『最高の人生をあなたと』(原題:Late Bloomers)
監督:ジュリー・ガヴラス
出演:イザベラ・ロッセリーニ,ウィリアム・ハート,ドリーン・マントル,
ケイト・アシュフィールド,エイダン・マクアードル,アルタ・ドブロシ他
シネ・リーブル梅田にて。
フランス/ベルギー/イギリス作品で、
英語のタイトルは“Late Bloomers”で「遅咲き」の意。
配給はアルバトロス・フィルムです。
ロンドンで結婚生活30年のアダムとメアリー夫妻。
アダムは著名な建築家で、このたび栄えある賞を受賞。
式典でのスピーチを聴くため、一族は着飾って会場に集うが、
メアリーだけはなんだか晴れない表情。
イタリア人の父親とイギリス人の母親を持つメアリー。
渡英して、仕事に忙しいアダムに愚痴をこぼすでもなく、
2人の息子と1人の娘を育て上げた。
子どもたちはすでに独立、孫に恵まれて、母親ノラも健在。
還暦を前に教師の職を退き、悠々自適の老後を送るはずだった。
ところが、最近気になる「記憶の抜け落ち」。
自らアルツハイマーを疑い、病院で検査を受けるが異常なし。
体を動かそうとスイミングスクールに行くと、
周囲は若くてピチピチの女性ばかりで気が滅入る。
自分の年齢としっかり向き合おうと考えたメアリーは……。
自分が認識している年齢は実年齢より8歳若いというデータがおもしろい。
メアリーは実年齢を実年齢として認めようと、
老人対応の電話機を買ってみたり、お風呂場に手すりをつけてみたりします。
けれども、あなたも認めなさいと強要されるアダムはたまったものではありません。
自分はまだまだ現役。若いヤツにだって必要とされているんだからと。
不安をひとりで抱えこみたくない、あなたと一緒にと思うのはわかるけれど、
メアリーのあれやこれやがかなり押しつけがましくて、
そこまでやられたら嫌だろうなぁと思ったりして。
迫力のある体型(失礼(^^;)になっているイザベラ・ロッセリーニが
胸元をはだけて誰か声をかけてくれないかしらと念じるシーンや、
そのおかげで射止めたインストラクターを誘うシーンはちとイタイ。
それはウィリアム・ハートが事務所の若い女性に誘われるシーンも同じ。
鑑賞する側の年齢にもよるのでしょうけれど、私は入り込めず。
見たくないものを見せられてしまった感もあります。
でも、両親を見守る子どもたちが良いし、毒舌のノラはサイコー。
長男が父親を優しく抱きしめるシーンがよかったなぁと思ったら、
『ぜんぶ、フィデルのせい』(2006)と同監督でした。道理で。
ついでに。
夜を徹しての仕事中、若い社員から差し入れられた缶にとまどうアダム。
「俺は要らないよ」と断ったものの、「まぁまぁ、そう言わずに」と言われて1本。
これでやみつきになったのか、後日、アダムがパックで買ってきたのはレッドブルでした。
監督:ジュリー・ガヴラス
出演:イザベラ・ロッセリーニ,ウィリアム・ハート,ドリーン・マントル,
ケイト・アシュフィールド,エイダン・マクアードル,アルタ・ドブロシ他
シネ・リーブル梅田にて。
フランス/ベルギー/イギリス作品で、
英語のタイトルは“Late Bloomers”で「遅咲き」の意。
配給はアルバトロス・フィルムです。
ロンドンで結婚生活30年のアダムとメアリー夫妻。
アダムは著名な建築家で、このたび栄えある賞を受賞。
式典でのスピーチを聴くため、一族は着飾って会場に集うが、
メアリーだけはなんだか晴れない表情。
イタリア人の父親とイギリス人の母親を持つメアリー。
渡英して、仕事に忙しいアダムに愚痴をこぼすでもなく、
2人の息子と1人の娘を育て上げた。
子どもたちはすでに独立、孫に恵まれて、母親ノラも健在。
還暦を前に教師の職を退き、悠々自適の老後を送るはずだった。
ところが、最近気になる「記憶の抜け落ち」。
自らアルツハイマーを疑い、病院で検査を受けるが異常なし。
体を動かそうとスイミングスクールに行くと、
周囲は若くてピチピチの女性ばかりで気が滅入る。
自分の年齢としっかり向き合おうと考えたメアリーは……。
自分が認識している年齢は実年齢より8歳若いというデータがおもしろい。
メアリーは実年齢を実年齢として認めようと、
老人対応の電話機を買ってみたり、お風呂場に手すりをつけてみたりします。
けれども、あなたも認めなさいと強要されるアダムはたまったものではありません。
自分はまだまだ現役。若いヤツにだって必要とされているんだからと。
不安をひとりで抱えこみたくない、あなたと一緒にと思うのはわかるけれど、
メアリーのあれやこれやがかなり押しつけがましくて、
そこまでやられたら嫌だろうなぁと思ったりして。
迫力のある体型(失礼(^^;)になっているイザベラ・ロッセリーニが
胸元をはだけて誰か声をかけてくれないかしらと念じるシーンや、
そのおかげで射止めたインストラクターを誘うシーンはちとイタイ。
それはウィリアム・ハートが事務所の若い女性に誘われるシーンも同じ。
鑑賞する側の年齢にもよるのでしょうけれど、私は入り込めず。
見たくないものを見せられてしまった感もあります。
でも、両親を見守る子どもたちが良いし、毒舌のノラはサイコー。
長男が父親を優しく抱きしめるシーンがよかったなぁと思ったら、
『ぜんぶ、フィデルのせい』(2006)と同監督でした。道理で。
ついでに。
夜を徹しての仕事中、若い社員から差し入れられた缶にとまどうアダム。
「俺は要らないよ」と断ったものの、「まぁまぁ、そう言わずに」と言われて1本。
これでやみつきになったのか、後日、アダムがパックで買ってきたのはレッドブルでした。