夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

2022年8月に読んだ本まとめ

2022年09月01日 | 映画(番外編:映画と読み物)
7月と同じく4冊しか読めませんでした。
今月は元のペースに戻して読めるかなぁ。
 
2022年8月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1252ページ
ナイス数:588ナイス
 
■空飛び猫 (講談社文庫)
が亡くなってちょうど2ヶ月経ちました。まだまだ読書のペースは上がらないけれど、今月こそいっぱい読むぞと気合いを入れるため、まず1冊目にすぐ読める薄さのこれを。翼が蝉の羽のように見えて少し不気味ではありますが、可愛い挿絵。猫たちがこちらの想いを乗せて飛んでくれたら、どんな願いも叶いそう。村上さんの訳注も面白いです。特に「いんげん」と「にんげん」の話を読むと、映画や本のジョーク部分の翻訳の難しさがわかりますね。確かに、声に出して読みたい本。
読了日:08月03日 著者:アーシュラ・K. ル・グウィン
 
■ワルツを踊ろう (幻冬舎文庫)
ここまでスプラッタばりの惨殺シーンが出てくる中山作品ってありましたかね。殺される人はそこまで多くないものの、津山三十人殺しを思い出さずにはいられず。高齢者のみの限界集落に戻った主人公に同情すべきなのでしょうが、いきなり拡声器でクラシック音楽を流して人々に気に入られるわけもなく、好人物には程遠い。いつだったかも書きましたが、こういう話を読むと坂東眞砂子の『くちぬい』を思い出して気が滅入る。もしかすると板東さんは本作の主人公に拍手喝采を送りたくなったかも。しかしこの行為すら仕向けられたことだとしたら。絶望的。
読了日:08月05日 著者:中山 七里
 
■相続レストラン (角川文庫)
弟が亡くなるまで相続のことなんてまるで知りませんでした。両親健在だから私は法定相続人ではないけれど、それでもこの2カ月でどれだけ詳しくなったことか。お料理絶品のうえに相続に関する相談までできるレストランが本当にあれば、流行るかもしれません。ひとつずつ相談事を片付ける短編集かと思いきや長編でした。不動産があって隠し子もいたら、そりゃ大変。装丁からイメージするほど軽い話ではなく、かといって妬み嫉みが渦巻くドロドロ話でもないから気は滅入らず。『看守の流儀』で知った作家ですが、こっちも面白い。シリーズ化できそう。
読了日:08月13日 著者:城山 真一
 
■法医昆虫学捜査官 (講談社文庫)
ジャンルは違えどもデザインを専攻していた点が京極さんと重なって気になり、なんとなく読んだ『女學生奇譚』が私のツボにハマりました。こんなシリーズも書いていらっしゃるのねと読み始めたものの、昆虫は苦手なんです。しかもちっとも可愛いとは思えない、見かけたらギョエーッと叫んでしまいそうなやつばっかり。眉間に皺を寄せながら読みましたが、超面白かった。内藤了好きなら絶対これも好きでしょう。暴走気味の赤堀先生は藤堂比奈子とかぶる。虫の描写がかなりキツイけれど、死神女史が扱う事件がセーフだった人はたぶんこれも大丈夫かと。
読了日:08月25日 著者:川瀬 七緒

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