夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

2回目の『室井慎次 敗れざる者』

2024年10月29日 | 映画(ま行)
シアタス心斎橋で前述の『破墓/パミュ』を観終わったのが20:40頃。
シュッと車に乗って帰れば21:10から箕面で上映の映画に間に合うかなと思ったけれど、ちょっとしんどそう。
じゃあもう帰るかとも思うけど、ミナミで駐車場に入庫しているのに最大料金を払って映画1本だけというのはもったいないやん。
というわけでこれしか選択肢なく、2回目の『室井慎次 敗れざる者』を観る。
どっちみちもう1回は観るつもりだったからいいのです。
 
以前にも書いたことがあるかもしれませんが、“踊る大捜査線”シリーズの大ファンでした。
死ぬときに「いちばん思い入れのあるドラマは何か」と聞かれたら、これと答える可能性もあります。
まだDVDがさほど普及していなかった時代、発売されたVHSビデオを全巻購入。
当時の私としてはものすごく高価な買い物だったと思いますが、どうしてもほしくて。
今それがどうなったかというと、家を片付けた折に処分しちゃいました。
だってどうせもうビロビロに伸びているし、そもそもビデオデッキもぶっ壊れたし。
 
室井さんとタカが、タカの母親を殺した犯人に面会に行くシーンが良いですよね。
アンタみたいな大人を知ってるよ。だけどそうじゃない大人も僕は知ってる。
その言葉を聴いているギバちゃんの表情に涙が出そうになります。
 
昔のシーンがこんなに登場しなければ、2回観ようとは思わなかったかもしれないけれど、
織田裕二深津絵里もいかりや長介も、そしてやっぱりに似ていると思うユースケ・サンタマリアも出てくるから、
3回目も観てしまうかもしれないよ。
 
“踊る大捜査線”シリーズを一挙劇場公開して応援上映も、なんて企画はないかなぁ。

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『破墓/パミョ』

2024年10月29日 | 映画(は行)
『破墓/パミョ』(英題:Exhuma)
監督:チャン・ジェヒョン
出演:チェ・ミンシク,キム・ゴウン,ユ・ヘジン,イ・ドヒョン,キム・ジェチョル,キム・ソニョン,キム・ジアン他
 
シアタス心斎橋にて。
 
2024年公開の韓国映画の中でトップの興行収入を記録したばかりか、
韓国映画史上でも6番目に高い興行収入という大ヒット作品。
英語タイトルの“Exhuma”は「接続する」の意なのだそうです。
チェ・ミンシクユ・ヘジンが出演しているというだけでもう面白そう。
 
巫堂(=シャーマン)のファリム(キム・ゴウン)は、裕福な韓国系アメリカ人の一家から依頼を受ける。
生まれたばかりの赤ん坊が一時も泣き止まなくて医者もお手上げのため、見てほしいと言われる。
依頼主の話では、代々男たちが謎の病に悩まされ不幸に見舞われているらしい。
 
ファリムが弟子のボンギル(イ・ドヒョン)と共に調べ、原因が先祖のだということを突き止める。
カネになりそうな話だが、シャーマンの力だけではどうすることもできず、
たびたび一緒に金儲けをしてきた地官(=風水師)のサンドクと葬儀師のヨングンに声をかける。
 
依頼主の案内で問題の墓を訪れると、山頂の眺めの良いところにただひとつの墓。
大金持ちの割には質素すぎるし、墓には名前すら入っていない。
丹念に墓を見たサンドクは険しい顔をしてこの依頼は受けられないと言う。
娘の結婚式で金が入用なサンドクをファリムとヨングンが説得し、なんとか受けることに。
 
おそらくとても邪悪なものがこの墓には居る。
墓からを取り出すと同時にお祓いをおこない、棺はすぐに運んで火葬すると決める。
本来は棺を開けて丁寧に供養するところ、依頼主は開棺を禁じるのだが……。
 
凄く面白かったのですが、何が起きてこうなったのかを私は一度では理解しきれていません。
何が誰に取り憑いて、何が怨霊をここに縛り付け、誰から守っているのか。
歴然としているのは、日本の「鬼」がいかに怖いものかということ。
あまたの霊を祓う韓国のシャーマンでも日本の鬼だけは祓えない。
日本の鬼には近づくだけで殺されてしまうそうです。
 
ちゃんと理解するためにもう一度観たいけれど、やっぱり怖いなぁ。
と言いつつも観に行ってしまいそうな。
 
私の「ホラーは苦手」はいったいどこへ!?

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