マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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瀧之蔵改名祝い

2006年10月12日 08時42分21秒 | 桜井市へ
23日、桜井市上ノ郷の瀧之蔵では早朝から総出で地区周辺の雑草を刈り取って、彼岸の日の「道造り」を始める。

本来は道普請と言われるもので、崩れたところを補修したり、歩き易いように平坦に整える作業。

一方、出仕当番の人は集会所で行われる「改名祝」に御膳を配するナス入り味噌汁を大きな釜で煮たり、ご飯を炊いて準備する。

昼、老衆や役員一同が集まり、「改名祝」が始められる。

「名替え(ながえ)」式とも呼ばれる式は、満18歳になった若者が、酒米を一老に向かって差出し、これから一生名前を替えませんと宣言する。

いわば幼名から大人の名前に替える元服式であり、地域の仲間入りを認める儀式だ。

近年、少子化が著しいこの地域では今年も対象者がいない。

最も近いのは小学4年生。あと8年待たねばならない。

(H18.9.23 Kiss Digtal N撮影)