定期診療は1カ月間から間をおいて2カ月間に。
さらに伸ばされて3カ月間おきになっていた。
間を空けるということは特に大きな問題の発症もないということだ。
ところがその間にあった突然の頻脈には大慌てした。
発症したのは前年の平成29年11月6日。
朝食後のことである。
身体が震えるほどの頻脈に測った血圧計。
血圧は130-91。
まあいえば普通であるが、心拍数が122拍。
小刻みに身体全体が震える。
原因は分からなかったが、緊急に伺った医師の診断で服用した薬の効き目があって納まった。
11月20日の日など数回の発症はあったが、薬のおかげでその後はまったく症状も出なくなった。
あれは一体何だったのか。
魔物としかいいようのない突然の発症は今のところ沈静化している模様だ。
できるだけ早く病院に着いて血液検査をしたく家を出た。
通勤の渋滞に巻き込まれることなく着いたのは9時50分。
総合受付を通して血液検査の受付。
順番待ちもなくスムーズに進む。
それから心電図検査。
そこで待つこと20分間。
意外なところで時間待ち。
多少遅れていこうが診察時間はまだまだ。
予定では11時半だから余裕ありすぎ。
そう思っていたが、循環器内科診療は緊急外来患者さんが入ったらしく1時間遅れになっていると受付職員が伝えてくれる。
想定時間は午後12時半になった。
つまりは2時間待ちである。
そういうことも考えられるので、なればゆったりした時間を有効的にと思って持参した本がある。
昨年の暮れに発刊された本である。
発行は工作舎。
東京の出版社のようだ。
本のタイトルは『しめかざり—新年の願いを結ぶかたち―』。著者は香川県生まれの森須磨子氏。
グラフィックデザインの仕事を続けながら、年末年始は全国各地へのしめかざり探訪を続けて20年。
収録写真のしめかざりはすべて著者の撮影。
取材もすごいことだが、収集力もすごい。
とらえたしめかざり映像が眼前に迫ってくる。
集めたしめかざり標本は400点。
うち100点は虫がわいたり、ネズミに食べられたりして泣く泣く手放したというのもすごい。
著者が蒐集されたしめかざりは「かたち」に分類され、それぞれに解説を入れている。現地で聞取りした生の声というのも嬉しい。
「かたち」は宝珠、打出の小槌、松竹梅、鶴、亀、宝船、俵、ちょろけん、海老、蛇、椀、杓子、馬、鋏、鶏、正月魚、縣の魚、鳩、眼鏡、蘇民将来、お顔隠し、七五三縄、おっかけ、玉飾り系、牛蒡じめ・大根じめ系、前垂れ系、輪飾り系などを27分類。
多数の実物しめかざりをもってこれほど整備した人は見たことも、聞いたこともない。
ただ、私が知らないだけなのか・・。
とにかくすごい人がすごい本を出版された。
各社書評のビジュアル評価に見惚れてしまう。
出版された工作舎の他、婦人画報、コロカルマガジンハウス、手ぬぐい専門店かまわぬなどが取り上げていた。
民俗取材の関係上、私も民俗資料を入手する場合が多々ある。
注連縄もその一つであるが、ここまで集めた人は他にないだろう。
しめかざりは残ることのないものである年神さんを迎えたしめかざりは小正月、或いは二ノ正月とんどに焼かれて天に戻っていく。
ゆえに残ることはない。
つまり人の手に移って祭られたものは消えるのであるが、飾ることに触れなかった残り物がある。
つまり、森須磨子さんは売っている商品を入手されたのであるから神意がかかったものではない。
ただ、集めるにしても時期が正月を挟んだ数週間で集められたようだ。
全国くまなくといいたいところだが、空白の県がある。
その未調査県は福島県。
これらしめかざり分類をもって全国的な分布状況も調べられた。
これほど労力をかけた民俗調査員は未だかってないだろう。
頭が下がる思い・・なんて言葉は軽々しくも絶対に放つことはできない。
待ち時間に読み終えた頁数は半分少しの96頁目まで。
後半は次の診察日に済ませたい。
それまでこの本を借りることお許しくださいと写真家Kさんに今度会ったときに伝えておこう。
さて、本題の循環器内科診察である。
呼び出された時間は午後12時40分。
ほぼ予想通りであった。
血液検査や心電図検査の結果を伝えるⅠ循環器内科医師。
徐脈だけどp波などはっきりくっきりの鮮明な波形。
乱れもない心拍にいうべき点はない、ということだ。
PT-INRが基準よりは越えているが、特に問題視するレベルではないという。
体重の変化は正月元日にやや上がりの70kg。
70kg台はその日だけ。
翌日からは69kg台。
少しずつ、少しずつ戻って68.6kgになったのはこの日だった。
おかげさんで膨満も浮腫みもまったくない。
膨満がないからお腹が減る。
減るから食事が美味しくなるということだ。
ちなみに毎回の検査に注目しておかなくてはならない項目が四つ。
一つはPT-INRで二つ目にBNP。
心臓の動きに怪しいことが発生していないか、である。
三つ目は血液の状態を診るヘモグロビン値。
もう一つが肝臓の動きを診るγ-GT。
現況は、この四つの値の具合に大きな変動があるのか、それとも代わり映えしていないかどうかを気にしておけばいいというわけだ。
PT-INRの今月結果は2.05。
平成29年の2月の値は1.33。5月は1.43。8月が1.41。10月が1.69。
多少は上方にあるが、特に異常でもないという診断結果を告げられた。
BNPの今月結果は71.3。
平成29年の2月の値は75.48。5月は92.5。8月は102.3。そして10月が78.9。
少しの減少値がうれしい。
ヘモグロビン値の結果は13.2。
平成29年の5月16日の値は13.0。8月が10.0。10月は14.3。
ここら辺りであればなんの問題もない。
γ-GTの結果は55。
平成29年の2月は158。5月が89。8月は46。10月は85。
もたれもない良い傾向である。
ビジネスマン時代は週に一日は休肝日を設けて自制していたが、今は毎日。
ただ、昔よりはぐん減らした酒量にしている。
正月は若干の酒量が増えたが、ほんの少しの若干。
良い結果が出て満足するが、飲み過ぎないように、今後も自制していきたい。
(H30. 1.23 SB932SH撮影)
さらに伸ばされて3カ月間おきになっていた。
間を空けるということは特に大きな問題の発症もないということだ。
ところがその間にあった突然の頻脈には大慌てした。
発症したのは前年の平成29年11月6日。
朝食後のことである。
身体が震えるほどの頻脈に測った血圧計。
血圧は130-91。
まあいえば普通であるが、心拍数が122拍。
小刻みに身体全体が震える。
原因は分からなかったが、緊急に伺った医師の診断で服用した薬の効き目があって納まった。
11月20日の日など数回の発症はあったが、薬のおかげでその後はまったく症状も出なくなった。
あれは一体何だったのか。
魔物としかいいようのない突然の発症は今のところ沈静化している模様だ。
できるだけ早く病院に着いて血液検査をしたく家を出た。
通勤の渋滞に巻き込まれることなく着いたのは9時50分。
総合受付を通して血液検査の受付。
順番待ちもなくスムーズに進む。
それから心電図検査。
そこで待つこと20分間。
意外なところで時間待ち。
多少遅れていこうが診察時間はまだまだ。
予定では11時半だから余裕ありすぎ。
そう思っていたが、循環器内科診療は緊急外来患者さんが入ったらしく1時間遅れになっていると受付職員が伝えてくれる。
想定時間は午後12時半になった。
つまりは2時間待ちである。
そういうことも考えられるので、なればゆったりした時間を有効的にと思って持参した本がある。
昨年の暮れに発刊された本である。
発行は工作舎。
東京の出版社のようだ。
本のタイトルは『しめかざり—新年の願いを結ぶかたち―』。著者は香川県生まれの森須磨子氏。
グラフィックデザインの仕事を続けながら、年末年始は全国各地へのしめかざり探訪を続けて20年。
収録写真のしめかざりはすべて著者の撮影。
取材もすごいことだが、収集力もすごい。
とらえたしめかざり映像が眼前に迫ってくる。
集めたしめかざり標本は400点。
うち100点は虫がわいたり、ネズミに食べられたりして泣く泣く手放したというのもすごい。
著者が蒐集されたしめかざりは「かたち」に分類され、それぞれに解説を入れている。現地で聞取りした生の声というのも嬉しい。
「かたち」は宝珠、打出の小槌、松竹梅、鶴、亀、宝船、俵、ちょろけん、海老、蛇、椀、杓子、馬、鋏、鶏、正月魚、縣の魚、鳩、眼鏡、蘇民将来、お顔隠し、七五三縄、おっかけ、玉飾り系、牛蒡じめ・大根じめ系、前垂れ系、輪飾り系などを27分類。
多数の実物しめかざりをもってこれほど整備した人は見たことも、聞いたこともない。
ただ、私が知らないだけなのか・・。
とにかくすごい人がすごい本を出版された。
各社書評のビジュアル評価に見惚れてしまう。
出版された工作舎の他、婦人画報、コロカルマガジンハウス、手ぬぐい専門店かまわぬなどが取り上げていた。
民俗取材の関係上、私も民俗資料を入手する場合が多々ある。
注連縄もその一つであるが、ここまで集めた人は他にないだろう。
しめかざりは残ることのないものである年神さんを迎えたしめかざりは小正月、或いは二ノ正月とんどに焼かれて天に戻っていく。
ゆえに残ることはない。
つまり人の手に移って祭られたものは消えるのであるが、飾ることに触れなかった残り物がある。
つまり、森須磨子さんは売っている商品を入手されたのであるから神意がかかったものではない。
ただ、集めるにしても時期が正月を挟んだ数週間で集められたようだ。
全国くまなくといいたいところだが、空白の県がある。
その未調査県は福島県。
これらしめかざり分類をもって全国的な分布状況も調べられた。
これほど労力をかけた民俗調査員は未だかってないだろう。
頭が下がる思い・・なんて言葉は軽々しくも絶対に放つことはできない。
待ち時間に読み終えた頁数は半分少しの96頁目まで。
後半は次の診察日に済ませたい。
それまでこの本を借りることお許しくださいと写真家Kさんに今度会ったときに伝えておこう。
さて、本題の循環器内科診察である。
呼び出された時間は午後12時40分。
ほぼ予想通りであった。
血液検査や心電図検査の結果を伝えるⅠ循環器内科医師。
徐脈だけどp波などはっきりくっきりの鮮明な波形。
乱れもない心拍にいうべき点はない、ということだ。
PT-INRが基準よりは越えているが、特に問題視するレベルではないという。
体重の変化は正月元日にやや上がりの70kg。
70kg台はその日だけ。
翌日からは69kg台。
少しずつ、少しずつ戻って68.6kgになったのはこの日だった。
おかげさんで膨満も浮腫みもまったくない。
膨満がないからお腹が減る。
減るから食事が美味しくなるということだ。
ちなみに毎回の検査に注目しておかなくてはならない項目が四つ。
一つはPT-INRで二つ目にBNP。
心臓の動きに怪しいことが発生していないか、である。
三つ目は血液の状態を診るヘモグロビン値。
もう一つが肝臓の動きを診るγ-GT。
現況は、この四つの値の具合に大きな変動があるのか、それとも代わり映えしていないかどうかを気にしておけばいいというわけだ。
PT-INRの今月結果は2.05。
平成29年の2月の値は1.33。5月は1.43。8月が1.41。10月が1.69。
多少は上方にあるが、特に異常でもないという診断結果を告げられた。
BNPの今月結果は71.3。
平成29年の2月の値は75.48。5月は92.5。8月は102.3。そして10月が78.9。
少しの減少値がうれしい。
ヘモグロビン値の結果は13.2。
平成29年の5月16日の値は13.0。8月が10.0。10月は14.3。
ここら辺りであればなんの問題もない。
γ-GTの結果は55。
平成29年の2月は158。5月が89。8月は46。10月は85。
もたれもない良い傾向である。
ビジネスマン時代は週に一日は休肝日を設けて自制していたが、今は毎日。
ただ、昔よりはぐん減らした酒量にしている。
正月は若干の酒量が増えたが、ほんの少しの若干。
良い結果が出て満足するが、飲み過ぎないように、今後も自制していきたい。
(H30. 1.23 SB932SH撮影)