マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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八所御霊神社おんだ祭

2007年02月21日 09時07分20秒 | 奈良市へ
昔、西大寺と所領を争ったといわれる秋篠の地。

秋篠寺の南門前に鎮座する八所御霊神社は江戸時代の復元絵図に秋篠寺を守る氏神さんとして描かれている。

早朝から同神社の宮本十人衆や氏子らが集まってくる。

境内に牛面やクワやカラスキに菅笠を机の上に置いて豊作を祈願するおんだ祭。

神殿に神饌をお供えし終えると神主による神事から始まります。

クワ等を用いて境内に池、苗代、広い田んぼを描いていきます。

おんだ祭典の前には全員がお神酒をいただきます。

松苗が苗代に置かれるといよいよ田男と牛による御田植え祭が執り行われます。

いきおいをつけた牛が田んぼをはみ出してしまいそうになると田男は綱を引っ張って抑制します。

田起こしを二周して最後に松苗を植えます。

十人衆は田んぼに放り投げられた松苗をひと束ずつ手に持って整然とお田植え。

これで今年も豊作じゃと一同は笑顔が広がる。

松苗には二粒のアズキと三つのモミが収められている。

この苗は持ち帰り神棚に供えられます。

その後の4月末ころ、洗い米と花を添えて豊作になるよう苗代水口祭が行われるという。

(H19. 1.11 Kiss Digtal N撮影)