『雨とあなたの物語』(英題:Waiting for Rain)
監督:チョ・ジンモ
出演:カン・ハヌル,チョン・ウヒ,イ・ソル,カン・ヨンソク,
イム・ジュファン,イ・ヤンヒ,イ・ハンナ,カン・ソラ他
シネマート心斎橋にて2本ハシゴの2本目。
2003年の韓国。
ふと思い出したのは、小学校の運動会のときのこと。
かけっこで派手に転倒したヨンホに優しかった同級生ソヨンに手紙を出してみたところ、
それを受け取ったのはソヨンの妹ソヒ(チョン・ウヒ)だった。
ソヨンは病床にいるということを伏せたまま、姉に代わって手紙を書くソヒ。
一方、ヨンホに片想い中の予備校生スジン(カン・ソラ)は、
なんだかんだとヨンホの周辺に出没。
変わった女だと思いつつもヨンホはスジンと楽しい時間を過ごすが、ソヨンへの想いとは別物。
いつかソヨンに会えると信じて手紙を書き続けるヨンホだったが……。
前述の『ニューイヤー・ブルース』よりも本作がこの日の本命だったのです。
「雨」とタイトルに付くだけで観たくなってしまうもので。
なのに、序盤で結構寝てしまった。話が穏やかに流れすぎて、睡魔に打ち勝てず。(^^;
だから、上記のあらすじも、起きている時間に把握できた部分。合ってる!?
中盤以降なんとか覚醒しました。
亡くなった人に宛てられた手紙。その人のふりをして身内の誰かが返事を書く。
そしてどれも、身内の誰かとは亡くなった人の妹で、妹は手紙の主が好きだった。
切ないですよねぇ。
素敵だったのは、ヨンホの実家の傘店と、ソヒの実家の古書店。
結局進学をあきらめて傘の職人になったヨンホが作る傘の美しさには息を飲みました。
叶わぬ恋の相手から傘を贈られたスジンがいちばん切なかったかも。
予備校の鬼講師が黒板の横に学費の入った封筒を毎日つるしていて、
途中で辞めたくなった奴はこれ持って帰れと言うのも可笑しいですよね。
授業中に突然立ち上がったかと想うとシュパッとそれを奪って帰るヨンホに笑った。
エンドロールに突入して終わりかと思ったら、まさかのオチ。
いやいやいや、そんなのあり!? さらに切ないでしょ!
……寝てしまったと思っていたけれど、結構ちゃんと観てますよね!?私。(^o^;