マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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最終章にならなかったジダン

2006年10月30日 07時50分20秒 | ぽつりと
事故を起こしてから早や一年余り。

先月末に先方からキリをつけたいので示談したいと申し出があり昨日大阪に出かけてきた。

示談場所となった喫茶店は朝から満員状態。

昨今は閉店するところも多いのにここは一種の社交場になっている。

先に到着して席を確保した。

まもなく被害者の息子さん兄弟がやってきた。

最近の被害者の状況を伺うと、まだ痛みがあり腫れがおさまらないというが、

自宅ではゆっくりと歩行したり、乳母車型の補助車を使って買い物には出かけているそうだ。

近くの診療所に行っているが治療までは至っていない。

というより、息子さんが入院した病院に行ったらどうかと勧めても被害者は怖がって行こうとしないそうだ。

夜間は不安になるそうで、息子さんが度々泊まりにきている状況という。

時間薬を要すると医師からも言われているが、いつまでこれが続くのやろと心配されている。

このまま待っていても進展具合は見えないが、当方にも迷惑をかけたくないと一旦はキリをつけて示談と相成った。

示談書および明細書を確認して、残りの慰謝料と入院における諸雑費の合計51万余りを受領していただいた。

示談書は2通。

甲、乙者が記名および押印して相互に交わした。

示談金は総額396万円。

自賠責で支払われた後遺障害保険金は331万円。

残りは現金持ち出しで約65万を被害者に支払ったことになる。

決まり文句になるが「当事者協議の結果、下記示談条件をもって円満に示談成立し、今後本件に関して、

双方とも裁判上または裁判外において一切意義、請求の申し立てをしないことを誓約する」とした。

ただ、先にあげたように腫れが気になることから、今後何らかの形で当事故起因に値するものが発生したときは、相談にのってほしい旨伝えられた。

本来なら示談書にその旨を記載したいところだが、口頭で交わすこととしたのは、誠意ある私どもに対するある意味の温情だと伝えられた。

一件落着はしたものの、心のなかで課題は残された。

それにしても自賠責が上限120万円がまったく請求できなかったことが悔やまれる。

すべて入院等の治療費を健保組合が請求してしまったからである。

こちらは示談も済んでいないので請求できなかったところへ、先出し勝ちの健保組合。

被害者の方も憤懣で保険会社にぶちまけたという。

自賠責保険は国の制度だ、後遺障害保険金には救われたがいったい誰のための保険なのか判らない。