マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
すべての写真、文は著作権がありますので無断転載はお断りします。

石見祭祀講餅分

2006年10月20日 07時58分08秒 | 三宅町へ
古代の三宅町は豊かな水田が営まれてきた大和朝廷の直轄地”屯倉”。

都を食糧の面から支える穀倉地帯であったとされています。

三宅町石見(いわみ)で行われる「祭祀講(さいしこう)」は、八代将軍徳川吉宗の時代の享保7年(1722年)に始まったと伝えられています。

石見地区は郷倉(ごうくら)を中心にして、角辻々の方角となる艮(うしとら)、巽(たつみ)、坤(ひつじさる)、乾(いぬい)の4カ垣内から成り立っています。

祭祀講員は18歳以上の男子120人余りで構成されています。

暗闇に包まれているころ、2年前の振上げ神事で決められた当屋は、日の出を向える2時間余り前、玄関に幕を張り提灯を吊って祭りを迎えます。

当屋は前年に祭祀地神田を耕して、生産した糯米を祭祀講の祭典に奉じられます。

(H18.10.1 Kiss Digtal N撮影)