”出世明神”として知られる 高麗(こま)神社(埼玉県日高市新堀833)。
日高市を訪れた折りに、知人に連れられて、この神社を訪ねました。ちょうど夏越(なごし)の大祓(おおはらえ)の期間で「茅の輪(ちのわ)」がありました。そこで無病息災を念じて左回り、右回り、左回りと「茅の輪くぐり」をしました。そこから進むと神社の縁起が以下のように記されていました。
「高麗神社は、高句麗国(こうくりこく)の王族、高麗王若光(こまこきしじゃっこう)を祀る社である。高句麗人は中国大陸の松花江流域に住んだ騎馬民族で、朝鮮半島に進出して中国大陸東北部から朝鮮半島の北部を領有し、約700年君臨していた。その後、唐と新羅の連合軍の攻撃にあい668年に滅亡した。この時の乱を逃れた高句麗国の貴族や僧侶などが多数日本に渡り、主に東国に住んだが霊亀二年(716)にそのうちの1799人が武蔵の国に移され、高麗郡が設置された。
高麗王若光は、高麗郡の郡司に任命され、武蔵野の開発に尽くし、再び故国の土を踏むことなくこの地で没した。郡民はその遺徳をしのび、霊を祀って高麗明神とあがめ、以来現在にいたるまで高麗王直系によって社が守られており、今でも多勢の参拝客が訪れている。 昭和57年3月 日高市」
奈良時代、朝鮮半島に住む人達の文化程度は高く、日本に様々な技術を伝えたことでしょう。
こうした歴史はもちろん大きな意味のあることですが、近年は「出世明神」としてお参りする人が多いようです。由来については以下のように記されていました。
「・・・・・(前文略)。古来、霊験あらたかをもって知られ、高麗郡総鎮守としての郡民の崇敬を受けてきた当社は、近代に入り水野錬太郎氏、若槻禮次郎氏・浜口雄幸氏、斉藤実氏・鳩山一郎氏等の著名な政治家が参拝し、その後相次いで総理大臣に就任したことから、出世開運の神として信仰されるようになった。近年では、政界・官界・財界を初め、各界人士の参拝が相次ぎ、特に法曹界では石田和外氏が最高裁判所長官、吉永祐介・北島啓介両氏が検事総長に任命された。 高麗神社社務所」
私も二礼二拍手一礼をして、お賽銭を納めました。
民主党代表の鳩山由紀夫さん、お祖父さんが、ここを参拝し総理大臣になっているので、同じことをされたら・・・。
ここを訪れる韓国人など(朝鮮の人達)も多いようで、ハングル文字の説明文やら表示も見受けられました。また、韓国の国花である木槿の花も境内に美しく咲いていました。
奥に行くと国指定の重要文化財である江戸時代(慶長年間)の建造物「高麗家住宅」があり、この神社の古い歴史を物語っていました。
FUJIFILM FINEPIX F200EXR で撮影
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