マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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修理枝の植え初め

2013年09月15日 08時25分15秒 | 桜井市へ
小夫からはほんの近くにある隣村の修理枝。

氏神さんは八王子神社である。

2月初め頃に行われる年初めの行事に「ケイチン」がある。

祈年祭に奉るのはシキビや藁で作った牛の角のハナカズラである。

ハナカズラは小夫天神社の形容と少し違っている。

二股にしたハナカズラの形からかも知れないが、Yさんはワラ人形と呼んでいた。

田植えを終えて戻ってきたもう一人のご主人。

昨年の11月で行われた新嘗神綱祭で教えを請うたご仁である。

ハナカズラの植え初めをされた場所は、と尋ねた結果は「忘れた」と云って笑顔で返された。

北の方角にある田んぼでは若い人が挿し苗をしている最中で、傍らにはケイチンでたばったハナカズラがあるはずだ。

場所は古い瓦を積んでいる処を曲がった先であると教えられて急行した。



Yさんが云ったとおりの田んぼに居られた男性は東京から一時帰京して挿し苗をしていた。

ビジネスマンであるゆえなかな故郷に戻るころはできないが、節目、節目に戻っての稲作に精をだす。

メタボ対策にもなると話す男性は3年前から始めた農作業。

最近までケイチンのハナカズラの意味を知らなかった。

何に使うのかも知らなかったが、授かった以上は保管しなければと思ってまとめて家に置いていた。

植え初めのハナカズラは豊作を願う作法であると知って供えたと云う。

3年分だから3本もあったハナカズラは、5月2日に3枚の田に置いたと云う。

修理枝ではほとんどが田植え時期の12日。

次の機会があればゴールデンウイーク明けの日曜になるそうだ。

(H25. 5.12 EOS40D撮影)