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『盗月者 トウゲツシャ』

2025年01月13日 | 映画(た行)
『盗月者 トウゲツシャ』(原題:盗月者)
監督:ユエン・キムワイ
出演:イーダン・ルイ,ルイス・チョン,マイケル・ニン,アンソン・ロー,ギョン・トウ,田邊和也他
 
友人夫婦の車で東福寺へ。
蕎麦会席をいただく前にのお墓にも連れて行ってもらいました。これも一石二鳥と言ってよいですか。ちゃう!?(^^;
ゆっくり楽しく食事したあと、イノダコーヒ本店でお茶してからお別れ。
私はMOVIX京都で映画を2本観てから帰ることに。
 
行き当たりばったりで映画に行くことはまずありません。この日も出かける前にオンライン予約済み。
時間的にちょうど良い作品は何かなと調べたところ、ノーマークだった本作がひっかかる。
へ〜、こんな香港映画があるのねと興味を惹かれて観に行ったら、これが大当たりでした。
いきなりのドンパチシーンは終盤になってようやく「おおっ、こういうことか」。
 
確かな目と腕を持つ時計修理工のマー(イーダン・ルイ)は、パーツだけ本物を揃えて偽物を仕上げるなんてお手の物。
富裕で傲慢な客を相手に、そんな「本物を使用した偽の高級時計」を売りつけることもある。
 
ある日、裏社会では有名な老舗時計店を仕切る二代目ロイ(ギョン・トウ)から窃盗チームへの参加を強要される。
それは銀座の時計店に保管中の「ピカソ愛用の時計」3点を盗み出すというもので、
マーが断ろうとすると、偽物販売の件を知っているらしいロイに脅される。
返事次第では命すら奪われそうで、致し方なくマーはチームに参加することに。
 
マーと共に東京へ向かうのは他に3人。
リーダーは先代ロイの忠実な臣下だったタイツァー(ルイス・チョン)で、戦略の策定と遂行に長けている。
爆薬の扱いならピカイチのマリオ(マイケル・ニン)は、壁などの破壊のみならず逃走経路にも詳しい。
鍵師の母親を持つヤウ(アンソン・ロー)は、今は眼を患っている母親の手術代を稼ぐため、母親の代わりに自分のチーム入りを志願。
 
東京に到着した4人は、客を装って下見をおこない、入念な計画を立てるが……。
 
ロイから指示されたのは3点を盗むことで、それ以上でもそれ以下でも駄目だと言われます。
しかし銀座の時計店に行ったマーは、その3点ではない時計に目が釘付けになります。
マーが長年、どうしても本物を見てみたいと思っていた“ムーンウォッチ”の43番。
アポロ11号に搭乗した宇宙飛行士バズ・オルドリンが着けていたとされるこの時計は、月面で初めて使用された時計とされるアメリカの国宝。
それが目の前に現れたものだから、平常心ではいられません。
 
そもそもロイは先代の臣下をすべて断ちたいと思っているから、タイツァーやマリオは捨て駒。
その巻き添えを食いかけているマーとヤウだけど、この4人のチームワークが最高で。
 
種明かしにニヤニヤしてしまう痛快クライムアクションです。
イーダン・ルイとアンソン・ロー、ギョン・トウは香港の男性アイドルグループ“MIRROR”のメンバーだそうで、道理でカワイイ。
香港版リメイクの『おっさんずラブ』ではイーダン・ルイが主演、オリジナルで田中圭が演じた役を務めているとのこと。
本作で悪役を演じたギョン・トウがグループではいちばん人気らしく、彼やアンソン・ローのほうがよりアイドル顔だとは思いますが、
三枚目的なところのあるイーダン・ルイのほうが私はうんと気に入りました。
 
連日飲み続けているし、京都からとっとと帰っとけよ私と思っていたけれど、これは本当に観てよかった。
めちゃめちゃ楽しい。

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