールド”にギャフンと言わせてくれて痛快。
「リッチ=楽園」ではない。
いやいや、お金がないとなかなかそうは言えないのよと思いつつ、ハッピーエンドはいいもの。
だけどアンタら、いつのまに仕込んだのよ、というツッコミも入れておきます。
監督:フアン・ソラナス
出演:キルスティン・ダンスト,ジム・スタージェス,ティモシー・スポール,
ジェームズ・キドニー,ジェイン・ハイトメイヤー他
時間的にたまたま合ったので、テアトル梅田にて鑑賞。
アメリカでは美人でも、どうも老け顔に思えていたキルスティン・ダンスト。
近頃は年相応な感じがして、本作ではとてもチャーミングでした。
相手役のジム・スタージェスは『ワン・デイ 23年のラブストーリー』(2011)、
『クラウド アトラス』(2012)と、色気もあるかわいいイケメンの印象です。
カナダ/フランス作品なのですが、監督はアルゼンチン出身。
スペイン語およびポルトガル語圏の作品にはなんだか惹かれてしまう私、
本作の雰囲気に引きつけられたのも道理で。
正反対の方向に重力が作用する2つの惑星。
互いの惑星は頭上に向き合って存在し、“上の世界”と“下の世界”の関係にある。
上は富める世界、下は貧しい世界で、双方の交流・接触は厳禁。
下の世界に生まれた少年アダムは、
叔母のベッキーから愛情を注がれ、好奇心旺盛な優しい人間に育つ。
ベッキーがつくってくれる魔法のパンケーキのもととなる、
ピンクビー(みつばち)の粉を求めて秘密の場所へ立ち入ることもしばしば。
ある日、上下の世界がもっとも近くなる賢者の山を訪れたところ、
同じくそこを訪れた上の世界のエデンと恋に落ち、人目を忍んで会うように。
ところが、その現場を警備隊に目撃され、銃を向けられる。
撃たれた拍子にふたりの手は離れ、エデンは上の世界の地面に叩きつけられる。
ふたりの仲は引き裂かれ、アダムの監督不行届でベッキーが罰せられてから10年。
アダムは世界を変えようと、ピンクビーを用いた研究を重ねていた。
そんな折り、偶然テレビで目にしたエデンの姿。
彼女は、上下の世界を繋ぐ唯一の巨大企業“トランスワールド”の社員となっていた。
エデンが死んだとばかり思っていたアダムは大喜び。
自らの研究を携えて“トランスワールド”に入社すると、彼女との接触を試みるのだが……。
アイデア倒れのところがなきにしもあらずですが、
映像に関してはプラネタリウム状の巨大スクリーンで観たかったと思うほどおもしろい。
“トランスワールド”内も上下に分かれていて、
さかさまに映し出された上の世界の社員にアダムが話しかける光景も楽しい。
エデンに会うには、同じ社内でも上の世界のフロアへ忍び込まねばならず、
下の世界のアダムは重力に逆らって歩かなければなりません。
アダムのほぼ「真上の席」の社員で、ティモシー・スポール演じるボブの協力により、
必死のぱっちでエデンに会いに行きます。アホらしいけど、めちゃ健気。
最後まで頼りになるボブが、“トランスワールド”にギャフンと言わせてくれて痛快。
「リッチ=楽園」ではない。
いやいや、お金がないとなかなかそうは言えないのよと思いつつ、ハッピーエンドはいいもの。
だけどアンタら、いつのまに仕込んだのよ、というツッコミも入れておきます。