マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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南日裏八坂神社夏祭り

2006年07月23日 07時51分37秒 | 天川村へ
子供の頃、夏祭りが始まると駄賃を持って夜店に行くのが楽しみだった。

夏祭りの盆踊りのお囃子が聞こえてくると懐かしさがあふれてくる。

7月に入ると天川村では次々と各地区毎に夏祭りが行われている。

樹齢400年を越えるという二本の古木杉に守られた南日裏の八坂神社では、大抽選会が催されるなどぎおんさん祭りが最高潮に達している。

抽選会を終えると小雨が降るなか人々は用意した袋を手に持って御供餅撒きに集まってくる。

チュウベイと呼ばれる大きな餅と小さな御供モチが撒かれると手が一斉に伸びる。

朱書きされた当たりのモチを手に入れると賞品が貰えるから激しい競争になる。

陽が沈みとっぷりと暮れると、川合の水分神社、坪内の弁天財社から提灯を手に持った人々が集まってくる。

到着すると次々と提灯を神殿横に据えて、地区の人々は神さんに向かい一心に般若心経を唱えます。

この高張り提灯は三つの地区で相互に行き交い行列をなしてお渡りをする。

始まりは川合の天之水分神社で、二つ目がこの八坂神社。

最後は坪内の天河弁財天社で全提灯が集まるもので、ほぼ一週間おきに順番に祭事される珍しい行事。

高張り提灯献灯祭事を終えると、再び集まった人々が輪になって天川踊りなどの盆踊りが行われる。

昔は一晩中踊ったというが今は数時間ほどで終わるので、年寄りらは寂しくなったと話される。  

(H18.7.8 Kiss Digtal N撮影)