雅工房 作品集

長編小説を中心に、中短編小説・コラムなどを発表しています。

少しまぶしい ・ 心の花園 ( 24 )

2013-01-17 08:00:01 | 心の花園
         心の花園 ( 24 )

            少しまぶしい


近寄りがたいというほどではないけれど、なかなか馴染めない人がいます。
声を掛けてもくれないし、声を掛けることも出来ない。
グループとしては、それなりに話をしたりしているのですが、いつもわたしとは対極にいるみたいで、その存在は、少しまぶしい。
わたしのことを子供だと思っているみたいなところもある・・・


心の花園に、「スズラン」が咲いています。
わが国原産の物は、葉に隠れるように咲くものですから、本来目立たない花のはずなのですが、何故かその存在感は際立っています。

「スズラン」は漢字で書けば「鈴蘭」となりますが、他にも「君影草」「谷間の姫百合」という別名もありますが、いずれも実に美しい名前です。
わが国に限らずフアンの多い花のようで、フィンランドの国花とされていますし、わが国でも市町村の花としている自治体も少なくありません。

「スズラン」の花言葉もたくさんあるようですが、代表的なものは「純潔」「純粋」だと思います。花の姿から素直に伝わってくるイメージのように思われます。
今のあなたの存在も、その人にはスズランのように見えているのかもしれませんよ。あなたがその人を少しまぶしく感じているのも全く同じなのです。

純潔や純粋といえば、ややもすれば弱さや受け身的なものを連想しがちですが、決してそうではなく、とても大切な素質なんですよ。
今しばらくは、今の関係が良いのではないでしょうか。
但し、清楚な美しさを誇る「スズラン」ですが、この花は全体に毒性があるので、注意が必要です。

コメント
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