マネジャーの休日余暇(ブログ版)

奈良の伝統行事や民俗、風習を採訪し紹介してます。
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野遊び年度初めの下見会

2016年01月15日 13時37分41秒 | 自然観察会
今後のボランティア活動保険はどうするか。

Uさんが登録するために予め確認した会員登録数は19人である。

一年間の活動費として徴収する会費は300円に決定。

ゲストの先生方は年度終わりに清算される補助金を充てることなった。

これまで出欠受付をしていた場所は少年自然の家ロビーだったが、今年度より指定管理者制度の導入によって民間委託された。



施設の名称は里山の駅<風とんぼ>である。

年度初めの自然観察会に先立つこの日のスタッフは下見会。

年度初めは例年通りの奈良県立大和民俗公園内を探索する。

この日は生憎の雨降り日和だ。

公園内は植生する桜が多い。

三日前は散りはじめだった。



風はそれほどでもないが落下した桜の花びらが路面に広がっていた。

この年の春雨は長雨の菜種梅雨。

晴れ間の日はごく僅かだ。

昨日は晴れていてもこの日は雨。

落下した桜花が愛おしい。



その状況はずっと続く路面だが、それより前に咲いていたユキヤナギ。

雨に打たれて白っぽさが目立つ。



桜が落下するころはミツバツツジが明るく染めてくれる。

花びらはいつも空に向かって咲いている。



ミツバツツジの特徴は葉が三つ。

判りやすいのだ。

傘を広げて下見する自然観察会。

しっとりする小雨もまた楽し、である。



雨に打たれたドウダンツツジに雫が垂れる。

茅葺民家を背景に白玉模様が映える。



写したドウダンツツジの姿はまるで千成ひょうたん。

そんなことはないが、美しき姿に違いない。

晴れの日よりも雨の日のほうが断然に良い茅葺民家。



背景の山々は矢田丘陵。



茅葺民家横に咲いているのは宝くじ桜とも呼んでいる小花の枝垂れ桜だ。



つい先ほどまで降っていた雨で路面は濡れている。

散った桜の花びらが一面に広がる。



長靴を履いた子供は踊りたくなる・・かも知れない。

しっとり降った雨は茅葺民家を色濃くしてくれる。



雨にうたれた「ボケ」の花も色濃くなった。

雨は止んだが、散歩する人はまったく遭遇しない。



霞のような景観で醸し出す公園内。

自然観察会スタッフとともに歩くので独り占めではない。



何度も訪れているが、吉野民家の前に建つ構造物に気がついた。

何を干していたのだろうか。



大和民俗公園にある東屋付近の路面も花吹雪。

若干の雨が残っていた。



その場には真っ赤に染まった椿が落下していた。

色の盛り合わせにシャッターを押す。



小降り雨の様相に公園を巡る。

大和民俗公園内には意外と知られていない東村垣内に抜ける里道(りどう)がある。



村に通う人の生活道だ。

大和民俗公園を抜けたら里山が開ける。

丘陵地を歩くには不敵なじゅくじゅく道。

そこを避けて奈良市との境界地に向かう。

里道から見た畑の中に一本の筋があった。



犯人はイノシシだ。

右手崖にあったドロの跡がある。

イノシシはここより下って向こう側に走る。



それが一本の筋道になっていた。

イノシシ道はここ以外に何本もある。

行ったり来たりしているようだ。

境界を抜けたら奈良市大和田になる。



そこに生えていたワラビ。

やや小さめだが十数本あった。

屈んで撮っていたらスタッフが声をあげた。



「上空に鳥がいる」の声に見上げた空に舞う大型の鳥。

飛んでいた主はオオタカだ。

雨がやんだ空は快晴。



気持ちよさそうに旋回していた。

手持ちのカメラレンズはEFS17-85。

突然、飛び出したオオタカにピントは追いつかないし、遠い。



帰宅して画像を確認してトリミングしてみたらなんとか・・見える。



この日の野鳥はイカル、ホオジロ、カワラヒワ、ツグミ、アオジ、シジュウカラ、ニュウナイスズメ、キジ、ウグイスが観察できた。

イチバンの大物は稀に遭遇することがあるが、望遠レンズはいつも持ち合わせていない。

大和田の地区は田園が広がる。

遠くでキジが鳴いていた。



水路の向こう側にあった三つ葉。



葉で判ったミツバアケビに垂れ下がる小さな蕾花の集合体が風に揺られてぶらんぶらん。

小さな花が集まった軍団だ。

その上にはヤジロベエのように左右に広がる赤い花があった。



これはメバナで垂れ下がっているのはオバナ。



トリミングアップしたが判り辛い。

その付近に咲いていた白い花はヒメウズ。



萼片は長く花弁は見えない。

(H27. 4. 5 EOS40D撮影)