『熱烈』(原題:热烈)
監督:ダー・ポン,スー・ビョウ
出演:ワン・イーボー,ホアン・ボー,リウ・ミンタオ,ユエ・ユンパン,
ラレイナ・ソン,シャオ・シェンヤン,ワン・フェイフェイ他
TOHOシネマズ西宮にて、前述の『ナミビアの砂漠』の次に。
21:30からの上映で、終了は23:45。家にたどり着いたのは当然日付が変わってから。0:30近い。
でも観に行ってよかったと心から思った中国作品です。
主演はアイドルグループ“UNIQ”のメンバー、ワン・イーボー。可愛いことこのうえないイケメン。
コーチ役として出演しているのが『101回目のプロポーズ SAY YES』(2012)のホアン・ボー。
中国・杭州。ディン・レイはブレイキンのプロダンスチーム“感嘆符!”のコーチ。
チームのエースであるケビンは、金持ちの父親を持つボンボンで多額の資金の提供者だが、
練習に参加せず、イベントにも遅刻、言いたい放題やりたい放題のワガママぶり。
自分の失敗をすべてチームメイトのせいにして、全員クビにしろと言い放つ。
ケビンにいなくなられては困るから、
ディンはケビンが練習に参加しなくても本番のみでチームメイトと上手くやれるよう、ケビンの代役を探す。
そうして見つけたのが、かつてのオーディション応募者チェン・シュオ。
チェンは母親の飲食店の手伝いと洗車場との仕事を掛け持ち。
閉店後の店や乗客のいない地下鉄内でブレイキンの練習に励み、演芸座にも出演。
あくまでケビンの代役であって大会には出場できないことをディンが伝えると、
チェンは喜んでその条件を受け入れ、より一層練習を積むのだが……。
オリンピックでブレイキンを見てもそのよさがわからなかったものですが、
こうして本作を見るとめちゃくちゃ面白い。
主演がイケメンでなかったらこうも没頭できなかったとは思うけれど、
ワン・イーボー演じるチェンのひたむきさを応援したくなります。
最初は距離を置かれていたチェンがチームメイトと親しくなっていくのも嬉しいし、
美人の母親や叔父など個性豊かなキャラが良いし、またチェンと知り合う新米女子記者も可愛い。
ダンスシーンが最高で、深夜の帰り道も幸福感に満たされました。
実家の飲食店が「蝋人形と軽食の店」というのが凄くないですか。
テーブルとテーブルの間に蝋人形ぞろぞろ。笑った。