大字加守は北・西・東の上地区。
下上・下中・下東の下地区に分かれる6垣内。
灯籠や幕に「郷中」とある。
葛城市當麻加守に鎮座する倭文神社の氏子圏は広く、加守の他、畑、磯壁、狐井、良福堂、北角、別所、瓦口の九カ村からなる郷村だ。
6年ぶりに訪れた倭文神社の春行事。
この日は御田祭が行われる。
本来は15日であるが、最近は近い土曜になっている。
かつて明治維新までは3月15日だったが、やがて新暦の4月15日に移った。
拝殿に松苗やモチを供えて祈年祭が行われる。
御田祭の所作に用いられる2面の牛面にスキ、クワ、カラスキ、マンガの四つの農耕具も奉る。
始まりの合図に太鼓が打たれる。
牛役の子供4人も拝殿に上がって神事が始まった。
修祓、献饌、祝詞奏上・・などの神事ごと。
いずれは牛役になると思われる子供が神妙な面持ちで見ていた。
神事を終えたら境内に降りて四方忌竹で囲まれた斎場でオンダの所作が行われる。
斉場の田は3年ほど前から狭くした。
はじめに田男が木鋤で畦切りをする。
足元を見れば素足。
県内で行われるオンダは運動靴ばかり。
見られない姿に感動する。
次に登場する田男は木鍬で畦造り。
畦塗りの所作は見られないがそれぞれ2周する。
この年は勢いがついたのか、おまけのサービスに1周追加して3周廻った。
年長の子供二人が牛役になって登場する。
はじめにカラスキで田起こし。
牛を曳くのは田主だ。
田男と衣装が異なる。
次はマンガに替えて田を耕す。
その様子を見ている子供たち。
いずれは牛役を務めるのであろう。
この年は60人もの参拝者が斉場を遠目にぐるりと囲む。
奉った松苗がある。
田男は並んで田に見立てた斎場に植えていく。
ひと通り植えたら子供に代わる。
次世代の牛役を担おうとする子供が田植えの真似事をする。
親に連れられた幼子も田植えをする。
微笑ましい姿をビデオで撮る親。
我が子の成長記録はうまく撮れたと思う。
産婆役も兼ねる田主がお腹をさすったら産気づく牝牛。
生まれたての仔牛が飛び出す。
予想に覆して反対側から誕生した。
よたよたすることもなき勢いよく走り出した仔牛。
併走する親牛や仔牛を演じるのは小学5、6年生。
子孫繁栄は村の繁栄。
仔孕みは実りの稲を連想させる。
牛を務める子供たちはとても元気だ。
斉場を外して駆け回る。
6年前に比べたらいいじゃないと伝えたら、「そんなもんどころか昔はもっと勢いがあった」という。
かつては灯籠があるところまで走っていた。
ときには斉場の田を離れて灯籠を倒すような勢いであった暴れん坊牛。
今年の牛役もモォーと声をあげたがもっと大きな声であったと蟹守敬之宮司が子供のころの状況を話してくれた。
まだまだのようだ。
祭りの最後を締めくくる御供撒き。
境内に飛び交うモチを手に入れる村の人でにぎわった。
(H27. 4.11 EOS40D撮影)
下上・下中・下東の下地区に分かれる6垣内。
灯籠や幕に「郷中」とある。
葛城市當麻加守に鎮座する倭文神社の氏子圏は広く、加守の他、畑、磯壁、狐井、良福堂、北角、別所、瓦口の九カ村からなる郷村だ。
6年ぶりに訪れた倭文神社の春行事。
この日は御田祭が行われる。
本来は15日であるが、最近は近い土曜になっている。
かつて明治維新までは3月15日だったが、やがて新暦の4月15日に移った。
拝殿に松苗やモチを供えて祈年祭が行われる。
御田祭の所作に用いられる2面の牛面にスキ、クワ、カラスキ、マンガの四つの農耕具も奉る。
始まりの合図に太鼓が打たれる。
牛役の子供4人も拝殿に上がって神事が始まった。
修祓、献饌、祝詞奏上・・などの神事ごと。
いずれは牛役になると思われる子供が神妙な面持ちで見ていた。
神事を終えたら境内に降りて四方忌竹で囲まれた斎場でオンダの所作が行われる。
斉場の田は3年ほど前から狭くした。
はじめに田男が木鋤で畦切りをする。
足元を見れば素足。
県内で行われるオンダは運動靴ばかり。
見られない姿に感動する。
次に登場する田男は木鍬で畦造り。
畦塗りの所作は見られないがそれぞれ2周する。
この年は勢いがついたのか、おまけのサービスに1周追加して3周廻った。
年長の子供二人が牛役になって登場する。
はじめにカラスキで田起こし。
牛を曳くのは田主だ。
田男と衣装が異なる。
次はマンガに替えて田を耕す。
その様子を見ている子供たち。
いずれは牛役を務めるのであろう。
この年は60人もの参拝者が斉場を遠目にぐるりと囲む。
奉った松苗がある。
田男は並んで田に見立てた斎場に植えていく。
ひと通り植えたら子供に代わる。
次世代の牛役を担おうとする子供が田植えの真似事をする。
親に連れられた幼子も田植えをする。
微笑ましい姿をビデオで撮る親。
我が子の成長記録はうまく撮れたと思う。
産婆役も兼ねる田主がお腹をさすったら産気づく牝牛。
生まれたての仔牛が飛び出す。
予想に覆して反対側から誕生した。
よたよたすることもなき勢いよく走り出した仔牛。
併走する親牛や仔牛を演じるのは小学5、6年生。
子孫繁栄は村の繁栄。
仔孕みは実りの稲を連想させる。
牛を務める子供たちはとても元気だ。
斉場を外して駆け回る。
6年前に比べたらいいじゃないと伝えたら、「そんなもんどころか昔はもっと勢いがあった」という。
かつては灯籠があるところまで走っていた。
ときには斉場の田を離れて灯籠を倒すような勢いであった暴れん坊牛。
今年の牛役もモォーと声をあげたがもっと大きな声であったと蟹守敬之宮司が子供のころの状況を話してくれた。
まだまだのようだ。
祭りの最後を締めくくる御供撒き。
境内に飛び交うモチを手に入れる村の人でにぎわった。
(H27. 4.11 EOS40D撮影)