『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』(原題:Fantastic Beasts: The Secrets of Dumbledore)
監督:デヴィッド・イェーツ
出演:エディ・レッドメイン,ジュード・ロウ,エズラ・ミラー,ダン・フォグラー,
アリソン・スドル,カラム・ターナー,ジェシカ・ウィリアムズ,ウィリアム・ナディラム,
ヴィクトリア・イエイツ,リチャード・コイル,マッツ・ミケルセン他
公開初日に109シネマズ箕面にて。
いくら楽しいシリーズでも一度しか観ていないから、これがシリーズの何作目なのかもわからない。
自分のブログを遡って確かめると、1作目は『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)、
2作目は『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』(2018)。
そして私はいずれも字幕版と吹替版の両方きちんと観ているらしい(笑)。
前作までの話をほとんど覚えていなくて、大好きなマッツ・ミケルセンが出演すると聞き、
新しい登場人物がいるんだわと思い込んでいました。
そうしたら、えーっ、ジョニー・デップが降板して(諸般の事情から降板させられて)、
ジョニーの後任としてマッツが選ばれたというではないですか。へ~っ。
で、本作はシリーズの3作目。
時期的には前作から数年後の1930年代、魔法界が第二次世界大戦に参戦するまでの話という設定だそうです。
魔法動物をこよなく愛す魔法動物学者のニュート・スキャマンダーは、
イギリス魔法省に勤める兄テセウス・スキャマンダーと共に、
ホグワーツ魔法学校の校長アルバス・ダンブルドアから呼び出される。
ダンブルドアによれば、史上最悪最強の魔法使いであるゲラート・グリンデルバルドが
魔法使いたちをも操りながらマグル(人間)を完全に消そうとしているらしい。
その野望を阻止するため、ニュートとテセウスをはじめとするチームを結成。
なんとかグリンデルバルドに立ち向かおうとするのだが……。
観ているうちにいろいろと思い出す。
そうだそうだ、この愛嬌のあるオッサンがジェイコブ・コワルスキーで、
マグルのくせに魔女のクイニーと恋に落ちたんだったなぁ、とか、
クリーデンスはグリンデルバルドに何か吹き込まれてダンブルドアを恨むようになったんだなぁ、とか。
個性的な登場人物が楽しいし、それを演じるキャストがいいですよね。
ニュート役のエディ・レッドメインとテセウス役のカラム・ターナーが脱獄するシーンは
その動きがあまりに可笑しくて笑いました。
ジェイコブ役のダン・フォグラーが無理矢理チームに加えられる様子も可笑しかったし、
そうだそうだ、彼は本来なら恋した記憶を失うところだったんだよね、
ちゃんとクイニーのことを大好きなままでよかった、などとも思う。
絶対植毛したにちがいないジュード・ロウはやっぱりカッコイイ。
彼の弟アバフォース・ダンブルドアを演じたリチャード・コイルのほうが年上に見えて、
そこはちょっと違和感があると思ったら、ふたりはタメでコイルのほうが数カ月上でした。
エズラ・ミラーには『少年は残酷な弓を射る』(2011)のせいで恐ろしいイメージしかありませんでしたが、
“ジャスティス・リーグ”のフラッシュ役と本作のクリーデンス役のおかげで、
もうあのおどろおどろしい少年の姿は思い出しません。底抜けに明るい役も見てみたいような。
ジョニー・デップよりマッツ・ミケルセンのほうが好きな私としては
こんな悪役でもミケルセンが出てくれるほうが嬉しいけれど、
デップのほうがキワモノ的おもしろさはあったから、そこはちょっと残念です。
とにかくこの先も楽しみなシリーズ。さて、これは吹替版を観るべきかどうか。