◆ 日月潭と文武廟
台中市のホテルからまずは日月潭に向かいます。「潭」は「湖」の意味です。
日月潭は、7.93 km2 周囲37kmの淡水湖。最大水深は27mで標高は748mの淡水湖です。 台湾で最も大きな湖で、景勝地として
知られています。
その湖の畔にあるのが、文武廟で、文の神様として孔子、武の神として関羽と岳飛が祀られています。
文武廟の門を入ると、前殿(文朝)、中殿(文朝)、後殿の三殿様式になっています。
後殿の屋上から眺めた光景。文武廟の連なる屋根と遠方の日月潭の景色が美しい。
日月潭からは台南市へ向かいます。
途中バスの車窓から、台湾で最も尊敬されている日本人といわれる八田與一が設計・建設した「烏山頭ダム」が見えました。
◆ 「烏山頭ダム」
台南市の北東部に位置する広がる嘉南平野は干ばつや水害の多い不毛の土地でしたが、日本統治時代に行われた大規模な灌漑整
備事業により、台湾最大の穀倉地帯に生まれ変わりました。
この烏山頭ダムに代表される工事を行った人物が八田與一(1886-1942)です。石川県金沢市の生まれ、東京大学工学部土木工学科
の出身。與一は、粘土・砂・礫を使用し、コンクリートをほとんど使わないい工法を採用し、ダム内に土砂が溜まりにくくしました。同時代に
作られたダムが機能不全になっている中で、現在もしっかりと稼働しているとのことです。大きな役割は1973年に完成した曽文渓ダムに
譲っていますが、このダムの計画も與一によるものでした。道路の反対側には、とうとうと流れる灌漑用水路も見えました。
この烏山頭ダムと八田與一は、現在、日本で上映中の”台湾大ヒット映画” 『 KANO 』 にも登場します。
◆ 赤崁樓
赤崁樓は、台南市きっての名所です。
もともとは1653年に台湾南部を占領したオランダ軍によって建てられた城でプロヴィンデンシャル城(紅毛城)と呼ばれました。
1661年に鄭成功が90日間の戦闘の後、オランダ軍を追放して承天府と改め、台湾の政治の中心としました。
右側に「鄭成功に降伏し、講和するオランダ人」の銅像。城の前には清の乾隆帝時代に作られた石碑が並んでいます。
鄭成功は清(満州族)に滅ぼされようとしている明(漢民族)を擁護し抵抗運動を続け、台湾に渡り鄭氏政権の祖となりました。
このため、台湾では孫文、蒋介石とならぶ「三人の国神」の一人として尊敬されています。
しかし、彼自身の目標である「反清復明」を果たすこと無く死去し、また台湾と関連していた時期も短いものでした。
鄭成功は清(満州族)に滅ぼされようとしている明(漢民族)を擁護し抵抗運動を続け、台湾に渡り鄭氏政権の祖となりました。
このため、台湾では孫文、蒋介石とならぶ「三人の国神」の一人として尊敬されています。
しかし、彼自身の目標である「反清復明」を果たすこと無く死去し、また台湾と関連していた時期も短いものでした。
鄭成功は日本の平戸で父、鄭芝龍と日本人の母、田川松との間に生まれ、7歳の時、父の故郷福建に移住しました。日本名は福松。
台南市見学の後は、高雄市に向かいます。
◆ 蓮池潭
蓮池潭は高雄市随一の観光スポットです。この池にはたくさんの蓮が植えられ、蓮の花が満開になった時には、さわやかな香りがあふれ、
美しい景色となったことから名付けられたようです。
一番最初に目に付くのが「竜虎塔」。十二支の中で最も良い動物は龍。最も悪い動物は虎。このため、竜虎塔に入る時は、必ず龍の口
から入り、虎の口から出るようにします。こうすると善人になれるとか。
詳しくは、 「めいすいの海外旅日記 台湾 第2日」 をご覧下さい。