『レジェンド&バタフライ』
監督:大友啓史
出演:木村拓哉,綾瀬はるか,宮沢氷魚,市川染五郎,斎藤工,北大路欣也,本田博太郎,
尾美としのり,池内万作,橋本じゅん,音尾琢真,伊藤英明,中谷美紀他
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
説明は不要ですよねぇ。
ボリウッドほどではないものの、168分の長尺。睡魔に襲われずに済むのか!?私。
政略結婚により織田信長(木村拓哉)の正室として迎えられた濃姫(綾瀬はるか)。
濃姫は美濃国の戦国大名・斎藤道三(北大路欣也)の娘。
格好ばかりを気にする信長のことを濃姫は“大うつけ者”呼ばわりし、
信長は怒ってみせるものの、とんでもない猛者の濃姫に腕っ節も敵わない。
夫婦になった当初はいがみ合ってばかりいたふたりだが、
今川義元率いる軍を前に弱音を吐く信長を濃姫が叱咤。
濃姫の言葉によって今川軍の弱点を見極めた信長は、桶狭間の戦いで劇的な勝利を飾る。
この勝利で世に名を轟かせた信長は、京へ向かうことに。
ふたりは強い絆で結ばれてゆくが、戦さの続く日々にやがて疲れ果てた信長は、
自らを「我、人にあらず、魔王なり」と言い……。
序盤の信長といったら、『そして僕は途方に暮れる』の主人公以上のクズ。
そんな彼を鼻で笑い、ボコボコにしてみせる濃姫のカッコイイこと。
このクズ!と思いながら観ていたのに、最終的には信長の「そばにいてくれ」という台詞で涙ぐむ(笑)。
いつまで経っても日本史に強くなれない私ですが、
戦国大名を描いた作品を観るたびに少しずつわかるようになりました。
映画ありがたし。
本能寺の変ののち姿を消して、どこかで生きているのではという噂まで出た信長。
本作のような話はあり得ないけれど、そうだったらいいかもとすら思います。
豪華キャストと共に、信長ファン、戦国時代ファンが夢物語を楽しむ作品なのでは。
じゅうぶん楽しい。
『タイタニック』(1997)のパロディか!?と思わせるようなシーンだけは引きましたが。
おかげで本作を観て以来、頭の中はセリーヌ・ディオン(笑)。