この日の朝に電話がかかった。
かけてこられたのは大和郡山市横田町・柳生垣内在住のMさんだ。
今からドウガイと呼ぶ簾型の注連縄を作るというお誘いだ。
大急ぎで支度して向かった場は素盞嗚神社。
当家に当家隣組の手伝い4軒が集まってドウガイを作っていた。
注連縄は新穀のウルチ米の稲藁で編んでいく。
これまで七・五・三本ずつ数を揃えて結っていた。
七・五・三を繰り返す順に結う、というよりも重ね合わせていくような感じで結うのだ。
昨年は5本ずつに結ってしていたが前々年に当家を務めたNさんが正式にしたいと申してそうされる。
5人の内訳は当家に前当家と隣家に次当家と隣家。
前と次に当たる当家に隣家が加わって行事を伝承している。
結い方は実際に手で結わないと覚えられない。
体験や慣れることで伝えていく。
伝える人は前当家。
今年の当家は次年度に手伝い伝える。
次当家は今年に見ておいて実際の作業を覚えるのだ。
当家を担う順は家並みの順。
隣家もその枠順に入っている。
一年ずつ家並み順に移っていく。
つまりは移動する隣近所で5年間を務めていくということである。
5年前までは神社に門松を立てていた。
砂を盛った場に4本のオン松・メン松を立てていた。
一般的な門松は松・竹・梅であるが柳生垣内では松だけだったという。
松は当家持ちだった。
山地に出かけて探しに行っていたが、採取することも難しくなり市販品を購入することにしたそうだ。
始めに七・五三の藁を垂らした先に実をつけた稲穂を括り付ける。
今年収穫した初穂である。
こうして「ドウガイ」と呼ぶ簾型の注連縄ができあがれば境内に立てた脚に据える。
中央にウラジロ、ユズリハ、ダイダイ、クシガキ、カタスミを水引で括り付ける。
昔は髭の根があるトコロイモも付けていたという。
それから鋏で余分にでた藁を切取る。
綺麗になるよう鋏で刈り込むのだ。
綺麗になれば両側に四枚ずつウラジロを取り付ける。
できあがった「ドウガイ」はかつてお堂だったという会所前に掛ける。
奥には大きな地蔵石仏尊がある。
7月に地蔵盆の数珠繰りをしていると話していた。
「ドウガイ」注連縄はもう一本作られる。
掛ける場は氏神さんを祀る素盞嗚神社の拝殿である。
拝殿前には朱の鳥居がある。
注連縄を掛けることによって拝殿の扉が開けなくなる。
もっと上のほうだと指示がでる。
鳥居との僅かな間に掛ける。
会所のときと同じように笹の葉は右側にして掛け終えた。
20年ほど前までは集落に砂の道を敷いていた。
砂を敷くのは神社から鳥居。
そこから一筋の砂を敷く。
一軒、一軒が砂を敷いていけば一本の砂の道ができあがる。
砂の道は家の玄関先まで敷いて伸ばしていた。
近くを流れる正田川(しょうでんかわ)にあった綺麗な砂を運んでそうしていた。
集落の道はアスファルト道になった。
滑ることもあっていつしか止めたそうだ。
(H26.12.27 EOS40D撮影)
かけてこられたのは大和郡山市横田町・柳生垣内在住のMさんだ。
今からドウガイと呼ぶ簾型の注連縄を作るというお誘いだ。
大急ぎで支度して向かった場は素盞嗚神社。
当家に当家隣組の手伝い4軒が集まってドウガイを作っていた。
注連縄は新穀のウルチ米の稲藁で編んでいく。
これまで七・五・三本ずつ数を揃えて結っていた。
七・五・三を繰り返す順に結う、というよりも重ね合わせていくような感じで結うのだ。
昨年は5本ずつに結ってしていたが前々年に当家を務めたNさんが正式にしたいと申してそうされる。
5人の内訳は当家に前当家と隣家に次当家と隣家。
前と次に当たる当家に隣家が加わって行事を伝承している。
結い方は実際に手で結わないと覚えられない。
体験や慣れることで伝えていく。
伝える人は前当家。
今年の当家は次年度に手伝い伝える。
次当家は今年に見ておいて実際の作業を覚えるのだ。
当家を担う順は家並みの順。
隣家もその枠順に入っている。
一年ずつ家並み順に移っていく。
つまりは移動する隣近所で5年間を務めていくということである。
5年前までは神社に門松を立てていた。
砂を盛った場に4本のオン松・メン松を立てていた。
一般的な門松は松・竹・梅であるが柳生垣内では松だけだったという。
松は当家持ちだった。
山地に出かけて探しに行っていたが、採取することも難しくなり市販品を購入することにしたそうだ。
始めに七・五三の藁を垂らした先に実をつけた稲穂を括り付ける。
今年収穫した初穂である。
こうして「ドウガイ」と呼ぶ簾型の注連縄ができあがれば境内に立てた脚に据える。
中央にウラジロ、ユズリハ、ダイダイ、クシガキ、カタスミを水引で括り付ける。
昔は髭の根があるトコロイモも付けていたという。
それから鋏で余分にでた藁を切取る。
綺麗になるよう鋏で刈り込むのだ。
綺麗になれば両側に四枚ずつウラジロを取り付ける。
できあがった「ドウガイ」はかつてお堂だったという会所前に掛ける。
奥には大きな地蔵石仏尊がある。
7月に地蔵盆の数珠繰りをしていると話していた。
「ドウガイ」注連縄はもう一本作られる。
掛ける場は氏神さんを祀る素盞嗚神社の拝殿である。
拝殿前には朱の鳥居がある。
注連縄を掛けることによって拝殿の扉が開けなくなる。
もっと上のほうだと指示がでる。
鳥居との僅かな間に掛ける。
会所のときと同じように笹の葉は右側にして掛け終えた。
20年ほど前までは集落に砂の道を敷いていた。
砂を敷くのは神社から鳥居。
そこから一筋の砂を敷く。
一軒、一軒が砂を敷いていけば一本の砂の道ができあがる。
砂の道は家の玄関先まで敷いて伸ばしていた。
近くを流れる正田川(しょうでんかわ)にあった綺麗な砂を運んでそうしていた。
集落の道はアスファルト道になった。
滑ることもあっていつしか止めたそうだ。
(H26.12.27 EOS40D撮影)