マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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番条町の苗代イロバナ

2013年09月05日 06時53分38秒 | 大和郡山市へ
昔からヨゴミダンゴを搗いて南のお大師さんに供えていると話す大和郡山市番条町住民のAさん。

嫁入りしたとき頃は石臼でしていた紛挽きは手間がかかる。

近年においては市内中央の城下町の小谷のモチ屋で挽いてもらっていた。

粉挽きはやはり自宅が良かろうと粉挽きの機械を買って挽いている。

最近のことである。

モチゴメ1に対してコメコは2の分量で3臼も搗く。

南の大師講は10数軒。

大師和讃に地蔵和讃、西国三十三番ご詠歌を講中の家で唱えている。

晩には炊いたイロメシご飯を食べていたが、現在はご詠歌だけになって、イロメシはお菓子とお茶になった。

中タイヤとアガリタイヤは亡くなった家でもうしていたが会葬は葬儀屋になったのでしなくなった。

タイヤは三日タイヤとか七日タイヤがあるが施主がそれを選ぶ。

薮大師・愛宕さんのローソクとぼし(灯し)は毎日交替で日が暮れるころにしている。

平成25年のお大師さんには150個のヨゴミダンゴで接待した。

普段は6升3臼だが今年は8升にした。

そのような話題を提供してくれたA家は5月1日に土入れ、2日にモミオトシをして350枚の苗箱を作った。

苗代ができたら水口に花を立てるが名称はない。

「イロバナはちょこんとだけ立てる」と話すAさん。

番条町は佐保川の水利用で吉野分水は利用していない。

数週間後の5月21日には苗代苗を保護していた覆いのホロを取った。

(H25. 5. 8 EOS40D撮影)